少し歩いていると段々と歩くスピードが速くなり、走り出す。キルアはスケボーをに乗り、俺はその横を走っている。
「申し遅れましたが私、一次試験担当官のサトツと申します。これより皆様を二次試験会場へ案内いたします」
「二次？てことは一次は？」
(この声はハンゾーかな？)
「もう始まっているのであります」
受験者達が騒つく。
「二次試験会場まで私について来ること、これが一次試験でございます」
「ついてく、ただついてくだけか？」
「はい、場所や到着時刻はお答え出来ません。ただいて来ていただきます」
(体力と精神力か)

(お！あの3人は)
「こら待てガキ！」
(この台詞と声は、やっぱりレオリオ！)
「うん？」
キルアがレオリオに顔を向ける。
「ハンター試験舐めんじゃねえぞ！」
「なんのこと？」
「なんのって、そのスケボー！反則だろ！」
「なんで？」
「なんでって、これは持久力のテストなんだぞ！」
「違うよ」
「ゴン！てめぇなに言ってる！」
「試験官はただついて来いって言っただけだもんね」
「てめぇ、どっちの味方だ！」
キルアがゴンの方へ行く。
「ねえ、君いくつ？」
「12歳」
「ふ〜ん」
(確かキルアとゴンは同い年だったけか)
キルアは乗っていたスケボーを蹴り上げキャッチした。
「やっぱ俺も走ろ〜っと」
「かっこいい〜」(カッコイイ！)
「俺キルア」
「俺はゴン」
(おお！主人公の2人が出会った！)

暫く走っているとレオリオのペースが段々と下がり集団から離されている。ゴンが気づき足を止める。ゴンが足を止めたことでキルアも足を止める。
「速く行こうぜ」
俺もここの展開を見るために足を止める。
ぜぇ、ぜぇと息をしてるレオリオを見るゴンを不思議そうな目でキルアが見ている。
「ざけんなよ、絶対ハンターになったるじゃー！」と叫びながら走り出しゴン、キルアを抜き、俺も抜いた。
ゴンはレオリオの鞄を釣り竿で釣り上げた。
(うん、ゴンもカッコいい)
「カッコイイ。後で俺にもやらせてよ」
「スケボー貸してくれたらね」
2人は話をしながら走り出し俺も後を追いかけるように走り始める。