HUNTER×HUNTERを読むか見たことがある人なら知ってるあの定食屋に着き、中に入る。
「いらっしゃーい。御注文は？」
「ステーキ定食」
その言葉に店主がピクッと反応する。
（このやり取りはHUNTER×HUNTERの世界に行けたら一度はやってみたいと思っていたやり取りだ）
「焼き方は」
「弱火でじっくり」
と言うと奥の部屋へと案内された。
部屋が動き少ししてチーンという音とともに止まる。扉が開く。
既に試験者達が沢山いる。
「127番です」
ビーンズさんに番号札を貰い胸に付ける。
「よっ」
声をかけられ声のする方に向くと"新人潰しのトンパ"だった。
「おれはトンパ。35回受けてんだ。お近づきの印に」と言われジュース(下剤入り)を渡された。トンパは他の新人を見つけたのかその場を離れた。俺は飲み口を開け飲む。
「あんたそれ効かないだね」
銀色の髪が視界に入る。
(キルア…)
「まあ効かないように(クロロに)訓練されたからな。お前も効かない体質みたいだな」
おれはキルアが持つ飲み口の空いたジュースの缶を指で示す。
「まあね。俺キルア。よろしく」
「俺はチィータン。チィーでいい。よろしく」
俺らは挨拶をしてどんな訓練を受けたかなどの話をした。
この時俺は試験会場にはイルミが居たとこを忘れていた。

ジリリリリリリリ

と時間を告げるようにベルが鳴る。鳴り終わると前の方で壁が動く音がした。
サトツさんが立っている。
「大変長らくお待たせいたしまして申し訳ありません。ただいまをもってハンター受験の受付け時間を終了いたします。ではこれよりハンター試験を開始します」
「最終確認です。この試験は運が悪かったり、実力が乏しかったりすると大怪我をし、災厄死に至ることがあります。速やかに後ろのエレベーターでお帰りください」

「承知しました。第一次試験404名全員参加ですね」と言うとサトツさんが歩き出し俺を含む受験者達は後を追うように歩き出した。