熱狂的愛

「ライくん」
学の瞳が不安げに揺れる。男から女、あるいは、男になりかけの、少女でない、少年の、もしくは両性具有のそれに、学は泣きそうになる。
「言っただろ、オレ女の体だって」
「男になりたいの?」
「なりたくねぇの。オレは曖昧な自分が好きなんだよ」
「じゃあ、抱いてもらえへん?」
「いや、ペニバン付けるけど。嫌か?」
「ローション、ネットで買った」
「準備満タンなんだな、お前」
学と声にならないか細い声で、ライはららとして、学を呼ぶ。すると、学の繊細な機敏にそれが実を結び、嫉妬した女みたいな、くるりとした目をオレに向けてきた。
「うん、そう。オレ、ライくんに抱かれたかったのに、女やったんかよ」
「やめるか?」
「他の男に見えて、いや」
学、わたしの呪いだよ。そう心のなかで呟く。オレの体は女が正解。けど、男の体が欲しいときがある。こういうとき、相手が、本当の男を求めていたとき。
「ライくん、オレどう?」
「きれいだな、お前……学がくがーく」
「そう? オレ、えろい?」
「ちゃんと、飯くってるか? 腹は太いんだな」
「顔がなかなか太らんくて……ライくん♡」
「なんや?」
学がオレの肩に手を乗せて、甘えたように体をくねらせる。
「寒いし、やろ♡」
「ええよ。寝転んで」
学がギラつく眼をした。今から喰われるのは、オレの方。ペニバンって、正直、見目悪いんよなぁ。なんて笑うと、学が嬉しそうに体を寄せて、脚を広げて、はやくなんて言いたそうに首を傾げた。
ローションを手に取り、学の穴に塗り込む。学が口元を抑えるのを見ると、入れられるときってただの異物混入感しかねぇんだよなって笑う。
「あ、ちょっぴり気持ち?いいのかな、感じてる気がする」
「エロ動画信じんなよ、アレはファンタジーやし」
「あ♡まって、今、気持ちよかった」
「そろそろ入れるか……」
学が、泣きそうな顔をする。痛いんだろうなと思って、抜いてローションをたっぷり付けてぐっと挿し込む。
「あ、いた。いたい」
オレは現実しか教えねぇよ。でも、夢だって見せてやる。
「あ♡ライ、ああ!」
学の体が痛まないように傷まないようにゆっくりと、それから激しく。学が幸せを感じてくれたら、それでいいから。
「ああ!あぁん、ん♡」
「学、いいか」
「ライくん♡」
学、あいしてる。
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