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最初に好きになったのは、名前。綺麗な名前だと思った。美しい、より男前。偉丈夫になれそうなお顔。それでおぼえていたから、彼の経歴すべてを辿れていたわけじゃない。
久々に気になって、覚えている名前を検索してみる。やっぱり美人だな。綺麗な顔。泣いたら、その涙を舐めたい。きったねぇな、わたしの思考。
「ララ、オレなにしてほしいかわからん」
「んー? わたしはどっちでもいいよ」
女の子みたいに丁寧な仕草だから、美人に育ったなと思う。わたしが隣に並んでも見劣りしない顔だと思われてたらいいな。
「あ」
キスしたくなる顔。喰むようなキス。口吸いって言うてた時代もあったろうけど、口喰みのが色事って感じがする。わたしから舌を巻いてみる。上手い下手って何でわかるんだろ。他の男との思い出に嫌な気分になって、目の前の男の睫毛の長さに目眩がした。
「学、好きです」
「オレも好き」
「学に見てほしかったの。わたしのこと」
「知ってる。オレも見てほしかったの。ララに」
学の服に、ジャケットに手を伸ばす。ずらしてみると、学の腕が思いのほか細く感じた。そのまま両手を使って、するりと脱がす。
「学、食べられる好きなものだけでいいから、いっぱい食べて。太っても学はかっこいいままだよ」
「悲しい。やめて」
学の手を取って、その甲にキスを落とす。
「さよなら、ハイヒール」
「なあに、それ」
「モデルは学かもしれない。わたしの小説。背の高い男がお姫様に憧れて、背の低い女は男役スタァを夢見る話」
「誰を想って書いたの?」
唇を喰む。キスの雨を頬に、額に、そして左手の指先に降らせる。
「自分よ。いつか見せるわ」
「映画にしたら、ポスターはハイヒールとドレスだけ?」
「I gotcha. 素敵ね」
「でも、オレとララが出るなら、ララがオレの理想のお姫様で、オレが王子様で、それで、たぶん、内容が現代やし、全然幸せそうじゃないし、ララの書く小説とは違う!ってなるかな」
学の首筋に口付けをした。
「そうねぇ」
「あ♡」
Tシャツが邪魔になって、脱がせてみた。万歳のポーズって慾が唆られる。
「ララ、好き」
久々に気になって、覚えている名前を検索してみる。やっぱり美人だな。綺麗な顔。泣いたら、その涙を舐めたい。きったねぇな、わたしの思考。
「ララ、オレなにしてほしいかわからん」
「んー? わたしはどっちでもいいよ」
女の子みたいに丁寧な仕草だから、美人に育ったなと思う。わたしが隣に並んでも見劣りしない顔だと思われてたらいいな。
「あ」
キスしたくなる顔。喰むようなキス。口吸いって言うてた時代もあったろうけど、口喰みのが色事って感じがする。わたしから舌を巻いてみる。上手い下手って何でわかるんだろ。他の男との思い出に嫌な気分になって、目の前の男の睫毛の長さに目眩がした。
「学、好きです」
「オレも好き」
「学に見てほしかったの。わたしのこと」
「知ってる。オレも見てほしかったの。ララに」
学の服に、ジャケットに手を伸ばす。ずらしてみると、学の腕が思いのほか細く感じた。そのまま両手を使って、するりと脱がす。
「学、食べられる好きなものだけでいいから、いっぱい食べて。太っても学はかっこいいままだよ」
「悲しい。やめて」
学の手を取って、その甲にキスを落とす。
「さよなら、ハイヒール」
「なあに、それ」
「モデルは学かもしれない。わたしの小説。背の高い男がお姫様に憧れて、背の低い女は男役スタァを夢見る話」
「誰を想って書いたの?」
唇を喰む。キスの雨を頬に、額に、そして左手の指先に降らせる。
「自分よ。いつか見せるわ」
「映画にしたら、ポスターはハイヒールとドレスだけ?」
「I gotcha. 素敵ね」
「でも、オレとララが出るなら、ララがオレの理想のお姫様で、オレが王子様で、それで、たぶん、内容が現代やし、全然幸せそうじゃないし、ララの書く小説とは違う!ってなるかな」
学の首筋に口付けをした。
「そうねぇ」
「あ♡」
Tシャツが邪魔になって、脱がせてみた。万歳のポーズって慾が唆られる。
「ララ、好き」
