帰郷(ターレス長編)
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『な、なんですか……?』
「知らないなら教えてやろう」
男は笑いが収まらないのか、元々か、
ニヤけた表情でロマネスに顔を向ける
「お前はサイヤ人だ」
『サ、イヤ、じん?』
「ああ、そのしっぽが何よりの証拠だ」
そう言いながら男は私のしっぽを指さす
確かにこのしっぽは他の皆んなには
付いてないもので、最初はチェア夫妻も
町の皆んなも驚いたそう
それでも今では気にせず
接してくれているため私もこのしっぽに
何かを思うことは特に無かった
『…だから何ですか』
「お前、俺と共に来る気は無いか?」
は?
『お断りします』
「そう堅いこと言うなよ」
ここまではっきり断っているにも関わらず
男は余裕たっぷりの態度に
ニヤニヤとした表情を崩さなかった
『貴方ほど信用できない方はいないでしょうね』
「これは手厳しい」
『大体なぜ私なのですか』
会った時から分かっていた
私は彼に勝てない
生活していて自分の種族について詳しいことは
分からなくても、鍛えればその分
強くなりやすい身体ということは分かっていた
だからもしもの時は
一番強くなれる私がみんなを守る
その一心で鍛錬を積んでいた
おかげで多少の荒事に巻き込まれても
対処できるし、稀に流れ込んでくる
ゴロツキなら一瞬で倒せる
そのくらいは鍛えているのに
この程度じゃ彼には勝てない
力の差は歴然のはずなのに
なぜ彼は私を誘うんだろう
『私は強くありませんよ』
「それは俺と比べて、だろう?」
『…』
「戦闘力を見ればわかる。お前は強い
俺ほどじゃなくてもな」
『…だから戦力として来いと?』
「それもあるが、何よりの理由は
お前がサイヤ人だからだ」
『…?』
男のニヤニヤした表情がフッと消えた
「サイヤ人が住んでいる星
惑星ベジータは既に消滅している」
『!……てことは』
「ああ、ほとんどのサイヤ人は
もうこの世にいない」
男は既に先程までの余裕の笑みを取り戻し
ロマネスに向かって手を差し出した
