短編
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朝。いつもより大分早く目が覚めたので、いつもより早く教室についた。
まだ朝が早いこともあって、校内はシンとしている。
ガラリと教室のドアを開けると、同じクラスで、校内で立った二人の女子生徒の内の一人である北別府優雨さんが窓際で外を眺めていた。
彼女は、この学園最初の女子生徒だった。
彼女はよくほかの生徒に話しかけられているが、彼女は話が得意ではないようで、すぐに俯いて顔を赤くしてしまう。
そんなかわいい彼女と仲良くなりたいと思う生徒はほんとに多くて、僕もそのうちの一人だったりする。
でも口下手な僕は、同じクラスという共通点すら生かせないまま、三年生になった。
そんな彼女に話しかけるチャンス。
ドキドキしながら近づくと、彼女はガラッと窓を開けて、身を乗り出して、大きな声で叫んだ。
「神様、この歌が聞こえるかい!?あなたが望んでいなくても、僕は笑っていたいんです!!泣きたいときは泣きたいんです!!いつだって…自然体でいたいんです!!!」
その目元からは、一筋の涙が流れていた。
ドクンと心臓が鳴る。
これが、彼女の本心なんだ。
そして息を整えると、彼女は悲しそうに笑いながら、こう呟いた。
「まぁ…それができたら苦労してないよってね…」
「できるんじゃないかな」
「!?」
今まで僕がいたことに気づいていなかったのか、驚いたようにこちらを向いた。
途端に顔が赤くなり、バッと顔をそむけた。
そして、ようやく絞り出したように、僕にこう聞いた。
「い…いつからいたんですか…?////」
「うーん…。叫ぶ前から、かな?」
「そ、それ、ほぼ最初からじゃないですか…!!」
ううぅ…///と俯く彼女。
あ、ちょっと意地悪したくなってきた。
僕は、俯く彼女の顔を両手で挟んで、グッと顔をこちらに向けた。
大きな目。少し小さい口。真っ赤になった頬。
ドキドキしつつも、もしさっき叫んだことが本心なら、変えてあげたいと思った。
「北別府さん」
「ふぇ…」
「僕が魔法をかけてあげる」
「…?」
「……」
そういって、彼女のおでこに、自分のおでこをこつんとくっつけた。
そして、一言。
「恥ずかしいの恥ずかしいの、飛んでけ!」
「!!」
「…どう?」
「……ぷ…っ」
「?」
「ふふっ…あはははっ!」
初めて見た彼女の笑顔は、とてもかわいくて、ドキドキした。
そして彼女は、とびっきりの笑顔で、ありがとうと僕に言った。
ああ、神様
(君の笑顔で今日もハレルヤ)
まだ朝が早いこともあって、校内はシンとしている。
ガラリと教室のドアを開けると、同じクラスで、校内で立った二人の女子生徒の内の一人である北別府優雨さんが窓際で外を眺めていた。
彼女は、この学園最初の女子生徒だった。
彼女はよくほかの生徒に話しかけられているが、彼女は話が得意ではないようで、すぐに俯いて顔を赤くしてしまう。
そんなかわいい彼女と仲良くなりたいと思う生徒はほんとに多くて、僕もそのうちの一人だったりする。
でも口下手な僕は、同じクラスという共通点すら生かせないまま、三年生になった。
そんな彼女に話しかけるチャンス。
ドキドキしながら近づくと、彼女はガラッと窓を開けて、身を乗り出して、大きな声で叫んだ。
「神様、この歌が聞こえるかい!?あなたが望んでいなくても、僕は笑っていたいんです!!泣きたいときは泣きたいんです!!いつだって…自然体でいたいんです!!!」
その目元からは、一筋の涙が流れていた。
ドクンと心臓が鳴る。
これが、彼女の本心なんだ。
そして息を整えると、彼女は悲しそうに笑いながら、こう呟いた。
「まぁ…それができたら苦労してないよってね…」
「できるんじゃないかな」
「!?」
今まで僕がいたことに気づいていなかったのか、驚いたようにこちらを向いた。
途端に顔が赤くなり、バッと顔をそむけた。
そして、ようやく絞り出したように、僕にこう聞いた。
「い…いつからいたんですか…?////」
「うーん…。叫ぶ前から、かな?」
「そ、それ、ほぼ最初からじゃないですか…!!」
ううぅ…///と俯く彼女。
あ、ちょっと意地悪したくなってきた。
僕は、俯く彼女の顔を両手で挟んで、グッと顔をこちらに向けた。
大きな目。少し小さい口。真っ赤になった頬。
ドキドキしつつも、もしさっき叫んだことが本心なら、変えてあげたいと思った。
「北別府さん」
「ふぇ…」
「僕が魔法をかけてあげる」
「…?」
「……」
そういって、彼女のおでこに、自分のおでこをこつんとくっつけた。
そして、一言。
「恥ずかしいの恥ずかしいの、飛んでけ!」
「!!」
「…どう?」
「……ぷ…っ」
「?」
「ふふっ…あはははっ!」
初めて見た彼女の笑顔は、とてもかわいくて、ドキドキした。
そして彼女は、とびっきりの笑顔で、ありがとうと僕に言った。
ああ、神様
(君の笑顔で今日もハレルヤ)