新聞社シリーズで、「ステノグラフィカ」だけ先に読んだ後に、ステノグラフィカより前の「is in you」あたりとステノグラフィカより後の「アンフォーゲタブル」あたりといっしょに買ったやつ

ステノグラフィカは速記者の話。
一穂ミチはいつもお仕事系の物語としても秀逸だけど、ステノグラフィカもそもそも国会などで働く速記者という仕事が存在していたことも知らなかったし、速記者がもう廃止になってしまうことも知らなかった。
言葉を聞き取る仕事に相応しく、言葉や声の表現に丁寧なお話でなんというか一穂ミチの表現力が大好き

is in youはサクッと読んだんだけど、off you goは受け攻めのキャラ性がそんなに好みじゃない気がして積んだままだったのを今さら読んだ
いやなんかもう一穂ミチはキャラ萌えがどうとか関係ないわ
キャラ性に萌えなくても話に萌えるし関係性に萌えるし普段だったら好みのキャラじゃないのにその内面を知るごとに魅力が増して好きになるからもうだめ。全部好き。。

普段絶対読まないタイプの受け攻めでしたがなにも問題なかったです。
拍手喝采…なんて素晴らしい構成なんだ

地の文は嘘をついてはいけないというが、嘘をついてもいいときがあると思っていて、
それは小説の語り手の主人公が人間だからこその嘘の場合だ

人間だから認めたくなくて、気持ちを奥底に押し込めていて、一言も語らないのは何もずるくない
それがやっと滲み出た瞬間にお前はこれまでなんて辛い思いをしてきたんだ…と自然に思えるくらい登場人物が本の中で生きている
すごかった…気持ちよかった…

off you goの次がステノグラフィカですでに読んでるので、飛ばして次はアンフォーゲタブルを読む

なんか薄いのでついでにその次のペーパー・バック1もカバンに詰める
新聞社シリーズを読んでしまったらわたしは次は何を読めばいいんだ…