弐話「積極的な女は嫌いじゃねぇ」
ページ一覧
弐話「積極的な女は嫌いじゃねぇ」
「俺の人生の幕引きが、化け物に食われることだなんて――あまりに俺らしいじゃないか」
平凡を絵に描いたような名前を持つ男、田中一(たなか はじめ)。
親の借金、ブラック企業での搾取、そして何をしても裏目に出る呪われた「不幸体質」。深夜の路上、一輪の折れた花のようにうずくまる美女を助けたのは、彼に残された最後の善意だった。
しかし、背負った彼女の体温が氷のように冷え切ったとき、善意は「死」という名の負債へと姿を変える。続きを読む
閉じる
