ちびっこ探検隊
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「あたた、たぁ〜!」
「いたたた〜…っ」
野良猫のようにフェンスの穴を潜り抜けた先の細い通路。
初めは長い長いコンクリートが続いていたが、上り坂に変わる頃には土と雑草の肌に変わっていた。
ここまで心躍る発見物は無かったが、一本道の洞窟のような道を二人は胸を高鳴らせながら進んで行く。夢中になって進んでいると、やがて行く手は大きな木々に道を塞がれてしまった。行き止まりかと思ったが、木々の間に通り抜けられそうな僅かな間隔が空いていた。
とはいえ狭い道なき道だ。パキパキ、ガサガサと、細い枝に帽子や袖を何度も引っ掛けながら進むと漸く開けた場所に出られた。
「や〜っと出られたぁ!だ、大丈夫かい?ろく」
「へいき、慶次も怪我してない?」
「ちょっと枝で擦ったくらい。全然へっちゃら!」
漸く太陽の光が広がる場所に出られた解放感から、二人はその場に足を投げ出した。
楽しくもドキドキの緊張感も落ち着いてきて、水筒のお茶をぐびぐび飲んでから改めて辺りを見回した。
「………どこでしょう、ここ」
「う〜ん…俺も初めて来たと思う…」
通り抜けてきたちびっこ二人より遥かに高い木々が、辺り一面にすくすくと立ち並んでいる。お陰で空気は涼しげだが、やがて傾く陽から冷え込んできそうな予感がする。
植え込みの様な場所から出てきた二人には方向感覚も定まらず、軽く見回したところ道が三本くらいあるのだが、どれが帰り道に繋がるのかわからない。
三本の道の先をそれぞれ見渡そうとしたが、どれも緑が茂るばかりでヒントは得られなかった。
「やっぱ、元きた道を戻った方がいいかな…?」
「うん……、あれ、慶次!足が!」
慌てた声を上げた朱音の視線を追うと、慶次の膝元に擦り傷による血が流れていることに気づいた。
「うぉっ、ほんとだ!確かまつねぇちゃんに貰ったバンソーコーがあったから…」
「わたしが貼ってあげる!」
荷物の中からポケットティッシュを取り出して血を拭き取ってから、かわいらしい熊のイラストがプリントされた子ども用絆創膏を慶次の膝に貼った。優しくさすりながら痛いの痛いの飛んでけのおまじないもした。
「ありがとな、ろく。じゃあ最初来た茂みから…………、えっと…どの辺だっけ…?」
立ち上がった慶次と共に出てきた茂みに戻ろうとしたが、似たような木々が立ち並ぶせいで見分けがつかなくなってしまった。
手探りや、少し身体を突っ込んだくらいではあの細い道を見つけるのは困難だ。
「………もしかして、」
「わかんなくなっちゃった…?帰り道、」