生徒会室にて
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「先月議題に上がっていた件はどうなったかな?」
「はい。部費の件でしたら、決定した金額を先週から紙面で各部長に伝えています。」
「来月の生徒総会の準備は?」
「各学年の役員から議題を募集してもらってます。要望が多かったのは体育祭の競技と学園祭の企画についてでしたので、今期の学内目標が決定したら、そちらの話題も挙げると生徒達の関心をより引けるしれませんね」
「………つまらないね」
「………」
「冗談だよ。よく働いてくれているね」
ため息を吐きたい。眉間に皺を寄せたい。
だがそんな事を目の前ですれば、またチクチク言葉のむしろにされかねない。
気が休まらぬまま、背筋を伸ばした朱音は相手の出方を窺い続ける。
「三成さんや家康君、それに執行部員の皆さんがよく動いてくださるおかげです」
「その通りだね、」
相変わらずこの人物はにこやかな笑顔を貼り付けながら話しかけてくる。
笑顔の貼り付けと言えば佐助も得意とするが、彼とは違い、目の前にいる半兵衛は、敵対心に近い感情を向けてくるため、毎度朱音には緊張が走る。
「それにしても、もう学園祭の話が上がってくるとはね………君のおかげかな?元運営部のエース君」
「……昨年の評判が良かったおかげでしょうね。あの学園祭がきっかけで……」
「おっつかれさまでーす!!」
絶妙な間の会話に切り込む声がひとつ。朱音にとっては救いの声だ。
扉を開け放って入ってきたのは、新しい生徒会執行部員だ。
「島左近!本日も入りまーす!」
「騒ぐな左近!神聖なる生徒会室に浮ついた気分で立ち入るなと何度言えば分かる!」
「やれ、毎度賑やかな事よな」
「お疲れ様です。左近君、三成さん、刑部さん」
「チッス!朱音せんぱい!」
軽妙なノリの挨拶だが、この独特の雰囲気が良い緩衝材になる。新たに教室に入ってきた面々に朱音は安堵する。
半兵衛と二人で話すのはまだまだ荷が重いのだ。
「貴様は礼節をもっと学べ。仮にも副会長相手に巫山戯た挨拶をするな」
「え〜、そこまで変じゃなくないスか?ですよね、朱音センパイ!」
「……左近君らしくて、わたしは良いと思いますよ」
「やたっ!ほらね?三成様!」
表情豊かにあちこちに顔を向ける左近に対し、三成の顔つきは険しく朱音へ『甘やかすな』と言いたげな視線を送っている。
実際左近が生徒会に入ってくれた事でよく場が和んで助かっているため、朱音としては彼には是非このままであってほしいところだ。が、それを三成以上に生徒会長様に悟られれば確実にチクチク言われてしまうのでオブラートに伝える他ない。