のんきなようき
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躑躅ヶ崎館の廊下を二人の人物が会話をしながら歩いていく。
「ははうえ~…」
「佐助ね。なぁに」
「ははうえ、顔は怖いでござる…」
「佐助ね。えーそうかなぁ、最近俺様疲れてるのかなー」
「ははうえ、無理は良くないとひかりも幸村も言うでござる」
「佐助ね。そっかぁじゃあ今度休みを貰おうかなぁ」
「ははうえが休みならそれがし、ははうえと遊びとうござる!」
「佐助ね。俺様は1回ゆっくり寝たいなぁ。ところで朱音、旦那何処にいるか知ってる?」
「ははうえが知っておるのではないでござるか?」
「佐助ね。あれ、朱音も知らないの?」
はた、と佐助と朱音は足を止めて黙考する。普段この時間帯の幸村ならば……
「机に齧り付くのに疲れて槍振ってるかもな…」
「まことかははうえ!道場でござろうか?」
「佐助ね。そうかも。とりあえず、行こっか」
「はい、ははうえ!」
「佐助ね!」
そんな訳で、道場に行きましょう。
佐助の怒りが爆発しそうです。
*******
「あ!幸村!」
「む、おお!朱音!こちらに来たのか!」
推測通り幸村は道場で他の者に混じって鍛錬に勤しんでいた。
目標の主が見つかった事で腹に据えかねる佐助の目がギンギン光る。大変危険である。
度重なる母上連呼に限界が近いようです。
「幸村!ははうえは疲れておるそうでござる!休むがいるでござる!」
「なんと、そうであったか……して朱音、俺の事はあ――」
「旦那ぁあぁあああ!!」
ついに限界突破した佐助の大声に二人はビクッとして背後を振り返ってた。
「な、ははうえ…?」
朱音がびくりと肩を震わせた。本気で怯えているようだ。
幸村も咄嗟に反応が取れずに固まってしまった。
「旦那ぁ…!前も俺様怒ったでしょうが…!(@節分)人をからかうのもいい加減に…!!」
地を這うような佐助の声と威圧に気圧されながらも幸村は声を絞りだした。
「な、何の事だ、母上!?」
「まだ、それやるつもりかァアアア!旦那がまた朱音に変な事吹き込んだんでしょうがぁああ!!」
「むぃ、ぅう……わぁぁぁん!ははうえ怒るでござるぅううぁああ!」
「母上!ほら、朱音が泣き出してしまう!」
「もう泣いてるでござわぁぁぁああぁあん!」
佐助の怒気に耐えかねた朱音がついに泣き出し、幸村が必死に佐助を諌めようとする。
「だからその母上ってのをいい加減やめ――」
佐助が言いかけると上から声が振ってきた。
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