あとがき
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こんな終わり方なの?
そう思われているのかもしれません。
話の順序が行き来してしまいますが先に言います。主人公は一番最初の段階から死なせるつもりで書いていました。
最後まで誰かの為に、今回のお話では幸村の為に命を燃やして満足して消える、という漠然としたプロットで、ずっとそれを意識した上で特に二期分の執筆は臨んでいました。
放っておいたら、こいつは一人で死ぬ。手を差し伸べたり、死なせないように想ったり諭したり、突き離す相手が居たからこそ、本当に命を繋いだことが伝えられるように描写したつもりです。
初期プロットではアニメ基準の話ではなく、大戦で幸村を護る為に深手を負った主人公は一人で死にかけているところを偶然徳川軍に属する兄が発見し(この時が最初にして最後の再会)、最期にもう一度幸村の側へ連れて行くだけの役割でした。彼も主人公を生存させるために物語の中盤へ、登場をかなり早めました。あんないびられキャラにするつもりはなかったのですけども。
つまり主人公である彼女の頭の中には最終ページに書いた日常は一切存在していませんでした。勿論書き手であった私の頭の中にすらありませんでした。
彼女本人が言っていたように「いつか力尽きて消える」だけだと本気で思っていて、それ以上を一切望んでいなかった。
けれどBASARAキャラたちが、しっかりしろよ生きろよ死ぬなよ、と根気よくアタックしてくれたおかげで、自らも望み始めて最終的に生き続けられました。いい人集団です。
それにくらべなんてひどい作者だ。
最後の1ページこそが典型的にして王道な、これぞ夢小説な場面。だけど、6年前からのわたしの思いの一つの結果を示した実は大事なラストなのかもしれません。
そう、6年です。なんでこんなにかかったかなぁ。なんで途中でやめなかったかなぁ。なんなのかしら。
かつての自分の文章力の補正にかかる度赤っ恥です。今でも直しきれないのですけど、ホント物好き。よくやりますわ。
数は多くはないかもしれませんが、応援していただける声も確かにいただきました。
サイト閉じようとしたら、このお話好きだからやめないで、と言っていただけたこと。本当に、本当に嬉しかったです。その声がなければ冗談でなく止めてました。ありがとうございました。
もう一つだけ我が儘を許されるのなら、皆様に物語の感想をお聞きしたいです…!
初期から異様に濃かった彼女は本当に一人のキャラクターになった気がします。
社会的な繋がりのないネット社会。だからこそわたし自身の内面を遠慮なく反映させた文字通り、素を晒して書いた作品です。
最後に、ここまで読んでいただけた方へ、あるいは数年来に及んで待っていてくれた方がまた目を通してくださるのなら、表しようのない大きな大きな感謝を伝えたいです。
本当に、ありがとうございました!
(あ、いや、番外編や伏線回収の為に執筆自体は続くのですけどね…!)
読んでみたい話があれば是非、お申し付けくださいませ。
2016.3.31
2024.08.01移転ついでに何度目かの推敲をしながら
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