＊おまけ


(武田の情報の守りは優秀だって以前竹中様は言っていたけれど、雑賀様は数日で私の情報も調べつくせていた…どういうことだろう)


「意外と豊臣は情報が得やすい所でな。豊臣が把握しているお前にまつわる情報は全て我らも得た」

「え？」

「あそこの兵や忍は統率がよく取れている。むしろ取れすぎている。しかるべき手順さえ踏めば我らの斥候も容易に忍び込めるという訳だ」

「なるほど…」

「逆に厄介なのは武田の方だ。あそこは兵も忍も皆個であり生きている。本能的に敵、味方を嗅ぎ分けることができてしまうのだそうだ」

「まじかよ！武田凄ぇなおい！」

(幸村や佐助…ひかりたちを見ているとそれはよくわかるような気がする…)



武田は兵も忍も女中すらもみな熱く滾って生きておられるようです。
ちなみに武田に斥候として出したものは雑賀荘に戻るとどこか暑苦しくなっていてしばらくは皆から避けられる傾向にあるのだそうな。





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