GAMEMODE:REALPLAY ~NEW GAME~
一行はあの後火山内部を更に上に登って行った、そしてしばらくして一つの大きな扉を見つけた。
その扉は喜びの神殿にあった物と似ているが手入れもされていてかなり綺麗な状況で残っていた。
メック「納得いかねぇなぁ…俺の所なんてボロボロだったのに。」
タイム「やはりあの神器保全委員会とやらの仕事だろうな、お前嫌われる事したんじゃないか?」
メック「はー?なんなら俺記憶ないんだが?」
タイム「………お前まさか半狂乱状態で保全委員会追い返したんじゃないか?」
メック「あっ…そ、そうかもしれない…」
タイム「おいおい…」
シェル「あのさ、そろそろ入ってもいいかな?多分この先戦闘になりそうなんだけど…」
メック「おぉ、悪い悪い。」
一行は扉を開けた、中に入ると先程のスーツ姿の女性グレイスと老人用の杖を持ったおじいさんがいた。
おじいさん「ふぉっふぉっふぉ、今日はお客さんが多いねぇ。」(杖でシェル達を指す)
グレイス「なっ!?帰れと言いましたよね?」
おじいさん「これこれグレちゃん、折角ここまで登って来たんだ少しは話を聞いてやらんか?」
グレイス「ですが…うーん…分かりました、仕方ないですね…」
おじいさん「ほれ、そんな所で突っ立ってないでこっちにきんしゃい。今お茶を用意してあげよう。」(お茶の準備を始めた)
シェル「貴方が怒りの神器の持ち主ですか?」
おじいさん「そーんな焦らんでも良いだろう?まずはお茶でも飲んで腰を据えて話そうじゃないか?ふぉっふぉっふぉ。」
おじいさん「所で、緑茶苦手な人はおるかの?オレンジジュースならあるのだが…」
メックとクレーはオレンジジュースを入れて貰った
おじいさん「(緑茶を飲む)うむ、やはりこの茶葉は美味いのう…」
タイム「(緑茶を飲む)あ、これ美味いな…なんてやつ?」
おじいさん「グレちゃんや?」
グレイス「この茶葉は「ミナモト」と言う名前で私の故郷の特産品です、シンプウ氏がお茶好きと言う事で取り寄せた品になります。」
シンプウ「おぉーそうじゃったそうじゃった…それと、申し遅れたがわしの事は気軽にシンプウと呼んでくれてええぞ。」
シンプウ「わしはこれでも若い時はブイブイ言わせておったんじゃ、ふぉっふぉっふぉ。」
メック「なぁシンプウ、さっきからグレイスの事グレちゃんって呼んでるけど知り合いか?」
シンプウ「いいや?わしが呼びたいから呼んでるだけじゃ。」
グレイス「許可した覚えはありませんが…」
シンプウ「本当グレちゃんはお堅いんで困った物よ…さて、雑談もそこそこにしてお主じゃお主。」
シェル「シェルです。」
シンプウ「シェルくんか、良い名前じゃ。わしに何か様かい?」
シェル「はい、今この世界で一部の人の宝物が力を失ったのはご存じですか?」
シンプウ「あぁ、その事か…グレちゃんから聞かせて貰ってるよ。」
シンプウ「そうか、だからわしの宝物『怒りの神器 』が欲しいんじゃな?」
シェル「そう言う事です。」
グレイス「あのですね、私達神器保全委員会はこれ以上この神器を使わせない為にここに居るんです。」
グレイス「このような異変解決の為だとしても過度に使用を続けると神器とはいえ『故障』するんですよ。」
メック「何?故障?」
グレイス「えぇ、例えば自分の意思とは反して半狂乱の行動を取る様になり敵味方関係無く破壊し尽くしたり等ですね。」
メック「うわ、それ俺じゃん…」
グレイス「ちょっと待ってください?そう言えばしれっと受け入れてましたが…貴方神器所有者ですよね?」
メック「うん、喜びの神器の人。」
グレイス「なるほど…貴方が故障した理由が何となく分かりました…あのおとぼけぺたんぬめ…」
シンプウ「ふむ…そうそうか、お主もわしと同じ所有者か。」
シンプウ「なら尚更わしが力を貸したくないのも分かるだろう?もうこの歳ではなぁ…」
メック「俺はさ、別に力を貸したくないなんて事は無いんだよな。」
メック「だって俺が世界を救う可能性があるって言われたら嬉しくならねぇか?俺にも世界平和の為に出来る事があるんだって考えたらこう…ワクワクするだろ?」
シンプウ「それは『真実』を知らないから言える事だ。」
シンプウ「わしはもう長ーいこと生きていてその間に沢山の人と会った、そしてその殆どがそのくだらん正義と平和の為の犠牲になった。」
シンプウ「この生活は良いぞ?この火山に数十年の間閉じ込められ続けてはいるが衣食住は保障され何もしなくていい、誰も苦しめなくて良いしわしも苦しまずに済む。」
メック「でもそれってさ、言い方悪いけど正直『神器持ってるだけ無駄』って思わねぇか?」
メック「言いたかないけど世界平和の礎となる神器をこんなジジイに墓場まで持ってかれちゃ困るんだよ、お前が戦えないなら世代交代が必要だろ?分かりやすく言えば、いっそお前は要らないから神器だけ寄こせ。」
シェル「ちょっとメックさん!?」
グレイス「貴方ねぇ!」
シンプウ「黙らんか!(杖で地面を突く)良いだろうそこまで言われちゃわしも黙っておれん…」(立ち上がった)
シンプウ「貴様等人類はいつもそうだ、何か問題が起きればその尻拭いをわしら神器持ちに押し付けおって…そのせいでわしらの様な神器持ちが何人死んだと思っている!」
シンプウ「神器を持っているだけ無駄だと?貴様の様な若造に何が分かる!わしらの様に身体と張って命を削り戦った事のない奴にわしらの苦しみが!決意が!怒りが分かる訳ないだろおおお!」(杖を振り上げた)
シンプウ「フォルムチェンジ…アーティファクト・オブ・アンガ―!」
その直後杖から大きな火柱が発生してシンプウを包み込んだ!
そしてその火柱は激しさを増ししばらくして一気に鎮火した、その焼け跡には三十年式歩兵銃に酷似した見た目のボルトアクション式小銃を掲げ上げ古びた軍服を着たシンプウが居た。
シンプウ「さぁ…命の惜しくない奴からかかって来なさい。」(警報の様な音が鳴り響いた)
メック「良いぜ爺さん!やってやろうじゃねぇか!」
シンプウが現れた、この戦闘は逃げられない。
グレイス「くっ…仕方ないですね…!」
グレイスが一時的に仲間になった!
グレイス「フォルムチェンジ、委員会式戦闘術二式 !」(メモ帳と鉛筆を取り出した)
グレイスはメモ帳に「使用許可」と書いた、その直後グレイスの周りに定規や船・フォークとナイフ等多数の物品の模様の書かれた8種類のメダルが浮かんだ。
そして先程のメモ帳に「使用承認」と表示されグレイスは定規のメダルを手に取った。
その瞬間グレイスの右手に定規・左手に本の様な物が現れた
グレイス「起立・礼・構え、これより戦闘を開始いたします。」(学校のチャイムが鳴った)
シンプウ「ほう?グレイスの宝物をじっくり見るのはこれが初めてじゃが…無駄が多いな。」(銃を向ける)
グレイス「貴方にだけは言われたくないですねぇ!?」
グレイスは怒り状態になった。
シェル「今回の状態異常は怒りか…どう言う効果なんだ?」
シェルはシンプウに出発進行で20のダメージ!
シェルは速度が1段階上がった。
メック「エラーの苦しみならよく分かってるぜ!」
メックはシンプウにエラースラッシュで35のダメージ!
シンプウは恐怖状態になった。
レイス「はい笑って!」
レイスはシェルにチーズフラッシュを使った!
シェルは1/4シールド状態になった。
グレイス「シェルさん、この技はこう言う風にすると良いですよ。」
グレイスはシェルにATK・ティーチングを使った!
シェルは攻撃が1段階上がった。
シンプウ「ん?お前さん攻撃出来んのか?(レイスに銃を向ける)その程度でよくこの火山に来たな、死ぬ気か?」
レイス「はぁ?テメェふざけんな!」
レイスは怒り状態になった
シェル「なるほど?発生条件分かって来たぞ?これ単体だけだな?」
シェルはシンプウに出発進行で40ダメージ!
シェルの速度がもう一段階上がった。
メック「死の恐怖って怖いだろ?」
メックはシンプウにエラースラッシュで40ダメージ!
レイス「ムカつく!一発殴らせろ!」
レイスはシンプウに殴り掛かった!しかし避けられてしまった。
レイスはまだ怒っている。
グレイス「我慢の限界です!」
グレイスはシンプウに殴り掛かった!
シンプウ「少し頭冷やしたらどうだ?」
シンプウのショットガンカウンター!
グレイスに50のダメージ!
グレイス「ぐはぁっ!?」
グレイスは落ち着きを取り戻した。
シンプウ「精度には自信があるんじゃ。」
シンプウはメックにヘッドショットで40のダメージ!
メックは出血した。
シェル「なるほど、勝手に攻撃したりするのか…地味に面倒かも知れないな…」
シンプウ「なぁ、シェル?お前さんこの程度の仲間と今まで旅してたのか?(シェルに銃を向ける)良く死ななかったな?雑魚の集まりじゃないか。」
ジェル「………」
シンプウ「ん?聞こえてないのか?」
シェル「………あ、ごめん?弱者の話は聞くだけ無駄だからさ。」
シンプウ「なんだと貴様!」
シンプウは攻撃が一段階上がった
シェル「おい!想定と違うぞ!?」
シンプウ「フハハハハ!元よりこの神器は怒りを力に変えて相手を殺す!それがこの神器『アーティファクト・オブ・アンガー』だ!」
シンプウは力を溜めている!
シェル「これは…不味い!?メンバー交代!」
シェル→クレー
メック→ヒット
レイス→ムーン
グレイス→タイム
に変更
その後全員が防御を選んだ
シンプウ「いでよ!わしの愛車!」(真上に銃を放つ)
シンプウは八九式中戦車召喚を使った!
八九式中戦車が現れた
クレー「えっ!?そう言う必殺技!?」
ヒット「実質一ターンパスしてしまったな。」
シンプウ「フハハハハ!恐怖に震えるがいい!」(戦車に乗り込んだ)
次のターン前線を元に戻した
シェル「これ勝てるかなぁ…」
シェルはシンプウ(戦車)に出発進行で30のダメージ!
シェルの速度はこれ以上上がらない。
メック「ちょっと試すだけ試してみるか。」
メックはシンプウ(戦車)に強制終了で999のダメージ!
反動でメックは死んだ。(メック→クレー)
シンプウ「ん?な、なんだ!?動かんだと!?」(戦車が消えた)
シェル「そうか!戦車状態を強制終了したのか!?」
その時通知が来た
通知「今の様に特定の条件下で追加効果が発生する技やキャラが居ます、もし普通にやっても勝てない様に感じたなら何か弱点があるのかもしれません。」
シンプウ「ええい!こんなもの無くてもわし一人でいけるわい!」
シンプウは怒り状態になった。
シンプウ「大体なんだ貴様等!老人を労わろうと言う気がみじんも感じられんぞ!」(クレーに銃を向ける)
クレー「労わって欲しいの?じゃあ苦しまない様に殺してあげるね?」
クレーは殺意が湧いた。
シェル「なるほど、これが追加効果のあるキャラって事ね…」
クレー「じゃあ、死のうか?」
クレーはシンプウにスロウナイフで60のダメージ!
シンプウ「がはっ!?く、くそ…こうなったら!」
シンプウは力を溜めている
グレイス「シェルさん、そろそろ防御の事も考えた方が良いですよ。」
グレイスはシェルにDEF・ティーチングを使った!
シェルの防御が1段階上がった。
次のターン全員で防御を選んだ
シンプウ「死なば諸共!滅びろ貴様等あああ!」
シンプウは神風特攻を放った!
全体に100の防御無視ダメージ!
シンプウ「はぁ…はぁ…まだ…立つというのか…?」
シェル「ギリギリだけど…まだ戦えます!」
シンプウ「………ははっ…もういい、降参じゃ…」
シンプウは倒れた。
シェル達は戦闘に勝利した!
シンプウ「ゴホッ!ゴホ…わしが全力をもってしても勝てなかったとは…お主中々やるじゃないか。」
シェル「じゃあ約束通り…」
シンプウ「すまんがわしは見ての通りもう戦える程の力はない…今の戦いで負った傷が深すぎた様じゃ…」
シンプウ「………メックと言ったか…?」
メック「俺か?俺がどうかしたか?」
シンプウ「お前さん神器所有者なんだろう?これを持って行っておくれ。」
メックはシンプウの宝物を手に入れた!
メック「え!?で、でもこれ…」
シンプウ「お主が言ったのだろう?こんなジジイが持っていても無駄だと、なら責任を持ってお主らが管理すべきじゃろう?」
グレイス「待ってください!それじゃ私達が困るんですが!?」
シンプウ「グレちゃんや、わしは長い事生きてきた中でこれ程までに白熱した戦いは一度も無かった。」
シンプウ「そして全力のわしすら超えた彼らがこの神器を早々に失うとも思えん、今まで通りここに保管しておくのも悪くはないがこれ以上わしのせいで神器を無駄にしたくはないんじゃ。」
グレイス「ですが…」
シンプウ「………あまり言いたくはないがのう?メックとやらがここに居る時点でお主らの管理体制にはやや疑問があるんじゃ、正直言って信用ならない。」
シンプウ「もしグレちゃん含めた神器保全委員会に任せた結果彼らの様な力を持った集団が神器を破壊・窃盗しようとした時守り切れるとは到底思えんのじゃ。」
シンプウ「納得が行かないのであれば今ここで彼らと戦闘をして実力を示して貰わねばな?」
グレイス「っ…今回の所は見逃しますが次会った時には必ずその神器を返していただきます。」(メモ帳を取り出す)
グレイス「力尽くでも。」(メモ帳に帰還要請と書いた)
その直後グレイスはその場から消えた…
シンプウ「さて…わしも最後の一仕事をするかのう…」(部屋を出た)
シンプウ「こっちじゃ、ついてきなさい。」
一行はシンプウに連れられて更に火山の奥へと進んでいった………
続く
その扉は喜びの神殿にあった物と似ているが手入れもされていてかなり綺麗な状況で残っていた。
メック「納得いかねぇなぁ…俺の所なんてボロボロだったのに。」
タイム「やはりあの神器保全委員会とやらの仕事だろうな、お前嫌われる事したんじゃないか?」
メック「はー?なんなら俺記憶ないんだが?」
タイム「………お前まさか半狂乱状態で保全委員会追い返したんじゃないか?」
メック「あっ…そ、そうかもしれない…」
タイム「おいおい…」
シェル「あのさ、そろそろ入ってもいいかな?多分この先戦闘になりそうなんだけど…」
メック「おぉ、悪い悪い。」
一行は扉を開けた、中に入ると先程のスーツ姿の女性グレイスと老人用の杖を持ったおじいさんがいた。
おじいさん「ふぉっふぉっふぉ、今日はお客さんが多いねぇ。」(杖でシェル達を指す)
グレイス「なっ!?帰れと言いましたよね?」
おじいさん「これこれグレちゃん、折角ここまで登って来たんだ少しは話を聞いてやらんか?」
グレイス「ですが…うーん…分かりました、仕方ないですね…」
おじいさん「ほれ、そんな所で突っ立ってないでこっちにきんしゃい。今お茶を用意してあげよう。」(お茶の準備を始めた)
シェル「貴方が怒りの神器の持ち主ですか?」
おじいさん「そーんな焦らんでも良いだろう?まずはお茶でも飲んで腰を据えて話そうじゃないか?ふぉっふぉっふぉ。」
おじいさん「所で、緑茶苦手な人はおるかの?オレンジジュースならあるのだが…」
メックとクレーはオレンジジュースを入れて貰った
おじいさん「(緑茶を飲む)うむ、やはりこの茶葉は美味いのう…」
タイム「(緑茶を飲む)あ、これ美味いな…なんてやつ?」
おじいさん「グレちゃんや?」
グレイス「この茶葉は「ミナモト」と言う名前で私の故郷の特産品です、シンプウ氏がお茶好きと言う事で取り寄せた品になります。」
シンプウ「おぉーそうじゃったそうじゃった…それと、申し遅れたがわしの事は気軽にシンプウと呼んでくれてええぞ。」
シンプウ「わしはこれでも若い時はブイブイ言わせておったんじゃ、ふぉっふぉっふぉ。」
メック「なぁシンプウ、さっきからグレイスの事グレちゃんって呼んでるけど知り合いか?」
シンプウ「いいや?わしが呼びたいから呼んでるだけじゃ。」
グレイス「許可した覚えはありませんが…」
シンプウ「本当グレちゃんはお堅いんで困った物よ…さて、雑談もそこそこにしてお主じゃお主。」
シェル「シェルです。」
シンプウ「シェルくんか、良い名前じゃ。わしに何か様かい?」
シェル「はい、今この世界で一部の人の宝物が力を失ったのはご存じですか?」
シンプウ「あぁ、その事か…グレちゃんから聞かせて貰ってるよ。」
シンプウ「そうか、だからわしの宝物『
シェル「そう言う事です。」
グレイス「あのですね、私達神器保全委員会はこれ以上この神器を使わせない為にここに居るんです。」
グレイス「このような異変解決の為だとしても過度に使用を続けると神器とはいえ『故障』するんですよ。」
メック「何?故障?」
グレイス「えぇ、例えば自分の意思とは反して半狂乱の行動を取る様になり敵味方関係無く破壊し尽くしたり等ですね。」
メック「うわ、それ俺じゃん…」
グレイス「ちょっと待ってください?そう言えばしれっと受け入れてましたが…貴方神器所有者ですよね?」
メック「うん、喜びの神器の人。」
グレイス「なるほど…貴方が故障した理由が何となく分かりました…あのおとぼけぺたんぬめ…」
シンプウ「ふむ…そうそうか、お主もわしと同じ所有者か。」
シンプウ「なら尚更わしが力を貸したくないのも分かるだろう?もうこの歳ではなぁ…」
メック「俺はさ、別に力を貸したくないなんて事は無いんだよな。」
メック「だって俺が世界を救う可能性があるって言われたら嬉しくならねぇか?俺にも世界平和の為に出来る事があるんだって考えたらこう…ワクワクするだろ?」
シンプウ「それは『真実』を知らないから言える事だ。」
シンプウ「わしはもう長ーいこと生きていてその間に沢山の人と会った、そしてその殆どがそのくだらん正義と平和の為の犠牲になった。」
シンプウ「この生活は良いぞ?この火山に数十年の間閉じ込められ続けてはいるが衣食住は保障され何もしなくていい、誰も苦しめなくて良いしわしも苦しまずに済む。」
メック「でもそれってさ、言い方悪いけど正直『神器持ってるだけ無駄』って思わねぇか?」
メック「言いたかないけど世界平和の礎となる神器をこんなジジイに墓場まで持ってかれちゃ困るんだよ、お前が戦えないなら世代交代が必要だろ?分かりやすく言えば、いっそお前は要らないから神器だけ寄こせ。」
シェル「ちょっとメックさん!?」
グレイス「貴方ねぇ!」
シンプウ「黙らんか!(杖で地面を突く)良いだろうそこまで言われちゃわしも黙っておれん…」(立ち上がった)
シンプウ「貴様等人類はいつもそうだ、何か問題が起きればその尻拭いをわしら神器持ちに押し付けおって…そのせいでわしらの様な神器持ちが何人死んだと思っている!」
シンプウ「神器を持っているだけ無駄だと?貴様の様な若造に何が分かる!わしらの様に身体と張って命を削り戦った事のない奴にわしらの苦しみが!決意が!怒りが分かる訳ないだろおおお!」(杖を振り上げた)
シンプウ「フォルムチェンジ…アーティファクト・オブ・アンガ―!」
その直後杖から大きな火柱が発生してシンプウを包み込んだ!
そしてその火柱は激しさを増ししばらくして一気に鎮火した、その焼け跡には三十年式歩兵銃に酷似した見た目のボルトアクション式小銃を掲げ上げ古びた軍服を着たシンプウが居た。
シンプウ「さぁ…命の惜しくない奴からかかって来なさい。」(警報の様な音が鳴り響いた)
メック「良いぜ爺さん!やってやろうじゃねぇか!」
シンプウが現れた、この戦闘は逃げられない。
グレイス「くっ…仕方ないですね…!」
グレイスが一時的に仲間になった!
グレイス「フォルムチェンジ、
グレイスはメモ帳に「使用許可」と書いた、その直後グレイスの周りに定規や船・フォークとナイフ等多数の物品の模様の書かれた8種類のメダルが浮かんだ。
そして先程のメモ帳に「使用承認」と表示されグレイスは定規のメダルを手に取った。
その瞬間グレイスの右手に定規・左手に本の様な物が現れた
グレイス「起立・礼・構え、これより戦闘を開始いたします。」(学校のチャイムが鳴った)
シンプウ「ほう?グレイスの宝物をじっくり見るのはこれが初めてじゃが…無駄が多いな。」(銃を向ける)
グレイス「貴方にだけは言われたくないですねぇ!?」
グレイスは怒り状態になった。
シェル「今回の状態異常は怒りか…どう言う効果なんだ?」
シェルはシンプウに出発進行で20のダメージ!
シェルは速度が1段階上がった。
メック「エラーの苦しみならよく分かってるぜ!」
メックはシンプウにエラースラッシュで35のダメージ!
シンプウは恐怖状態になった。
レイス「はい笑って!」
レイスはシェルにチーズフラッシュを使った!
シェルは1/4シールド状態になった。
グレイス「シェルさん、この技はこう言う風にすると良いですよ。」
グレイスはシェルにATK・ティーチングを使った!
シェルは攻撃が1段階上がった。
シンプウ「ん?お前さん攻撃出来んのか?(レイスに銃を向ける)その程度でよくこの火山に来たな、死ぬ気か?」
レイス「はぁ?テメェふざけんな!」
レイスは怒り状態になった
シェル「なるほど?発生条件分かって来たぞ?これ単体だけだな?」
シェルはシンプウに出発進行で40ダメージ!
シェルの速度がもう一段階上がった。
メック「死の恐怖って怖いだろ?」
メックはシンプウにエラースラッシュで40ダメージ!
レイス「ムカつく!一発殴らせろ!」
レイスはシンプウに殴り掛かった!しかし避けられてしまった。
レイスはまだ怒っている。
グレイス「我慢の限界です!」
グレイスはシンプウに殴り掛かった!
シンプウ「少し頭冷やしたらどうだ?」
シンプウのショットガンカウンター!
グレイスに50のダメージ!
グレイス「ぐはぁっ!?」
グレイスは落ち着きを取り戻した。
シンプウ「精度には自信があるんじゃ。」
シンプウはメックにヘッドショットで40のダメージ!
メックは出血した。
シェル「なるほど、勝手に攻撃したりするのか…地味に面倒かも知れないな…」
シンプウ「なぁ、シェル?お前さんこの程度の仲間と今まで旅してたのか?(シェルに銃を向ける)良く死ななかったな?雑魚の集まりじゃないか。」
ジェル「………」
シンプウ「ん?聞こえてないのか?」
シェル「………あ、ごめん?弱者の話は聞くだけ無駄だからさ。」
シンプウ「なんだと貴様!」
シンプウは攻撃が一段階上がった
シェル「おい!想定と違うぞ!?」
シンプウ「フハハハハ!元よりこの神器は怒りを力に変えて相手を殺す!それがこの神器『アーティファクト・オブ・アンガー』だ!」
シンプウは力を溜めている!
シェル「これは…不味い!?メンバー交代!」
シェル→クレー
メック→ヒット
レイス→ムーン
グレイス→タイム
に変更
その後全員が防御を選んだ
シンプウ「いでよ!わしの愛車!」(真上に銃を放つ)
シンプウは八九式中戦車召喚を使った!
八九式中戦車が現れた
クレー「えっ!?そう言う必殺技!?」
ヒット「実質一ターンパスしてしまったな。」
シンプウ「フハハハハ!恐怖に震えるがいい!」(戦車に乗り込んだ)
次のターン前線を元に戻した
シェル「これ勝てるかなぁ…」
シェルはシンプウ(戦車)に出発進行で30のダメージ!
シェルの速度はこれ以上上がらない。
メック「ちょっと試すだけ試してみるか。」
メックはシンプウ(戦車)に強制終了で999のダメージ!
反動でメックは死んだ。(メック→クレー)
シンプウ「ん?な、なんだ!?動かんだと!?」(戦車が消えた)
シェル「そうか!戦車状態を強制終了したのか!?」
その時通知が来た
通知「今の様に特定の条件下で追加効果が発生する技やキャラが居ます、もし普通にやっても勝てない様に感じたなら何か弱点があるのかもしれません。」
シンプウ「ええい!こんなもの無くてもわし一人でいけるわい!」
シンプウは怒り状態になった。
シンプウ「大体なんだ貴様等!老人を労わろうと言う気がみじんも感じられんぞ!」(クレーに銃を向ける)
クレー「労わって欲しいの?じゃあ苦しまない様に殺してあげるね?」
クレーは殺意が湧いた。
シェル「なるほど、これが追加効果のあるキャラって事ね…」
クレー「じゃあ、死のうか?」
クレーはシンプウにスロウナイフで60のダメージ!
シンプウ「がはっ!?く、くそ…こうなったら!」
シンプウは力を溜めている
グレイス「シェルさん、そろそろ防御の事も考えた方が良いですよ。」
グレイスはシェルにDEF・ティーチングを使った!
シェルの防御が1段階上がった。
次のターン全員で防御を選んだ
シンプウ「死なば諸共!滅びろ貴様等あああ!」
シンプウは神風特攻を放った!
全体に100の防御無視ダメージ!
シンプウ「はぁ…はぁ…まだ…立つというのか…?」
シェル「ギリギリだけど…まだ戦えます!」
シンプウ「………ははっ…もういい、降参じゃ…」
シンプウは倒れた。
シェル達は戦闘に勝利した!
シンプウ「ゴホッ!ゴホ…わしが全力をもってしても勝てなかったとは…お主中々やるじゃないか。」
シェル「じゃあ約束通り…」
シンプウ「すまんがわしは見ての通りもう戦える程の力はない…今の戦いで負った傷が深すぎた様じゃ…」
シンプウ「………メックと言ったか…?」
メック「俺か?俺がどうかしたか?」
シンプウ「お前さん神器所有者なんだろう?これを持って行っておくれ。」
メックはシンプウの宝物を手に入れた!
メック「え!?で、でもこれ…」
シンプウ「お主が言ったのだろう?こんなジジイが持っていても無駄だと、なら責任を持ってお主らが管理すべきじゃろう?」
グレイス「待ってください!それじゃ私達が困るんですが!?」
シンプウ「グレちゃんや、わしは長い事生きてきた中でこれ程までに白熱した戦いは一度も無かった。」
シンプウ「そして全力のわしすら超えた彼らがこの神器を早々に失うとも思えん、今まで通りここに保管しておくのも悪くはないがこれ以上わしのせいで神器を無駄にしたくはないんじゃ。」
グレイス「ですが…」
シンプウ「………あまり言いたくはないがのう?メックとやらがここに居る時点でお主らの管理体制にはやや疑問があるんじゃ、正直言って信用ならない。」
シンプウ「もしグレちゃん含めた神器保全委員会に任せた結果彼らの様な力を持った集団が神器を破壊・窃盗しようとした時守り切れるとは到底思えんのじゃ。」
シンプウ「納得が行かないのであれば今ここで彼らと戦闘をして実力を示して貰わねばな?」
グレイス「っ…今回の所は見逃しますが次会った時には必ずその神器を返していただきます。」(メモ帳を取り出す)
グレイス「力尽くでも。」(メモ帳に帰還要請と書いた)
その直後グレイスはその場から消えた…
シンプウ「さて…わしも最後の一仕事をするかのう…」(部屋を出た)
シンプウ「こっちじゃ、ついてきなさい。」
一行はシンプウに連れられて更に火山の奥へと進んでいった………
続く