GAMEMODE:REALPLAY ~NEW GAME~
シェル「って訳で、そろそろ次のバトルだと思うけど…相手はどっちなんだ?」
ケミック「僕、でもなぁ~本当は戦いたくないんだよねぇ~」
レイス「なんでだ?」
ケミック「ぶっちゃけ勝つ算段はあるんだ、でもそれをしちゃうとこの先がキツイかなって。」
タイム「フッ、出来もしないのによく言うな。」
ケミック「まぁ、確かに勝てないかもしれないけど…そうなったらいよいよ引退視野に入れようかね。」
トム「え?マジ?ケミック辞めるの?」
ケミック「考えるってだーけ、ぶっちゃけトム相手に苦戦してちゃワンチャン無理かもねぇ…」
ケミック「それに元より僕別な理由でここ来たし?そろそろ目的果たせそうだから帰っても良いかなって。」
モユ「えぇ~寂しくなるね。」
アレイ「頑張ってね…」
グレイス「仮にそっちがやめる事になったとしても私達は手加減するつもりはないですよ?」
ケミック「あぁ、僕も手を抜くつもりはないね………行きますか。」(立ち上がる)
その時アナウンスがかかった
ケミックとチームシェルの方々はリングの方に来てください。
ケミック「そういや俺一人だから名前呼びなんだよ。」
シェル「はえ~」
………
……
…
シカイ「少年少女紳士淑女の皆様!こ~んに~ちわ~!」
シカイ「司会担当は私シカイが担当させて頂きます!」
シカイ「本日の対戦カードはこちら!」
電光掲示板に一人の男性のシルエットが表示された
シカイ「赤コーナー!万能物質生成者ケミックだ!」
シルエットからケミックの写真に代わって右下に名前が出て来た
ケミック「おい~っす行くぞ~」(軽く右手を上げる)
続いて4名のシルエットが表示された
シカイ「青コーナー!血も涙もない殺戮者チームシェルだ!」
シルエットから撮っていない筈のシェル達の写真になった
シェル「否定出来ねぇ…」
タイム「ま、ヒール役が居ても良いだろ?」
レイス「毎回変えてくれるのか?良いね。」
グレイス「さぁ、早い所終わらせましょう。」
シカイ「それではルールの説明です、この闘技場では互いに宝物の能力を使って戦っていただきます。」
シカイ「そしてどちらかが戦闘不能・投降・我々スタッフが続行不可能と判定した場合に勝敗が付きます。」
シカイ「それ以外はどの様な方法を使ってでも問題はありません!ですが流石に八百長等は許せないのでその場合は不戦敗とさせていただきます。」
シカイ「以上が闘技場のルールでございます!それでは用意はよろしいですか?」
ケミック「うん。」
チームシェル「はい!」
シカイ「それでは!宝物を構えて!レディー………ファイト!」
ケミック「フォルムチェンジー薬物依存症 ー」
ケミックの身体が虹色の粘性流体に覆われた。
そして液体が弾けて中から色が目まぐるしく変わるケミックが現れた。
ケミック「Foooooooooooooooooooooooooo!!!アイ!アム!ジャアアアアアアンキィィィィィイイイイ!」
シェル「えっ…思ってたのと違う…」
ケミック「先制攻撃!事前投与だ!」
ケミックは敵全体に事前投与を放った!
辺り一帯に大量の虹色の液体が飛散した!
シェルは薬物中毒になった。
タイムは薬物中毒になった。
レイスは薬物中毒になった。
グレイスは薬物中毒になった。
シェル「あ…あれ…?な、なんだこれ…」
タイム「うぐっ…くらくらする…」
レイス「クソッ!手振れが止まらねぇ!?」
グレイス「手に力が…これじゃまともに変身も出来ない…」
ケミック「調薬!調薬!調薬うううううううううううう!」
ケミックは自分に調薬を使った。
次のターンに大技発動。
シェル「やべえって!誰か動けないのか!?」
グレイス「仮に動けても変身が間に合いません!」
ケミック「これはキッツイのが身体に残るよぉ~?」
ケミックは全体にケミカルアシッドを放った!
ケミックの作り出した虹色の液体が辺りを覆いつくした!
シェルに最大HPの50%のダメージ!
タイムに最大HPの50%のダメージ!
レイスに最大HPの50%のダメージ!
グレイスに最大HPの50%のダメージ!
ケミックは全能力が2段階上がった!
ケミック「は"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"~"好き…」(目の焦点が合わなくなって来た)
シェル「あ"あ"っ"!"身体が燃える様に熱い!?」(全身に火傷の様な症状が現れた)
タイム「何も見えない!?視覚系に影響を及ぼす奴か!?」(両目が全く見えなくなった)
レイス「手が痺れてまともにカメラが持てない…」(両腕が一切動かなくなった)
グレイス「私は足です…!足が全く動かないんです…!」(その場に座り込んで立ち上がれない)
ケミック「タノシイタノシイタノシイタノシイタノシイタノシイタノシイタノシイタノシイ!!!!!」(その場で飛び跳ね始めた)
ケミック「すっっっっっごぉぉぉぉぉい!楽しいいいいいいいいいいいいいいい!」(天高く飛び上がった)
ケミックは自分に禁断症状を使った!
次のターン大技発動。
レイス「あいつマジか!?何するつもりだ!?」
グレイス「これでランク2!?何者なんですか!?」
上空からケミックが落ちて来た
ケミック「あぁ~~~死ぬっ。」
ケミックは敵全体にケミカルクエイクを放った!
ケミックが地面に落ちた場所から虹色の衝撃波が発生した!
シェルに最大HPの100%のダメージ!
シェルは死んだ。
タイムに最大HPの100%のダメージ!
タイムは死んだ。
レイスに最大HPの100%のダメージ!
レイスは死んだ。
グレイスに最大HPの100%のダメージ!
グレイスは死んだ。
ケミック「フフフ!ハハハハハ!アハハハハ!あああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」(地面に頭を打ち付け始めた)
ケミック「終わりだ!俺の勝ちだああああああああああああああ!」(大声で叫んだ)
その直後ケミックは大量の虹色の液体をその場に吐き出しだ。
ケミック「オエッ…か…勝ちました…?」(元のケミックに戻った)
シカイ「え?あ、な、なんとあのチームシェルに一度も行動させる事無く完全勝利を決めました!ケミックのしょ、勝利です!」
シカイ「両チームに盛大な拍手を!蘇生…ポチっと。」
その瞬間闘技場内に謎の粉が散布されシェル一行が生き返った後他の皆の傷が癒えた。
ケミック「大丈夫?」
シェル「いやぁ…キツイ…」
タイム「すまん…甘く見てた…」
レイス「写真撮ってたら見せてあげたいぐらいだよ…」
グレイス「これでランク2ってどう言う事なんですか…」
ケミック「あぁ、普段はこれ使って無いんだよね~負担大きいから。」
ケミック「でも今回は体調も良かったし使っただけ、でも副作用でどうなってたか分からないからね…」
シェル「引退も視野に入れるってそう言う事か…」
ケミック「そんじゃま帰ろっか~闘技場汚してごめんね?」
………
……
…
トム「ケミックお前すげぇな!?あんな力あったのか!?」
ケミック「えへへ…次のリーグ上がったら使う予定だったんだ…」
ケミック「………どうしよう!僕もう奥の手見せちゃったよ!?」
モユ「これは確かに隠しておきたかったかもね…」
レイス「これ次使えるのいつ…?」
ケミック「体調次第だけど~数日はかかる?」
ケミック「多分次戦う時は僕貧弱だよ?」
レイス「なるほどね…」
タイム「本当に詰んだかと思った…」
トム「まぁ、これに匹敵する強さが上に居ないとも言い切れないが…」
グレイス「思ったより長期戦になりそうですね…もう出し惜しみはやめますか。」
ケミック「あれ~?もしかして火点けちゃった?」
グレイス「少なくとも私は。」
ケミック「しょうがないなぁ…じゃあ次は棄権しようかな。」
トム「マジ?」
ケミック「トムさ、次頑張ってね。」
トム「おいおいマジか…俺嫌だよこんなに明確な殺意持った奴の相手…」
ケミック「まぁまぁ~僕だってやったんだしさ~ね?」
トム「………はぁ…俺より先に昇格されるのは悔しいしやるだけやるか…」
………
……
…
トム「そろそろ時間か…」
ケミック「(部屋に入って来る)ただいまー棄権する旨の報告してきたよー」
ケミック「はいメンバーカード、ランク3おめでと。」
チームシェルのランクが2→3に上がった。
トム「負けたのに上がるって良いなぁ~」
ケミック「君達には可能性を感じたからね~だから心を折っておきたかったのに。」
ケミック「本当君達…特にグレイスだっけ?そこの眼鏡の人、君意外と面白いねぇ…」
ケミック「んま、そう言う訳で僕は少し休憩しようかな…おやすみ。」(控室の椅子を並べて横になった)
その時アナウンスがかかった
トムとチームシェルの方々はリングの方に来てください。
トム「うーわ、来ちゃった…覚悟決めるかぁ~」
シェル「流石に俺も覚悟決めますか…」
………
……
…
シカイ「少年少女紳士淑女の皆様!こ~んに~ちわ~!」
シカイ「司会担当は私シカイが担当させて頂きます!」
シカイ「本日の対戦カードはこちら!」
電光掲示板に一人の男性のシルエットが表示された
シカイ「赤コーナー!世界最速の男トムだ!」
シルエットからトムの写真に代わって右下に名前が出て来た
トム「まぁ、やるだけやりますか。」
続いて4名のシルエットが表示された
シカイ「青コーナー!血も涙もない殺戮者チームシェルだ!」
シルエットから撮っていない筈のシェル達の写真になった
シェル「これで固定かな?」
タイム「ならさっさと始めるか。」
レイス「行くぞ~」
グレイス「ささっと決着を付けましょう。」
シカイ「それではルールの説明です、この闘技場では互いに宝物の能力を使って戦っていただきます。」
シカイ「そしてどちらかが戦闘不能・投降・我々スタッフが続行不可能と判定した場合に勝敗が付きます。」
シカイ「それ以外はどの様な方法を使ってでも問題はありません!ですが流石に八百長等は許せないのでその場合は不戦敗とさせていただきます。」
シカイ「以上が闘技場のルールでございます!それでは用意はよろしいですか?」
トム「うん。」
チームシェル「はい!」
シカイ「それでは!宝物を構えて!レディー………ファイト!」
トム「フォルムチェンジ!THE・BOOSTER !」
変身時になる効果音の様な物はあったが見た目が一切変わっていない。
トム「さぁ、追いついて見せろ。」
シェル達も変身した。
トム「行くぞ!ファストステップ!」
トムは自分にファストステップを使った!
あまりの速さに残像が現れた!
トムは攻撃回数が3回増えた。
シェル「うわ、いきなり人数差埋まったな…」
レイス「4回行動VS4人パーティか、面白いな!」
グレイス「こちらも速さでは負けてません。」(靴の模様のメダルを取り出した)
グレイス「フォルムチェンジ、委員会式戦闘術五式 。」
グレイスの両足に赤い靴が現れた。
グレイス「This is a DASH、突っ切る!」
グレイスはトムにThis is a DASHを放った!
素早い身のこなしから繰り出される連続攻撃!5回ヒット!
トムに合計100のダメージ!
トム「あ、痛ぇ…これお前から潰すべきだなやっぱり。」
シェルはトムに出発進行!で30のダメージ!
レイスはトムにメモリアルブックを放った!
過去の思い出が籠ったアルバムでぶん殴った!
トムに合計50のダメージ!
タイムは敵全体に時間異常を放った!
時間が歪み何もしていないのにダメージが発生した!
トムに20のダメージ!
トム「意外と避ける必要もないか…?まぁ、良いや食らえグレイス!」
トムはグレイスに推定時速5kmナックルを放った!
速度の差が多い程威力増加!
グレイスは200のダメージを受けた!
グレイス「ぐっ!?」
トム「速さじゃ俺には勝てないぜ?死ね。」
トムはグレイスに一点特化キックを放った!
防御の薄い場所を的確に狙った一撃!
グレイスには当たらなかった。
トム「あれ?」
グレイス「ただのまぐれです。」
トム「はぁ…」
トムはグレイスにスイングバイを放った!
シンプルに相手を掴んで振り回した!
グレイスに50のダメージ!
グレイスは平衡感覚を失ってしまった。
グレイス「貴方…行動不能系まであるんですか…」
トム「これでトドメだ!」
トムはグレイスにマッハボディーブローを放った!
相手がよろめき状態の時威力倍増!
グレイスに200のダメージ!
グレイスは平衡感覚が戻った。
グレイスは体調が悪くなった。
グレイス「ゲホッ!ゲホッ!」(腹部を抑える)
トム「酔ってる所に腹パンは効くだろ?」
グレイス「なるほど…徹底的に仕留めに来るんですね…」
トム「ゲスイって言うなら言えばいい、ヒール役が必要なんだろ?」
グレイスは体調が悪く動けない。
シェルはトムに出発進行!で23のダメージ!
レイスはトムにメモリアルブックを放った!
過去の思い出が籠ったアルバムでぶん殴った!
トムに合計37のダメージ!
タイムは敵全体に時間異常を放った!
時間が歪み何もしていないのにダメージが発生した!
トムに21のダメージ!
トム「でもまだ生きてるのか…硬いなお前…」
トム「本気で行くか、これ以上時間をかけるのももったいない。」
トムは自身に高速回転を使った。
次のターン大技発動。
トムはグレイスに一点特化キックを放った!
防御の薄い場所を的確に狙った一撃!
グレイスに最大HPの10%のダメージ!
グレイス「くっ!動けないからって良い気になって…」
トム「仮に動けたとしてもダメージの度合いからしてお前を処理すべきだろ!」
トムはグレイスに一点特化キックを放った!
防御の薄い場所を的確に狙った一撃!
グレイスに最大HPの10%のダメージ!
トム「くらえ!俺の必殺!」
トムはグレイスにフラッシュダンクを放った!
グレイスを速度の乗った蹴りで真上に蹴り上げた!
グレイスに100のダメージ!
トム「フルスピード!落ちろ貴様あああ!」
トムはグレイスを地面目掛けて蹴り飛ばした!
反動で相手全体に大ダメージ!
シェルに107のダメージ!
タイムに134のダメージ!
レイスに128のダメージ!
グレイスに111のダメージ!
グレイスは死んでしまった。
トム「おっしゃまず一人!実質人数有利だ!」
シェル「ここまで一人で戦ってるだけあって流石に強いな…」
トム「どうだ?負けを認めるか?」
シェル「いや、それだけは絶対に無い!」
トム「へぇ…じゃあ次はお前から仕留めるか。」
シェルはトムに出発進行!で26のダメージ!
タイム「………なぁ、シェル?」
シェル「どうした?」
タイム「私一つお前に謝らないといけない事あるんだよ。」
レイス「それ今じゃないと駄目か?」
タイム「今までこの技しか使ってこなかったが…」(懐中時計を取り出す)
タイム「私にも奥の手ってのがあるんだわ。」
トム「時計…?」
タイム「お前さんには悪いが私達にもやらないといけない事がある。」
タイムは時計の針を0時に合わせた。
タイム「ここからの一分間は…」(時計の上のつまみを押した)
その瞬間時計から青白い光が発生して辺りを包み込んだ。
闘技場一帯がまるでネガポジ反転したかの様な風景になった。
タイム「私の時間だ。」(トムに駆け寄る)
しかしトムは逃げる所かその場から一切動いていない。
トムだけでなくこの闘技場に居る全ての人物・物体が停止している様に見えた。
タイム「一発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「二発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「三発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「四発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「五発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「………時間か…」(トムに背を向け時計のつまみを押した)
その瞬間時計に向かって青白い光が収束し元通りの色に戻った。
それと同時にトムが急激に後ろに倒れ込んだ…と言うよりもはや叩き付けられたようにも見えた。
トム「な…何が…あったんだ…?」(辛うじて意識はある)
タイム「トム、お前は速い…だが私は時の番人。」
タイム「ただ単に時と止めただけだ。」
トム「は…お前から……倒すべきだったな………」(意識を失った)
シカイ「な、なんとタイム選手時間停止能力を持って居た!」
シカイ「チームシェル見事な逆転勝利です!」
シカイ「両チームに盛大な拍手を!蘇生ポチっと。」
トム「マジかぁ…そっちが超えるんじゃなくて俺が止められるのかぁ…盲点だった。」
タイム「私としても時間停止に対策取られたら困るからな…時を操るのは私だけで十分だ。」
………
……
…
トム「いやぁ…負けちゃったよ。」
モユ「もしかしてそっちただでさえ強い奴多い?」
レイス「時間停止とか狂気じみた火力とか…」
タイム「私の時間停止は反動で体力の殆どが無くなるからな、時間停止は負荷が大きいんだ。」
グレイス「私だって元々は別な能力しか持ってませんでしたからね。」
シェル「一番弱いの俺なんだよな…本当に申し訳ない。」
レイス「俺も補助メインで火力は乏しいな。」
ケミック「まぁ何はともあれビギナーリーグ制覇おめでとう。」
シェル「この後はどうすればいいんだ?」
トム「しばらくすれば次のランクのレギュラーランクから昇段戦のアナウンスが来ると思うからそれまで待機。」
ケミック「トムもたまに呼ばれるけど毎回負けてるんだよね~」
トム「だってありゃまともに戦って勝てる奴らじゃない、皆何かしらの判定を覆す技がある。」
モユ「奥の手って感じ?」
トム「いや、マジで覆る。」
グレイス「ですが…八百長は無しでしょう?」
トム「あぁ、言って無かったけどレギュラーランクから番外戦術もありになる。」
トム以外全員「嘘ぉ!?」
トム「だから差し入れは食べちゃ駄目だし極力会話もしちゃ駄目、何処に罠があるか分からないからね。」
トム「俺はそれで毒殺2回と洗脳1回された、マジで関わり合いになるのは避けろ。」
トム「特に俺は一人だから良いけどそっち複数人なんだから洗脳とかされたら不味いだろうな…」
シェル「うわぁ…こっわ…」
トム「ま、上には上があるって事はある程度抜け道があるんだろ…俺は見つけられなかったがあんた等には期待してるぜ。」
………
チームシェルのランクが3→4に上がった。
続く
ケミック「僕、でもなぁ~本当は戦いたくないんだよねぇ~」
レイス「なんでだ?」
ケミック「ぶっちゃけ勝つ算段はあるんだ、でもそれをしちゃうとこの先がキツイかなって。」
タイム「フッ、出来もしないのによく言うな。」
ケミック「まぁ、確かに勝てないかもしれないけど…そうなったらいよいよ引退視野に入れようかね。」
トム「え?マジ?ケミック辞めるの?」
ケミック「考えるってだーけ、ぶっちゃけトム相手に苦戦してちゃワンチャン無理かもねぇ…」
ケミック「それに元より僕別な理由でここ来たし?そろそろ目的果たせそうだから帰っても良いかなって。」
モユ「えぇ~寂しくなるね。」
アレイ「頑張ってね…」
グレイス「仮にそっちがやめる事になったとしても私達は手加減するつもりはないですよ?」
ケミック「あぁ、僕も手を抜くつもりはないね………行きますか。」(立ち上がる)
その時アナウンスがかかった
ケミックとチームシェルの方々はリングの方に来てください。
ケミック「そういや俺一人だから名前呼びなんだよ。」
シェル「はえ~」
………
……
…
シカイ「少年少女紳士淑女の皆様!こ~んに~ちわ~!」
シカイ「司会担当は私シカイが担当させて頂きます!」
シカイ「本日の対戦カードはこちら!」
電光掲示板に一人の男性のシルエットが表示された
シカイ「赤コーナー!万能物質生成者ケミックだ!」
シルエットからケミックの写真に代わって右下に名前が出て来た
ケミック「おい~っす行くぞ~」(軽く右手を上げる)
続いて4名のシルエットが表示された
シカイ「青コーナー!血も涙もない殺戮者チームシェルだ!」
シルエットから撮っていない筈のシェル達の写真になった
シェル「否定出来ねぇ…」
タイム「ま、ヒール役が居ても良いだろ?」
レイス「毎回変えてくれるのか?良いね。」
グレイス「さぁ、早い所終わらせましょう。」
シカイ「それではルールの説明です、この闘技場では互いに宝物の能力を使って戦っていただきます。」
シカイ「そしてどちらかが戦闘不能・投降・我々スタッフが続行不可能と判定した場合に勝敗が付きます。」
シカイ「それ以外はどの様な方法を使ってでも問題はありません!ですが流石に八百長等は許せないのでその場合は不戦敗とさせていただきます。」
シカイ「以上が闘技場のルールでございます!それでは用意はよろしいですか?」
ケミック「うん。」
チームシェル「はい!」
シカイ「それでは!宝物を構えて!レディー………ファイト!」
ケミック「フォルムチェンジー
ケミックの身体が虹色の粘性流体に覆われた。
そして液体が弾けて中から色が目まぐるしく変わるケミックが現れた。
ケミック「Foooooooooooooooooooooooooo!!!アイ!アム!ジャアアアアアアンキィィィィィイイイイ!」
シェル「えっ…思ってたのと違う…」
ケミック「先制攻撃!事前投与だ!」
ケミックは敵全体に事前投与を放った!
辺り一帯に大量の虹色の液体が飛散した!
シェルは薬物中毒になった。
タイムは薬物中毒になった。
レイスは薬物中毒になった。
グレイスは薬物中毒になった。
シェル「あ…あれ…?な、なんだこれ…」
タイム「うぐっ…くらくらする…」
レイス「クソッ!手振れが止まらねぇ!?」
グレイス「手に力が…これじゃまともに変身も出来ない…」
ケミック「調薬!調薬!調薬うううううううううううう!」
ケミックは自分に調薬を使った。
次のターンに大技発動。
シェル「やべえって!誰か動けないのか!?」
グレイス「仮に動けても変身が間に合いません!」
ケミック「これはキッツイのが身体に残るよぉ~?」
ケミックは全体にケミカルアシッドを放った!
ケミックの作り出した虹色の液体が辺りを覆いつくした!
シェルに最大HPの50%のダメージ!
タイムに最大HPの50%のダメージ!
レイスに最大HPの50%のダメージ!
グレイスに最大HPの50%のダメージ!
ケミックは全能力が2段階上がった!
ケミック「は"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"~"好き…」(目の焦点が合わなくなって来た)
シェル「あ"あ"っ"!"身体が燃える様に熱い!?」(全身に火傷の様な症状が現れた)
タイム「何も見えない!?視覚系に影響を及ぼす奴か!?」(両目が全く見えなくなった)
レイス「手が痺れてまともにカメラが持てない…」(両腕が一切動かなくなった)
グレイス「私は足です…!足が全く動かないんです…!」(その場に座り込んで立ち上がれない)
ケミック「タノシイタノシイタノシイタノシイタノシイタノシイタノシイタノシイタノシイ!!!!!」(その場で飛び跳ね始めた)
ケミック「すっっっっっごぉぉぉぉぉい!楽しいいいいいいいいいいいいいいい!」(天高く飛び上がった)
ケミックは自分に禁断症状を使った!
次のターン大技発動。
レイス「あいつマジか!?何するつもりだ!?」
グレイス「これでランク2!?何者なんですか!?」
上空からケミックが落ちて来た
ケミック「あぁ~~~死ぬっ。」
ケミックは敵全体にケミカルクエイクを放った!
ケミックが地面に落ちた場所から虹色の衝撃波が発生した!
シェルに最大HPの100%のダメージ!
シェルは死んだ。
タイムに最大HPの100%のダメージ!
タイムは死んだ。
レイスに最大HPの100%のダメージ!
レイスは死んだ。
グレイスに最大HPの100%のダメージ!
グレイスは死んだ。
ケミック「フフフ!ハハハハハ!アハハハハ!あああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」(地面に頭を打ち付け始めた)
ケミック「終わりだ!俺の勝ちだああああああああああああああ!」(大声で叫んだ)
その直後ケミックは大量の虹色の液体をその場に吐き出しだ。
ケミック「オエッ…か…勝ちました…?」(元のケミックに戻った)
シカイ「え?あ、な、なんとあのチームシェルに一度も行動させる事無く完全勝利を決めました!ケミックのしょ、勝利です!」
シカイ「両チームに盛大な拍手を!蘇生…ポチっと。」
その瞬間闘技場内に謎の粉が散布されシェル一行が生き返った後他の皆の傷が癒えた。
ケミック「大丈夫?」
シェル「いやぁ…キツイ…」
タイム「すまん…甘く見てた…」
レイス「写真撮ってたら見せてあげたいぐらいだよ…」
グレイス「これでランク2ってどう言う事なんですか…」
ケミック「あぁ、普段はこれ使って無いんだよね~負担大きいから。」
ケミック「でも今回は体調も良かったし使っただけ、でも副作用でどうなってたか分からないからね…」
シェル「引退も視野に入れるってそう言う事か…」
ケミック「そんじゃま帰ろっか~闘技場汚してごめんね?」
………
……
…
トム「ケミックお前すげぇな!?あんな力あったのか!?」
ケミック「えへへ…次のリーグ上がったら使う予定だったんだ…」
ケミック「………どうしよう!僕もう奥の手見せちゃったよ!?」
モユ「これは確かに隠しておきたかったかもね…」
レイス「これ次使えるのいつ…?」
ケミック「体調次第だけど~数日はかかる?」
ケミック「多分次戦う時は僕貧弱だよ?」
レイス「なるほどね…」
タイム「本当に詰んだかと思った…」
トム「まぁ、これに匹敵する強さが上に居ないとも言い切れないが…」
グレイス「思ったより長期戦になりそうですね…もう出し惜しみはやめますか。」
ケミック「あれ~?もしかして火点けちゃった?」
グレイス「少なくとも私は。」
ケミック「しょうがないなぁ…じゃあ次は棄権しようかな。」
トム「マジ?」
ケミック「トムさ、次頑張ってね。」
トム「おいおいマジか…俺嫌だよこんなに明確な殺意持った奴の相手…」
ケミック「まぁまぁ~僕だってやったんだしさ~ね?」
トム「………はぁ…俺より先に昇格されるのは悔しいしやるだけやるか…」
………
……
…
トム「そろそろ時間か…」
ケミック「(部屋に入って来る)ただいまー棄権する旨の報告してきたよー」
ケミック「はいメンバーカード、ランク3おめでと。」
チームシェルのランクが2→3に上がった。
トム「負けたのに上がるって良いなぁ~」
ケミック「君達には可能性を感じたからね~だから心を折っておきたかったのに。」
ケミック「本当君達…特にグレイスだっけ?そこの眼鏡の人、君意外と面白いねぇ…」
ケミック「んま、そう言う訳で僕は少し休憩しようかな…おやすみ。」(控室の椅子を並べて横になった)
その時アナウンスがかかった
トムとチームシェルの方々はリングの方に来てください。
トム「うーわ、来ちゃった…覚悟決めるかぁ~」
シェル「流石に俺も覚悟決めますか…」
………
……
…
シカイ「少年少女紳士淑女の皆様!こ~んに~ちわ~!」
シカイ「司会担当は私シカイが担当させて頂きます!」
シカイ「本日の対戦カードはこちら!」
電光掲示板に一人の男性のシルエットが表示された
シカイ「赤コーナー!世界最速の男トムだ!」
シルエットからトムの写真に代わって右下に名前が出て来た
トム「まぁ、やるだけやりますか。」
続いて4名のシルエットが表示された
シカイ「青コーナー!血も涙もない殺戮者チームシェルだ!」
シルエットから撮っていない筈のシェル達の写真になった
シェル「これで固定かな?」
タイム「ならさっさと始めるか。」
レイス「行くぞ~」
グレイス「ささっと決着を付けましょう。」
シカイ「それではルールの説明です、この闘技場では互いに宝物の能力を使って戦っていただきます。」
シカイ「そしてどちらかが戦闘不能・投降・我々スタッフが続行不可能と判定した場合に勝敗が付きます。」
シカイ「それ以外はどの様な方法を使ってでも問題はありません!ですが流石に八百長等は許せないのでその場合は不戦敗とさせていただきます。」
シカイ「以上が闘技場のルールでございます!それでは用意はよろしいですか?」
トム「うん。」
チームシェル「はい!」
シカイ「それでは!宝物を構えて!レディー………ファイト!」
トム「フォルムチェンジ!
変身時になる効果音の様な物はあったが見た目が一切変わっていない。
トム「さぁ、追いついて見せろ。」
シェル達も変身した。
トム「行くぞ!ファストステップ!」
トムは自分にファストステップを使った!
あまりの速さに残像が現れた!
トムは攻撃回数が3回増えた。
シェル「うわ、いきなり人数差埋まったな…」
レイス「4回行動VS4人パーティか、面白いな!」
グレイス「こちらも速さでは負けてません。」(靴の模様のメダルを取り出した)
グレイス「フォルムチェンジ、
グレイスの両足に赤い靴が現れた。
グレイス「This is a DASH、突っ切る!」
グレイスはトムにThis is a DASHを放った!
素早い身のこなしから繰り出される連続攻撃!5回ヒット!
トムに合計100のダメージ!
トム「あ、痛ぇ…これお前から潰すべきだなやっぱり。」
シェルはトムに出発進行!で30のダメージ!
レイスはトムにメモリアルブックを放った!
過去の思い出が籠ったアルバムでぶん殴った!
トムに合計50のダメージ!
タイムは敵全体に時間異常を放った!
時間が歪み何もしていないのにダメージが発生した!
トムに20のダメージ!
トム「意外と避ける必要もないか…?まぁ、良いや食らえグレイス!」
トムはグレイスに推定時速5kmナックルを放った!
速度の差が多い程威力増加!
グレイスは200のダメージを受けた!
グレイス「ぐっ!?」
トム「速さじゃ俺には勝てないぜ?死ね。」
トムはグレイスに一点特化キックを放った!
防御の薄い場所を的確に狙った一撃!
グレイスには当たらなかった。
トム「あれ?」
グレイス「ただのまぐれです。」
トム「はぁ…」
トムはグレイスにスイングバイを放った!
シンプルに相手を掴んで振り回した!
グレイスに50のダメージ!
グレイスは平衡感覚を失ってしまった。
グレイス「貴方…行動不能系まであるんですか…」
トム「これでトドメだ!」
トムはグレイスにマッハボディーブローを放った!
相手がよろめき状態の時威力倍増!
グレイスに200のダメージ!
グレイスは平衡感覚が戻った。
グレイスは体調が悪くなった。
グレイス「ゲホッ!ゲホッ!」(腹部を抑える)
トム「酔ってる所に腹パンは効くだろ?」
グレイス「なるほど…徹底的に仕留めに来るんですね…」
トム「ゲスイって言うなら言えばいい、ヒール役が必要なんだろ?」
グレイスは体調が悪く動けない。
シェルはトムに出発進行!で23のダメージ!
レイスはトムにメモリアルブックを放った!
過去の思い出が籠ったアルバムでぶん殴った!
トムに合計37のダメージ!
タイムは敵全体に時間異常を放った!
時間が歪み何もしていないのにダメージが発生した!
トムに21のダメージ!
トム「でもまだ生きてるのか…硬いなお前…」
トム「本気で行くか、これ以上時間をかけるのももったいない。」
トムは自身に高速回転を使った。
次のターン大技発動。
トムはグレイスに一点特化キックを放った!
防御の薄い場所を的確に狙った一撃!
グレイスに最大HPの10%のダメージ!
グレイス「くっ!動けないからって良い気になって…」
トム「仮に動けたとしてもダメージの度合いからしてお前を処理すべきだろ!」
トムはグレイスに一点特化キックを放った!
防御の薄い場所を的確に狙った一撃!
グレイスに最大HPの10%のダメージ!
トム「くらえ!俺の必殺!」
トムはグレイスにフラッシュダンクを放った!
グレイスを速度の乗った蹴りで真上に蹴り上げた!
グレイスに100のダメージ!
トム「フルスピード!落ちろ貴様あああ!」
トムはグレイスを地面目掛けて蹴り飛ばした!
反動で相手全体に大ダメージ!
シェルに107のダメージ!
タイムに134のダメージ!
レイスに128のダメージ!
グレイスに111のダメージ!
グレイスは死んでしまった。
トム「おっしゃまず一人!実質人数有利だ!」
シェル「ここまで一人で戦ってるだけあって流石に強いな…」
トム「どうだ?負けを認めるか?」
シェル「いや、それだけは絶対に無い!」
トム「へぇ…じゃあ次はお前から仕留めるか。」
シェルはトムに出発進行!で26のダメージ!
タイム「………なぁ、シェル?」
シェル「どうした?」
タイム「私一つお前に謝らないといけない事あるんだよ。」
レイス「それ今じゃないと駄目か?」
タイム「今までこの技しか使ってこなかったが…」(懐中時計を取り出す)
タイム「私にも奥の手ってのがあるんだわ。」
トム「時計…?」
タイム「お前さんには悪いが私達にもやらないといけない事がある。」
タイムは時計の針を0時に合わせた。
タイム「ここからの一分間は…」(時計の上のつまみを押した)
その瞬間時計から青白い光が発生して辺りを包み込んだ。
闘技場一帯がまるでネガポジ反転したかの様な風景になった。
タイム「私の時間だ。」(トムに駆け寄る)
しかしトムは逃げる所かその場から一切動いていない。
トムだけでなくこの闘技場に居る全ての人物・物体が停止している様に見えた。
タイム「一発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「二発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「三発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「四発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「五発。」
タイムはトムの顔面を殴りつけた!
タイム「………時間か…」(トムに背を向け時計のつまみを押した)
その瞬間時計に向かって青白い光が収束し元通りの色に戻った。
それと同時にトムが急激に後ろに倒れ込んだ…と言うよりもはや叩き付けられたようにも見えた。
トム「な…何が…あったんだ…?」(辛うじて意識はある)
タイム「トム、お前は速い…だが私は時の番人。」
タイム「ただ単に時と止めただけだ。」
トム「は…お前から……倒すべきだったな………」(意識を失った)
シカイ「な、なんとタイム選手時間停止能力を持って居た!」
シカイ「チームシェル見事な逆転勝利です!」
シカイ「両チームに盛大な拍手を!蘇生ポチっと。」
トム「マジかぁ…そっちが超えるんじゃなくて俺が止められるのかぁ…盲点だった。」
タイム「私としても時間停止に対策取られたら困るからな…時を操るのは私だけで十分だ。」
………
……
…
トム「いやぁ…負けちゃったよ。」
モユ「もしかしてそっちただでさえ強い奴多い?」
レイス「時間停止とか狂気じみた火力とか…」
タイム「私の時間停止は反動で体力の殆どが無くなるからな、時間停止は負荷が大きいんだ。」
グレイス「私だって元々は別な能力しか持ってませんでしたからね。」
シェル「一番弱いの俺なんだよな…本当に申し訳ない。」
レイス「俺も補助メインで火力は乏しいな。」
ケミック「まぁ何はともあれビギナーリーグ制覇おめでとう。」
シェル「この後はどうすればいいんだ?」
トム「しばらくすれば次のランクのレギュラーランクから昇段戦のアナウンスが来ると思うからそれまで待機。」
ケミック「トムもたまに呼ばれるけど毎回負けてるんだよね~」
トム「だってありゃまともに戦って勝てる奴らじゃない、皆何かしらの判定を覆す技がある。」
モユ「奥の手って感じ?」
トム「いや、マジで覆る。」
グレイス「ですが…八百長は無しでしょう?」
トム「あぁ、言って無かったけどレギュラーランクから番外戦術もありになる。」
トム以外全員「嘘ぉ!?」
トム「だから差し入れは食べちゃ駄目だし極力会話もしちゃ駄目、何処に罠があるか分からないからね。」
トム「俺はそれで毒殺2回と洗脳1回された、マジで関わり合いになるのは避けろ。」
トム「特に俺は一人だから良いけどそっち複数人なんだから洗脳とかされたら不味いだろうな…」
シェル「うわぁ…こっわ…」
トム「ま、上には上があるって事はある程度抜け道があるんだろ…俺は見つけられなかったがあんた等には期待してるぜ。」
………
チームシェルのランクが3→4に上がった。
続く