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GAMEMODE:REALPLAY ~NEW GAME~

あの後思想隊キャンプに戻って来たシェル一行はリーダーにここまでであった事を話した。
その時怒りの神器は返して貰ったと嘘を付いた事とウィンストン・ミシェルの二人の正体は話さなかった。

シルク「なるほど…帰りが遅いと思っていたらそう言う事だったのですね。」

シェル「はい、それからもう一つ話したい事がありまして…実はこの思想隊キャンプに裏切り者が居るらしいんです。」

シルク「裏切り者?」

シェル「はい、詳しい事はまだ分からないんですが…」

シルク「………そうですか、分かりましたこちらでも少し調べておきますね。」

シェル「了解しました、そして次は楽しみの神器なんだけど何処にあるんですか?」

シルク「それなのですが…楽しみの神器はここから何十kmも離れた距離にある『モストタルシバ』と言う国の闘技場にあるのです。」

シェル「え?今までと比べて遠くないですか?」

シルク「これは持ち主の性格によるものでして…ですので先に哀しみの方を集める事で休息を取って貰うつもりだったのですが…」

シェル「これは…長旅になりそうですね…」

グレイス「あの、一つよろしいでしょうか?」

シルク「はい?」

グレイス「私の持って居るこのメダルを使えばどうにかなるかもしれません。」(メガホンのメダルを取り出した)

シルク「それは…なんですか?」

グレイス「見て貰った方が早いです、フォルムチェンジ委員会式戦闘術三式ボイススタイル。」

グレイスの両手にメガホンが現れた。

グレイス「その闘技場の名前は分かりますか?」

シルク「楽しみの神器の持ち主の名前と同じ『カインズ闘技場』です。」

グレイス「分かりました(咳払い)カインズ闘技場に行きたーーーい!」

グレイスのその声に反応してワープホールが繋がった!
ワープホールの向こう側には立派な石造建築の建物があって周りには「挑戦者求む!」「賭けは100円から!」「チーム人数は1~4名まで」等の垂れ幕があった。

シルク「これはワープホールですね?」

グレイス「はい、これで移動は問題ありません。」

シェル「ちょっと待って?あの垂れ幕見るとここ行っても戦えるの4名だぞ?」

グレイス「ふむ…なら最初から少数で行きますか?」

シルク「そうですね…分かりました、では残りのメンバーは裏切り者を調べる事にしましょうか。」

シェル「じゃあ、誰が行く?闘技場の中身がさっぱり分からないけど…」

グレイス「私は行きます、帰れなくなりますから。」

メック「俺は正直裏切り者が気になるな、それにそいつの目的がシルクさんの殺害とかだったら戦闘要員が必要だろ?」

ヒット「なら俺もここに残る、遠距離担当2名に近接と補助が1名欲しい。」

シェル「じゃあ俺はそれに当てはまらないし闘技場組で。」

クレー「私近接戦闘やる~!」

ムーン「向こうにグレイスさん居るなら僕が残りますね。」

レイス「俺写真も取りたいし闘技場行ってもいい?」

タイム「と言うか残ってるのは私とお前だけだ、必然的に闘技場だな。」

シルク「では改めて整理すると………」

闘技場:シェル・タイム・レイズ・グレイス
裏切り者捜索:ヒット・クレー・ムーン・メック

シルク「でよろしいでしょうか?」

シェル「大丈夫です、それじゃあ僕達は行きますね。」

グレイス「皆さま、どうかお気を付けて。」

シェル一行はワープホールを通じて闘技場に向かった…

シルク「それでは一時的に皆様の宿泊する部屋を用意しましょうか、こちらに来てください。」

………
……


シェル一行は闘技場の入口に居た。

受付担当「こんにちわ!カインズ闘技場へようこそ!」

受付担当「賭けにしますか?それとも観戦にしますか?それとも参戦ですか?」

シェル「参加したいです。」

受付担当「人数は1~4名のうちどれでしょうか?」

シェル「4名です。」

受付担当「各メンバーの名前とチームメンバーを教えてください。」

シェル「受付さんから見て左側からシェル・タイム・レイス・グレイスで、チーム名は………え?」

グレイス「とりあえずチームシェルとしておきましょうか。」

受付担当「(パソコンに何かを打ち込んでいる)はい、では改めて貴方からシェルさん・タイムさん・レイスさん・グレイスさんでチーム名がチームシェルと言う事でよろしいでしょうか?」

シェル「はい、それでお願いします。」

受付担当「それではこちらのメンバーカードを持って案内担当のスタッフにお話しください。」

シェル達はメンバーカードを手に入れた!
メンバーランクは1だ。

シェル「ありがとうございます。」

その後案内担当スタッフに声をかけた。

案内担当「おぉ~また新しいメンバーさんですね!よろしくお願いします!」

案内担当「この闘技場ではメンバーランク制度があって~これが10を超えると『闘技場の主』と戦える様になりますよ!」

案内担当「それから3つランクが上がる毎にちょっとずつ待合室が豪華になって行くので楽しみにしておいてくださいね!」

案内担当「それではまずはビギナーリーグの待合室に入ってください、こちらの部屋でこの機械にカードをかざすと入れます。」

案内担当「何か困った事があればルールブックが控室にあるのでそれを見てください、それでは頑張ってください!」

シェル一行は控室に入った…

髪の長い男性「お?新入りか?」

眼鏡をかけた男性「フルパーティだ!?大人げねぇな…」

赤髪の女性「私達ですらちゃんと二人なのにねぇ?」

青髪の女性「多分群れないとまともに戦えないんだよ…」

シェル「うーん…歓迎はされてないね。」

タイム「まぁ、この性格じゃ仲間が居なくてもしょうがねぇな。」

レイス「写真いいかい?記念に一枚。」(写真を撮る)

グレイス「ルールブックは何処にありますか?」

髪の長い男性「あぁ、これか?ほいよ。」(投げ渡す)

グレイス「(受け取る)危ないので投げないでください。」

髪の長い男性「へいへい、んじゃ一応同室なんだから自己紹介でもするか?」

シェル「じゃあ俺から、俺はシェルって名前だ。」

タイム「タイムだ。」

レイス「俺はレイス。」

グレイス「グレイスと申します。」

髪の長い男性「俺はトム、よろしくぅ~」

眼鏡をかけた男性「僕はケミック!よろしくな!」

赤髪の女性「私はモユ!それでこっちが~」

青髪の女性「アレイです…私とモユは二人チームでトム・ケミックは一人だけで戦います…」

シェル「へぇ~こう言うのってフルパーティじゃないのか?」

トム「分かってないな~こう言うのは己の力を試す場所でもあるんだからさ。」

タイム「フッ、そんな甘い考えだからこのランクなんだろ?」

トム「そ、そんな事ねぇよ!いうて俺ランク3だからな!?」

ケミック「トム一応この中だと一番ランク高いしなぁ~僕ランク2。」

モユ「私達はまだランク1なんだよね~」

アレイ「人数が多い程強いって訳でもない…結局一人一人の戦闘力…」

レイス「へぇ~意外と面白そうだな!」

その時アナウンスがかかった

チーム紫とチームシェルの方々はリングの方に来てください。

モユ「来たよアレイ!今日こそ勝よ!」

アレイ「チームシェルって…独裁的な名前だね…」

グレイス「仮名です、良い案があれば歓迎します。」

シェル「よし行くぞ!」

………
……


司会担当「少年少女紳士淑女の皆様!こ~んに~ちわ~!」

司会担当「司会担当はわたくしシカイが担当させて頂きます!」

シカイ「本日の対戦カードはこちら!」

電光掲示板に二人の女性のシルエットが表示された

シカイ「赤コーナー!炎と氷の合わせ技チーム紫だ!」

シルエットから二人の写真に代わって右下に名前が出て来た

モユ「イエーイ!今日こそかつ!」

アレイ「あんまり慣れないね…」

続いて4名のシルエットが表示された

シカイ「青コーナー!フルメンバーで勝ちに来たチームシェルだ!」

シルエットから撮っていない筈のシェル達の写真になった

シェル「あんなの撮ったか!?」

タイム「恐らくそう言う能力者がいるんだろう、驚く事じゃない。」

レイス「すげぇ!めっちゃ人居る!?写真撮っとこ!」

グレイス「思ったよりは本格的ですね…これはしっかり決めるべきでしたね。」

シカイ「それではルールの説明です、この闘技場では互いに宝物の能力を使って戦っていただきます。」

シカイ「そしてどちらかが戦闘不能・投降・我々スタッフが続行不可能と判定した場合に勝敗が付きます。」

シカイ「それ以外はどの様な方法を使ってでも問題はありません!ですが流石に八百長等は許せないのでその場合は不戦敗とさせていただきます。」

シカイ「以上が闘技場のルールでございます!それでは用意はよろしいですか?」

チーム紫「大丈夫です!」

チームシェル「はい!」

シカイ「それでは!宝物を構えて!レディー………ファイト!」

モユ「フォルムチェンジ!熱い心フレイムハート!」

モユの足元から火柱が上がりモユの服装が胸元に燃えるハート型の炎が付いた古いアイドル衣装の様な見た目になった。

アレイ「フォルムチェンジ…冷たい身体フリーズスキン…」

アレイの所に氷の塊が降って来てアレイを押し潰した、そして氷の塊が砕け散り中から氷で出来たスーツの様な物を着たアレイが出て来た

モユ「さぁ!圧倒的火力と!」

アレイ「冷静な判断で…」

モユ・アレイ「ぶっ倒す!」

シェル「俺達もああ言うのやる?」

タイム「断る、フォルムチェンジ。」(特に何も無く変身)

レイス「まぁ…ふざけてる場合じゃないしな…」(しれっと変身した)

グレイス「私達は一刻も早く主に合わないとですから。」(既に変身していた)

シェル「………フォルムチェンジ…」(渋々普通に変身)

モユ「それじゃあ早速!燃え尽きろ!」

モユは敵全体にブラストファーネスを放った!
シェル達は60~71のダメージを受けた!
シェルの足元に溶けた鉄がかかった。

シェル「熱っ!?溶けた鉄が!?」

アレイ「氷点下以下に…」

アレイはシェルにアブソリュート・ゼロで54のダメージ!
シェルの足は鉄製になった。

シェル「あ、動けねぇ!?」

グレイス「面倒な事しますね…」

グレイスは味方全体に受け止める心を使った!
味方全体の防御力が2段階上がった。

レイス「まぁ…別にいいか。」

レイスは敵全体にメモリアルブックを放った!
モユに40のダメージ!
アレイに49のダメージ!
鉄の塊に0のダメージ!

タイム「壊す方法があるんだな、まぁ良い。」

タイムは敵全体に時間異常を放った!
モユに30のダメージ!
アレイに24のダメージ!
鉄の塊が壊れた。

タイム「これでどうだ?固まる前に戻ってお前をどかして来た。」

シェル「おぉ~ありがとう!」

モユ「やっぱり単体の火力は無いね。」

アレイ「と言うか…技が少ない…?」

シェル「確かにすくねぇな…」

モユ「私達簡単に勝てるかもね!」

アレイ「弱そうで良かった…」

グレイス「その余裕が何時まで持つか見物ですね。」

それからしばらく戦闘を続けていた。

モユ「はぁ…はぁ…あ、あれぇ…?」

アレイ「クッソ…持久戦されてる…」

グレイス「MPはまだありますので。」

シェル「そっちはどうだ?ガス欠?」

モユ「うっ…」

アレイ「確かにこのままじゃ…キツイ…」

シカイ「チームシェルはフルパーティを上手く使い持久戦を仕掛けている様だ!この戦闘は確実ではあるが些か見栄えが悪い!」

シカイ「観客からのブーイングも多いがヒールとしては過去最高の人材だ!」

レイス「いいね、個性があるってのは良いぞ。」

タイム「こう言うのにはヒール役も必要だ、勝つのは正義であるべきだがな。」

シェル「あのさ、もうそっち降参したら?俺達もそこまで殺意無いし…」

モユ「でもこれ以上負けたくないし…」

グレイス「ではしょうがないですね…フォルムチェンジ、委員会式戦闘術一式シップスタイル。」

グレイスの前に大きな船が現れた。

グレイス「スクリューオールイン!」

グレイスはモユにマッハシップで1000のダメージ!
モユは死んだ。

アレイ「はぁ!?な、何今の!?」

シェル「ちょ、生身の人間にそれは…」

グレイス「まだ…戦いますか?」

アレイ「ぐっ…分かりました…投降します…」

シカイ「おーっと!ここであまりの狂気じみた行動にチーム紫のアレイ選手心が折れたぁ!?」

シカイ「流石に次のターンにあの速さで戦艦を叩き付けられるのは怖かったかぁ!?ともあれチームシェルの勝利です!」

シカイ「両チームに盛大な拍手を!蘇生ポチっと。」

その瞬間闘技場内に謎の粉が散布されモユが生き返った後他の皆の傷が癒えた。

モユ「痛みを感じる事も無かった…気が付いたら負けてた…」

アレイ「やっぱり私達も回復技覚えないとね…」

タイム「それよりまずMP増やせよ?すぐガス欠してちゃ回復技も使えないだろ?」

モユ・アレイ「うっ…」

レイス「やめたげてよぉ!」

その後全員控室に帰って行った…

………
……


トム「いやぁ…お前ら本当血も涙もねぇな。」

ケミック「闘技場はあくまで闘技場なんだよ、そんなガチで行かないでも…」

グレイス「私達はあくまで神器が目的でありなれ合いが目的ではないので。」

タイム「嫌なら私達と戦闘する時すぐに投降しろ、そしたら命だけは助けてやるよ。」

シェル「二人共さぁ…」

レイス「まぁ、気持ちは分かるよ…俺も割と面倒だし…」

トム「まともに楽しもうとしてるのシェルだけか?」

シェル「かもしれない…」

ケミック「お前はこっち側か…ようこそ、歓迎するよ。」

モユ「まともな人居て良かったね。」

アレイ「唯一まともに戦おうとしてくれた感じする…」

シェル「もしかして俺チーム内で孤立させられてる?同士討ち狙ってる?」

タイム「大丈夫だ、仮にそうなってもこっちは攻撃しない。」

グレイス「味方に攻撃する暇があるなら相手殺した方がいいので。」

レイス「と言うか血の気が多いのは最近大体上手く行ってないからストレス溜まってるのかもな…」

トム「そのストレスをこっちにぶつけられるのか…」

ケミック「嫌だねぇ…怖いねぇ…」

………

チームシェルのランクが1→2に上がった。



続く
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