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GAMEMODE:REALPLAY ~NEW GAME~

平凡なサラリーマンの「貝塚 港かいづか みなと」には昔から憧れている物があった。
それは列車の車掌だ、幼い頃からおもちゃの蒸気機関車で遊んでいた港は車掌になるのが夢だった。
父親は列車の車掌だった事もあったが今はもう居ない、天国に行ってしまったらしい。
あれから何年もたって、そんな夢を忘れてしまった港はふらっと入った店で趣味のゲームを探した。

港「面白いゲーム無いかな…RPGとかやりたい。」

すると一つのゲームを見つけた、キャッチコピーが「限りなくリアルなゲームです!」と書かれていて少し目を引いた。
詳しく見てみると過去に「Specialty」と言うゲームを発売していた所の様だ、一部のレビューでは「リアルって言うかほぼ現実。」など面白いレビューが多かった。
港はあの開発元なら面白いだろうと言う事で買って見る事にした。



家に帰ってゲームを起動した、すると眩い光が出て光が収まると自分の部屋の様な場所に居た。

港「スタートは前の作品のレビュー通りかな、ひとまず出てみようかな…」
港「あ!その前に…(部屋の花瓶を触る)あ!やっぱり壊れた!このバグ残ってるって事は使いまわしだな?」

前のゲームのレビュー等をよく見ていた為それなりの知識はあった。
家を出ると腕にいつの間にかあった端末に通知が来た、

通知「前書き、本ゲームを遊んでくださりありがとうございます!」

通知「わが社ではリアリティを追求する為本人の意識を一時的に消してゲームの中にいるような感覚にする方法を使用しています。」

通知「この世界で死んだとしても何も問題ないのでお好きなようにお楽しみください!」

通知「ここから世界観の説明になります。」

内容をまとめるとここはシルバリティと言う世界だった、この世界には魔術や機械と言った物の代わりに「宝物」と言う物があった。

宝物は人によって効果や物が全く変わる様だ、ある人は強い刀だったりまたある人は安らぎの音色だったり…その人が最も大切にしている物が宝物として力を与えていた。

しかし、ある時突然一部を除いた人々の宝物が力を失ってしまった。それにより各地の魔物が凶暴化してしまった為世界中で大混乱が起きた。

その世界に降り立った主人公はこの異変を解決する為に宝物が力を失わなかった人々を集めて作られた通称「思想隊しそうたい」の一員として異変解決をすると言うストーリーらしい。

港「なるほど、宝物ねぇ…」

すると端末の画面にこんな表記が出た。

通知「貴方の宝物は何ですか?」

港はそれを聞かれ少し悩んでから一つ思いついた。
それは子供の頃によく遊んだ蒸気機関車のおもちゃだった、あれが自分の一番大切な物だった事を思い出した様だ。
すると通知の表記が変わった。

通知「貴方の宝物を強くイメージしてください、それが貴方の武器となります。」

港は蒸気機関車のおもちゃを頭にイメージした、幼少期の頃だったから微かに消えかけていたが何とか思い出した。
すると通知の画面から光が発生して中から古い蒸気機関車のおもちゃが出てきた、裏側を見ると「貝塚鉄道」と書いてあった。
これは昔に港が車掌に憧れていた時に書いた名前の様な物だ、これは本当に港が使っていた物にそっくりだった。

港「これが…懐かしいな…」

そう思っていると更に通知が来た。

通知「ゲームの操作の説明ですが、「Specialty」を遊んでいた方はそれと同じ操作なので新要素以外の説明は不要ですがどうしましょうか?」

港「過去にレビューを見たから操作は大体知ってるし別にいいかな。」

通知「では新要素の解説ですが、まずバトルシステムが大幅変更されています。」

簡単にまとめると
武器や防具等が「宝物」に統一されて「宝物の効果を使うとその宝物の形態に変身出来てそれで戦える用になる」という事だった。
そして変身すると「攻撃・スキル・防御・アイテム」を使えるようになる様だ。
敵に合わせて変身を変える事で戦闘を有利に進める事が出来るらしいが持てる宝物は一人一つな為注意が必要だ。
そして宝物とは別に「思い出」と呼ばれる強化アイテムがあり、自分の宝物に関する物だと新しいスキルが使えるようになるらしい。

港「面白いな…じゃあこれで説明は終わった感じかな?」

通知「そうですね、では目的地の矢印を付けておくので「思想隊キャンプ」と呼ばれる場所に向かってください。」

港は矢印を辿って行った…



続く
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