本を開いた…



俺は傲慢の力を持った「音霧修斗（おときりしゅうと）」だ、この力を手に入れたは正直言ってさっぱり理由が分からない。
この力を使えば自分が誰よりも強くなったように想像も出来ない強さになれるってのが分かってから俺は早速この力を使って人助けを始めた。
誰かの荷物運びや何かの作業などの軽い仕事から警察所の指名手配犯の逮捕に貢献したりもした、誰よりも俺は世界に貢献してやったんだ。
しかし世界はどうだ？俺がどれだけ頑張っても何もよくなんないってのが現実だ、ましてやこの力を使った俺を化け物呼ばわり…ひでぇ話だろ？
何よりも、俺はお前らに出来ない事を俺がやってやってるって言うのに感謝もせずやれ化け物だやれ暴走個性だ何言ってんの？俺がお前らより凄いってのが理解できないのか？って事よ。
だから俺はこいつらに復讐として軽く周りの雑魚共を強く見せて俺に挑ませて虐殺してやった、お前らがどれだけ強くなっても俺には勝てねぇんだよ！って事を分からせてやったんだ。
するとまぁ、これが楽しいのよ～誰かの上に立つってのはいいもんだぜ？俺より強い奴は居ないんだからよ！

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ほ～また変な奴が来たと思ったらこいつも俺と同じ力持ってるって訳？しかも元からって事は相当面白そうじゃねぇか！
軽く殴り合ったがまだ力には慣れてないみたいだし手加減してやるか！
はぁ？もう動けねぇのか？最後に本かなんかに書き記してるとはマメな奴だな、その本だってぶっ壊してやるよ！
おい！おい！どうなってんだ！なんで…なんで当たっているはずなのにこいつは死なないんだ！
なんだ！？いきなり本と一緒に消えやがった…まぁ、いいか…俺はこの世界に仕返しをするとするか…

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ほ～また変な奴が来たと思ったらこいつも俺と同じ力持ってるって訳？しかも元からって事は相当面白そうじゃねぇか！
軽く殴り合ったが結構つえぇな…
なっ！クソッ…俺もここまでか…？いや！そんな事ありえない！俺が強いんだ！
そうだ！証明するんだ！そこの動物も！人も！物も！すべてぶっ壊して俺が強いって事を証明するんだ！
ハッハッハ！分かったよ！お前は弱い！俺が勝つ以外ありえない！これは必然なんだ！
消し飛べ！お前も死ねばいい！ハッハッハ！…あ！？こいつ…なんで食らってるのに死なねぇんだよ！
消えた！？あ～もう分かんねぇよ！どうなってんだよテメェ！…しょうがない、この怒りは他の奴らにぶつけるか…

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ほ～また変な奴が来たと思ったらこいつも俺と同じ力持ってるって訳？しかも元からって事は相当面白そうじゃねぇか！
軽く殴り合ったが結構つえぇな…
なっ！クソッ…俺もここまでか…？いや！そんな事ありえない！俺が強いｎ………
…ここは？俺は…死んだのか…？
どうして…どうして勝てない…力では勝っていたはず…
あれは…なんだ？奥に水晶玉みたいなのがある？
これは…俺を殺したあいつだ…どうして勝てたんだ？
な！？突然消えた？いや…消えたって言うより朽ちたなのか？
あいつの本が落ちてる…読めるか？…なになに…
なるほど…俺があのままだと世界が破滅してたのか…あいつは身をもって俺を助けようと…でもなんで…？

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あ、ここが死後の世界か…意外と悪くはねぇな…

お前！俺を殺した奴か！

ん？お前もここに居たんだな。

お前…どうして俺に勝てたんだ？俺の方が強いはず…

お前は初めてこの力を手に入れて何をした？

俺か？人助けだったな…

だよな…俺だってそうだった、俺はそのまま世界を助けるためにこの力を使った。

なんでだよ！お前だって世界の奴らに化け物呼ばわりされたんじゃ…

あぁ、そうだ。

ならなんで！

お前だけが苦しむ訳ないだろ？お前のその行動で何人の犠牲に何人の不幸が生まれたと思う？俺はそう言う奴を何人も見て来た…そして決めたんだ、誰もが苦しまずに済むように、それだけが願いだった。

…

だけどよ、誰もお前だけが悪いっていう訳じゃねぇ…ただ道を誤っただけなんだ、誰しも間違いはある。

お前…

俺はお前を認めるぜ？お前は…一番強かったよ。

…そうか…ありがとな。

さて、この永遠に続く死後の世界で何したい？

俺は何もする事なくボ～っとしていたいなぁ…

まぁ、そう言うのもいいよな。