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GAMEMODE:REALPLAY

「新しいゲーム買ったしやって見るかな、えっと…「Specialty」だから「専門」って意味だっけか?パッケージに「限りなくリアルなゲームです!」って書いてあるし面白そうだな。」そう言ってゲームを起動したのは生粋のゲームオタクである「山崎健斗やまざきけんと」彼は過去にも数々のゲームをやって来ておりゲームの腕はかなり高く、苦手なのはパズルゲームだけと自称している。

「さて、ゲームスタート!」エンターキーを一度押して決定すると目の前が真っ白になり次の瞬間に周りの物に謎のゲージが付いた、「な、なんだこれ?このゲージは?」そう思って軽く近くの花瓶を触ると激しい音と共に「会心の一撃!」と出てゲージが0になり花瓶が割れてしまった。

「おわ!やっば、どうするんだこれ!」とりあえず、花瓶を片付けて外に出ると驚く事に家が崖の上に立っていて見知らぬ場所にいた「へ?うーん…これって夢なのか?」そんな時に自分の手を見ると手首の辺りに見知らぬ機械があってそこにいくつかの文字があった「なになに…前書き、本ゲームを遊んでいただきありがとうございます!わが社ではリアリティを追求する為本人の意識を一時的に消してゲームの中にいるような感覚にする方法を発見いたしました。」話をまとめると、特殊な技術により自分の意識がなくなりゲームの中にいる様に感じる、早い話で鮮明ではっきりと分かるゲームの夢を見ているという事らしいが、注意点が一つだけあるらしくゲーム内から帰る時は事前にセーブをしないと中断が出来ないらしい。

健斗はその説明にしっかりと目を通してから言った、「なるほどな…え?じゃあ、現実の俺ってパソコンの前で寝てるのか?ダサいなぁ…」そう言いつつ説明を読んでいると世界観についてと操作についての記述が無い事に気づいた、「あれ?世界観とか操作は?」そう言った矢先手首の機械に通知が来た、「「進捗:前書きを読んだ」達成により情報がアンロックされました。」すると先程は無かったページが増えていた、「これは…世界観についてだな、こう言う感じに進捗を進めると項目が増えるのかな?」つまりはチュートリアルという事なのだろう、内容をまとめるとここはハルフィロイテと言う国で主に魔法と科学の共存に取り組んでいる国だった、他にもこのような国があり「魔法をこよなく愛する人たちの国のマジョルニア」と「科学の発展が凄まじく別名未来都市と言われる国のバルトロイド」の3国が主に領土を持っている。

それ以外の国は全て3国のどれかに合併、統合され実質3国の人に分かれていてそれぞれの国では争いは無いものの価値感の違いがあり「バルトロイドでは魔法を使うのが禁止」や「マジョルニアでは機械による自動化は禁止」など色々な制約があるらしいがハルフィロイテはどちらの国にも属さない共存の道を選んだ人たちによって作られた国らしい。

しかし、ある時突然生まれた謎の裂け目から各国に大きな塔が落ちて来てその周囲の生物を魔物に変えていってマジョルニアでは魔法が効かなく、バルトロイドでは武器が殆ど通用しない敵になっており太刀打ちする術が全くなかった、しかしハルフィロイテの住人たちはどちらにも太刀打ちできる力がある為その魔物を退治することが出来るらしい。

その世界に降り立った主人公はハルフィロイテの王より謎の裂け目の正体とその原因を突き止めこの異変を収める様に言った為その仕事を請け負う事にしたと言うストーリーらしい。

「なるほど…面白そうだな…」と言ったものの健斗は本当に出来るのか不安で仕方なかった、その時に通知が来た「「進捗:世界観を知る」達成により情報がアンロックされました。」次に追加されたのは操作の仕方だった、これもまとめると本人の思うように街やダンジョンを歩き色んな仲間を集めるRPGであるらしく基本は普通に会話や行動が出来るらしい、一つだけ違うのは戦闘時や特定のイベント時である。

戦闘時は所謂「ターン式のコマンドバトル」で手首にある通称「プレイングコントローラー」と言う端末で行動を選ぶことが出来る。
「攻撃」「スキル」「防御」「アイテム」「逃走」の中から選ぶことが出来て、それぞれ
攻撃:持っている武器の火力とステータスの攻撃力を足した分のダメージを相手の防御の数値で減らした分のダメージを与える。
スキル:技と魔法に分かれており、
     技:連続切りや五月雨切りと言った剣技から瞑想や集中と言ったステータスを上げる技がここに入る。
    魔法:フレイリアやフレイリアールと言った炎魔法やヒールやクイックと言ったバフデバフ系がここに入る。
防御:一ターンの間攻撃を攻撃力や防御力関係なしで半分に抑える。
アイテム:薬草やスピーダーと言ったアイテム類を使って回復やバフデバフを付けれる。
逃走:戦闘から逃げる。
となっている。

特定のイベントと言うのはボス前の話等のストーリーの進行上避けて通れないイベントでありそこだけ主人公は自ら発言できなくなるが選択肢を選ぶ時がある為そこで話すことが出来る、内容の分岐は無いが貰えるアイテムに影響がある為慎重に選ぶようにすると良いかもしれない。

健斗はその説明を見て「お~意外としっかりした戦闘になってるしこれ意外と面白いかも?」と言うと通知が来て「「進捗:操作を確認した」達成により情報とミッションがアンロックされました。」と出て来て情報を読むと「今からこのゲームの拠点となる町、ハルフライに向かいます。そこまで言った後は自由に行動が出来るのでもうしばらくの辛抱です!方角はここの崖から南西の方向に進んで行くとイベントが発生するのである程度の捜査の確認をしつつ進んでみてくださいね!」その後ご丁寧に矢印が出て方向を指し示してくれた、「お~めっちゃ丁寧。」そう言ってその方角に5分ほど歩くと一人の女性が立っていた。

「ん?これがイベントかな?話しかけてみるか。」そう思って健斗は女性に「おーい」と話しかけると女性は「あ!すみません、道に迷っていまして…ハルフライはどこにあるんでしょうか?」と聞いて来た為健斗は「ハルフライならこの先にあると思いますから一緒に行きませんか?」と聞くと女性は「ありがとうございます!私はシルフって名前です、よろしくお願いします!」その時、通知が来て「シルフが仲間になった!」と言う表記が出た。

するとどこからかドシン!ドシン!と言う足音が聞こえてシルフが言った「あ!あそこに何か居ます!」そう言うと草むらから猪が3匹出て来て戦闘が始まった、シルフは「私は魔法で後方から支援します!」と言った為健斗は「待て、俺の役職ってなんだ?」と思ったが武器も何も無い為役職が何なのかさっぱりだった、仕方なく「しょうがない、石でも拾って殴りかかるか!」そう言って近くの手頃な石を拾って準備をした。

メニューには先程の選択肢があり健斗は「試しにスキル見てみるか。」と言ってスキルを見ると「うーん…まぁ、何もないよね…」と言って仕方なく攻撃を選んだ、「おりゃ!」そう言いつつ石で殴り掛かると猪の上のゲージが5割程減って猪の頭上に7と言う数字が出た。

シルフは「エアーリア!」と唱えて風魔法を放って14のダメージを与え猪を一体倒した、「やりました!」そう言って喜ぶシルフに猪が近づいて体当たりをしてシルフには3のダメージだった、「いてて…」そう言ったシルフにもう一方の猪も体当たりをして4のダメージを出した。

健斗は「なるほど、意外とシステム自体は簡単だな。」そう言ってもう一度攻撃すると猪に8ダメージ入って手負いの猪は倒れて残りの猪もエアーリアで倒して戦闘に勝利した、通知が来て「戦闘勝利!15の経験値と9ゴールドを手に入れた!」と言われた。

その後、何事も無く町に着くと一人の執事の様な格好の人物が近づいて来た「シルフお嬢様、お帰りなさいませ。ん?そちらの方は?」と聞いた為シルフは「私が道に迷った時に助けてくれた人で名前は…まだ聞いてませんでしたね。」と言ってその時に通知が来た
  「名前を入力してください」
       「」
あいうえお はひふへほ ゛カナ
かきくけこ まみむめも ゜数字
さしすせそ やゆよ   小 記号
たちつてと らりるれろ キャンセル
なにぬねの わをん   決定
と言う枠が出て健斗はとりあえず「うーん…リンとかで良いかなぁ…」そう言って名前を入力した。
  「名前を入力してください」
      「リン」
あいうえお はひふへほ ゛カナ
かきくけこ まみむめも ゜数字
さしすせそ やゆよ   小 記号
たちつてと らりるれろ キャンセル
なにぬねの わをん   決定
「決定っと…」するとシルフは「リンさんですね!」すると執事風な男性はこう言った「申し遅れました、私はシルフお嬢様の執事であるシードルと申します。先程は道に迷ったシルフお嬢様を助けていただいた事を感謝します。」その時にリンは言った「お嬢様って事は結構偉い人なのか?」と聞くとシードルは「シルフお嬢様はハルフィロイテの国王であるエアリアム・ハイロール様の実の娘であります。」シルフはニコニコしながら「そうです、私は国王の娘のシルフ・ハイロールと申します。」その時にリンは「え~そんな凄い人だったの!」するとシルフは「まぁ、信じられないならうちのお城来たら分かるよ。」そう言っていた時に通知が来た、「「進捗:始まりの町と王の娘」達成により情報とミッションがアンロックされました。」内容は「と言う事で、ここまでが最初のチュートリアルになっております。ここからは一度セーブして休んでからやるのをおすすめします、長時間のゲームは体に良くないので休みはしっかり取りつつやりましょうね!」その後にこう書いてあった「ゲームのセーブ方法はこの端末のメニューからセーブを選んで保存したいファイルを選択して保存できます。それから中断したいときは終了を選んだら現実に帰れます。お疲れ様でした!」それを見てリンは「えっと…ファイル1にセーブして、終了っと…」すると目の前が真っ白になり次の瞬間元の部屋の椅子に座っていた。

「今の時間は…午後6時か、飯を作るかな…」そう言って健斗はご飯を食べてあのゲームをまた明日やることにした。
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