考える事をやめたはずのカーズ様が夢主のスタンドになっている。
Ultimate Stand
名前チェンジ
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今日は休日。こんな日には散歩なり買い物なり
するのが一番だろうが、あいにく今日は酷い豪
雨だった。
「雨かぁ〜…暇だ〜。」
信濃がそう呟くと、
「ならば、今日はずっと俺の腕の中に入ればい
いのではないか?」
紫の髪、真紅の瞳、三本の角が生えている筋骨
隆々の男の霊体が信濃を後ろから抱きしめ
る。このスタンドは名をカーズと言う。
「うん、そうする。」
信濃は微笑んで答えた。
カーズの腕の中で微睡んでいると、ふとあるこ
とを思い出した。
「あっそうだ…こんな時こそ…」
「ん?」
信濃は立ち上がり、本棚で何かを探す。
そして、動物図鑑を手に取った。
「こういう時こそ能力を使わなきゃ!」
信濃のスタンドであるカーズのスタンド能
力は、あらゆる動物を生み出し、その能力を兼
ね備える。
「ようし、このウサギを…」
「ほう、ロップイヤーか。」
信濃が少し前に右手をかざすと、右手がス
ライムのように変形し、1匹のウサギが生み出
された。
「ああ〜〜!フワフワ〜!」
生み出された動物は主人に従順なので、ウサギ
も信濃に擦り寄る。
「これはいい…。次は何にしよう。」
「俺は犬がいい。」
他にも、子猫やハムスターなどの可愛らしい動
物をたくさん生み出した。あっというまに部屋
は動物だらけになってしまった。
「うわぁ〜…これ天国だ〜…」
「信濃、お楽しみはこれまでだ。」
「え?」
「お前の母が接近中だ。」
「ギャーッ!!!!それはまずいッ!!!!み
んなー!!戻ってーッ!!」
すぐさま信濃は全ての動物を戻した。一声
かけると、全ての動物達は信濃の体に吸収
されていった。
「あら?変ね…。犬やら猫やらの声がするから
何事かと思ったけど…信濃知らない?」
「やだなぁ母さんたら〜。気のせいだよ〜。」
「…そうねー。空耳かも…。」
…なんとか間に合った。
「ふぅ、癒されたらちょっと眠くなってきた…
カーズ、昼寝しよっか。」
「フフフ…俺を褥に誘うとは、ずいぶん大胆に
なったものだなぁ。」
「変な言い方しない。」
枕とブランケットを用意して、抱き枕の代わり
にカーズを抱きしめる。するとカーズも、背中
に腕をまわす。
動物もいいが、一番癒してくれるのは、大好き
な人なのだ。
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