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第2章  九州の大一揆編 炎の魔人と聖火の神

ツクモ 
永遠の楽園、『トワ・パライソ』の教祖。
見た目28歳位の優男に見えるが、長身で引き締まった体型の美丈夫。金の長い髪と、かんらん石のような黄緑色の瞳を持つ。
このお話の中心人物。肥前島原を中心に、九州で暗躍する宗教、「トワ・パライソ」の教祖。紅史郎とは初対面だが、どこか自分と繋がりがあると感じている。見た目は妖しい雰囲気を漂わせる青年だが、口調はどこかの方言を合わした独特な話し方をする。基本的に楽観的で優雅な振る舞いをし、自身の力に絶対の自信を持っているが、昔の記憶が無い。


暁 紅史郎(あかつき こうしろう)
肥後の大名、佐々成政に仕える見た目25歳位。小麦色の褐色肌に亜麻色の髪と琥珀色の瞳を持つ。実は幼い頃に生き別れた球磨(暁 煉太郎(あかつき れんたろう))の弟である。性格は穏やかで物腰柔らかだが、暁家の名を残す為に衰退した大名を捨て、新しい主君に仕えるなど冷めた面も持っている。また、最初はツクモを警戒しながらも、彼のカリスマ性に惹かれたり、自身とどこか似ている部分があると勘づき、彼を慕うようになる。


益城(ましき)
天草の孤児院の院長で神父服を着ている。見た目は30代後半だが、実際は50歳以上。長い銀髪の髪と金色の瞳。浮浪児の球磨を荒くれ者から救い、孤児院に招いた人物。また、球磨の武術の師匠でもある。神秘的な風貌とは裏腹に、顔には出さないが怒ると鬼のような怖いオーラを放つ。


佐々 成政(さっさ なりまさ) ※実在武将です
肥後国を納める大名でかつては織田信長に仕えていた。
整えた黒髪に、空色の瞳を持つ。壮年で生真面目で少々神経質な性格。太閤、豊臣秀吉の事を良く思っておらず、ツクモと共に九州を秀吉に負けないくらいの楽園都市にしようと意気込んでいる。


珠姫(たまき)
見た目は28歳位。ツクモの妻の一人で三姉妹の長女。艶やかな黒髪に紫色の瞳を持つ術士。予言や魔力に長け、信者を意のままに操ろうとする。幼い頃は商家に育ったが、没落後に三人で貧困な生活を送っていた時にツクモに救われる。それ以降は彼に強い愛情を抱いている。


美羅(みら)
見た目は17歳に見えるが、実際は24歳位。三姉妹の次女。鏡のような銀色の髪と碧い瞳を持つ。容姿と言葉遣いは子供っぽいが、実際はしたたかで思慮深い。魔鏡で信者や町人を操り、別府の鬼の里を襲撃しようと企む。


つるぎ
見た目は21歳位。三姉妹の三女。長身で男勝りな男装の麗人。髪は赤毛で琥珀色の瞳を持つ。普段は口数は少なく冷静だが、ツクモや姉を悪く言う者には容赦なく、感情的になりやすい。何かと紅史郎を気にかけている。


胡桃(くるみ) 2話から登場
見た目は21歳位で、筑前博多の村に住む女性。考古学や歴史が好きで、学者を目指している。父の紋治は太宰府で歴史学者を務めている。女性では学者になることが難しいもどかしさから、トワ・パライソを信仰し、ツクモの下で働きながら学者を目指そうと考える。

紋治(もんじ) 2話から登場
胡桃の父で、太宰府の歴史学者。娘を大切に思っているが、学者を目指すよりも、良い人と結ばれ幸せになって欲しいと願っている。胡桃が『トワ・パライソ』にのめり込んでいるか気がかりで無く、太宰府で出会った桜龍と仁摩に、娘に会ったら説得して欲しいと依頼する。


由布(ゆう)  3話から登場
見た目は30代前半だが、実際は45歳以上。豊後別府の鬼の里の女性族長。一族から慕われ、気高さと神秘さを漂わせる女性だが、お茶目で戯れが好きな面もある。信者による里の襲撃をモトスと千里に助けられ、それ以降、快く勇士達に協力する。益城とは不思議な縁がある。
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