第4章 鬼神の怒りと魔改造戦士の涙
「な!?何ですか!!これは私の身体ですよ!!」
(キサマはワレの写し人形だ)
「この邪悪な気は・・・」
「厳美!!まさか貴様は!!」
厳美は大絶叫を上げ、闇の波動を四方に放ち、勇士達を吹き飛ばした。球磨とモトスは止めようと炎と風の術を放ったが、黒い闇にかき消されてしまった。さらに、空を舞う無数の魂が闇の中に取り込まれてしまった。
「・・・思い出しました。私は、マガツイノカミ様の力を元に作られし、戦闘人形ですね」
厳美の姿は妖艶な青年から徐々に黒い龍の姿に変化した。
「まさか・・・厳美の正体はマガツイノカミなのか?」
桜龍が千里に恐る恐る尋ねた。しかし千里は首を横に振り説明した。
「いいや、あくまで厳美はマガツイノカミの遺伝子を取り組んだ写しにすぎません」
「本物と戦う前に、写しで挑戦か?まぁ、練習になるか試してみるしかねーな」
球磨を筆頭に、勇士達は闇の空に舞う闇龍を睨みつけながら武器を構えた。
「来るぞ!!皆、一気にたたみかけるぞ!!」
桜龍の号令と共に皆は、完全に闇龍と化した厳美の闇の炎を避けた。辺りの岩は炎で溶けて無くなり、皆は攻撃の大威力に驚いていた。
「こいつは喰らったらひとたまりもねーな・・・何とかして空中からの攻撃を防がねーとな」
「そうだな、空には魂が舞っておる。これ以上、闇龍に食わせないようにしないとな」
湘と球磨はモトスに風を放ってくれと指示し、宙に浮遊した。そして氷の弾を闇龍の腹部に散弾させた。続いて球磨は凍った闇龍の腹部に灼熱の炎をまとわせた西洋槍の乱れ突きを繰り出した。
「そのまま攻撃を続けるぞ、奴に反撃の隙を与えぬぞ!!」
モトスは翡翠のハネを羽ばたかせ、闇龍の翼を双曲刀で切り裂いた。そして無数のカマイタチを放ち、大打撃を与えた。
「うぐぁあああああ!!!!!!」
「これで終わりだ!!!」
千里は闇龍の額に岩石の雨をぶつけ、闇龍は落下し地に伏せさせた。そして桜龍は闇龍の胴めがけ、跳躍し雷鳴を轟かせた太刀で両断した。
「手応えはあったが、これで終わるほど易しくはないよな・・・」
皆は闇龍の気が弱まらないと分かっていた。むしろ力を増しているように感じていた。千里はいち早く反撃が来ると察知し、皆に合図した。
「皆さん!!分散して避けて下さい!!」
皆は千里の言う通り、分散して避けた。しかし闇龍の影から黒い触手のような物が現れ、5人を捕らえた。
「く・・攻撃が早い!?」
黒い触手は強い力で5人の身体を縛り始めた。
「さぁ、このまま絞殺して身体を引きちぎって差し上げますよ。それとも」
触手から黒い稲妻が放電され、桜龍達を苦しめた。
「うぅ・・・ああああああ!!!!!!」
「闇の稲妻で感電死も良いですねぇ・・・」
「く・・こんなところで終わってたまるかよ・・・・」
「こんな苦しみ・・・義経様や仲間達が味わった苦しみから比べれば・・・」
千里は苦しみに耐え、歯を食いしばり気を高めた。
(もう誰も死なせはしない・・・今こそ大地の力を解放させる時だ!!!)
千里は鬼神のような力を発揮させ、闇の触手をズタズタに破った。そして凄まじい速さで、鎖鎌を振り回し、瞬時に4人の仲間も助けた。
「皆さん!!無事ですか!!!」
「助かった・・・千里。もう少しで身体を引き裂かれるところだったぜ・・・・」
桜龍達は体勢を整えながら千里に礼を言った。
「やはり、厄神の写しと言われるだけあるな・・・本気でかからぬと、今度こそ終わりだ」
モトスは闇龍の次の手を読みながら攻撃態勢に入った。すぐさま勇士達は、闇龍が巨大な尾を地に叩きつけたので、素早く跳躍し攻撃を避けた。
「さっきのお返しだぜ!!紅蓮の炎を喰らいやがれ!!!!」
球磨は闇龍の背に乗り、怒りを込めた炎の矛先を深く刺した。続いて、湘とモトスも吹雪と竜巻を放ち、闇龍を弱らせた。桜龍は闇龍の頭上まで跳躍し、稲妻を帯びた太刀を落雷の如く額に突き刺した。
『く・・・おのれ・・』
そして、とどめに千里は鋭い無数の岩石を放った。流星群のような岩石が闇龍に致命的な衝撃を与えた。皆はこれでやったかと確信しそうになった。しかし闇龍の鋭い眼光が千里に向けられた。
『くくく・・・鬼神の千里・・・まずは貴様を地獄へ送ってやる!!』
千里は闇龍の闇の息吹に焼かれそうになった。桜龍は結界を張ったが、受けた傷と相手の圧倒的な技により、直ぐに破られてしまった。
「くっそ・・・千里!!!!」
「相打ちを覚悟で、貴様を討つ・・・・桜龍、みんな、共に戦ってくれてありがとうございます。・・・後は頼みましたよ」
「それはならぬぞ!!千里!!!!」
千里は笑顔で皆に礼を言い、体中から神々しい光を出現させ闇の息吹の中に突進しようとした。
「この身体が滅びても、貴様を倒す!!!」
千里は死を覚悟した捨て身で闇龍となった厳美を討ち取ろうとした。まさに闇の息吹が彼に直撃する瞬間、何かに押し飛ばされた。
(キサマはワレの写し人形だ)
「この邪悪な気は・・・」
「厳美!!まさか貴様は!!」
厳美は大絶叫を上げ、闇の波動を四方に放ち、勇士達を吹き飛ばした。球磨とモトスは止めようと炎と風の術を放ったが、黒い闇にかき消されてしまった。さらに、空を舞う無数の魂が闇の中に取り込まれてしまった。
「・・・思い出しました。私は、マガツイノカミ様の力を元に作られし、戦闘人形ですね」
厳美の姿は妖艶な青年から徐々に黒い龍の姿に変化した。
「まさか・・・厳美の正体はマガツイノカミなのか?」
桜龍が千里に恐る恐る尋ねた。しかし千里は首を横に振り説明した。
「いいや、あくまで厳美はマガツイノカミの遺伝子を取り組んだ写しにすぎません」
「本物と戦う前に、写しで挑戦か?まぁ、練習になるか試してみるしかねーな」
球磨を筆頭に、勇士達は闇の空に舞う闇龍を睨みつけながら武器を構えた。
「来るぞ!!皆、一気にたたみかけるぞ!!」
桜龍の号令と共に皆は、完全に闇龍と化した厳美の闇の炎を避けた。辺りの岩は炎で溶けて無くなり、皆は攻撃の大威力に驚いていた。
「こいつは喰らったらひとたまりもねーな・・・何とかして空中からの攻撃を防がねーとな」
「そうだな、空には魂が舞っておる。これ以上、闇龍に食わせないようにしないとな」
湘と球磨はモトスに風を放ってくれと指示し、宙に浮遊した。そして氷の弾を闇龍の腹部に散弾させた。続いて球磨は凍った闇龍の腹部に灼熱の炎をまとわせた西洋槍の乱れ突きを繰り出した。
「そのまま攻撃を続けるぞ、奴に反撃の隙を与えぬぞ!!」
モトスは翡翠のハネを羽ばたかせ、闇龍の翼を双曲刀で切り裂いた。そして無数のカマイタチを放ち、大打撃を与えた。
「うぐぁあああああ!!!!!!」
「これで終わりだ!!!」
千里は闇龍の額に岩石の雨をぶつけ、闇龍は落下し地に伏せさせた。そして桜龍は闇龍の胴めがけ、跳躍し雷鳴を轟かせた太刀で両断した。
「手応えはあったが、これで終わるほど易しくはないよな・・・」
皆は闇龍の気が弱まらないと分かっていた。むしろ力を増しているように感じていた。千里はいち早く反撃が来ると察知し、皆に合図した。
「皆さん!!分散して避けて下さい!!」
皆は千里の言う通り、分散して避けた。しかし闇龍の影から黒い触手のような物が現れ、5人を捕らえた。
「く・・攻撃が早い!?」
黒い触手は強い力で5人の身体を縛り始めた。
「さぁ、このまま絞殺して身体を引きちぎって差し上げますよ。それとも」
触手から黒い稲妻が放電され、桜龍達を苦しめた。
「うぅ・・・ああああああ!!!!!!」
「闇の稲妻で感電死も良いですねぇ・・・」
「く・・こんなところで終わってたまるかよ・・・・」
「こんな苦しみ・・・義経様や仲間達が味わった苦しみから比べれば・・・」
千里は苦しみに耐え、歯を食いしばり気を高めた。
(もう誰も死なせはしない・・・今こそ大地の力を解放させる時だ!!!)
千里は鬼神のような力を発揮させ、闇の触手をズタズタに破った。そして凄まじい速さで、鎖鎌を振り回し、瞬時に4人の仲間も助けた。
「皆さん!!無事ですか!!!」
「助かった・・・千里。もう少しで身体を引き裂かれるところだったぜ・・・・」
桜龍達は体勢を整えながら千里に礼を言った。
「やはり、厄神の写しと言われるだけあるな・・・本気でかからぬと、今度こそ終わりだ」
モトスは闇龍の次の手を読みながら攻撃態勢に入った。すぐさま勇士達は、闇龍が巨大な尾を地に叩きつけたので、素早く跳躍し攻撃を避けた。
「さっきのお返しだぜ!!紅蓮の炎を喰らいやがれ!!!!」
球磨は闇龍の背に乗り、怒りを込めた炎の矛先を深く刺した。続いて、湘とモトスも吹雪と竜巻を放ち、闇龍を弱らせた。桜龍は闇龍の頭上まで跳躍し、稲妻を帯びた太刀を落雷の如く額に突き刺した。
『く・・・おのれ・・』
そして、とどめに千里は鋭い無数の岩石を放った。流星群のような岩石が闇龍に致命的な衝撃を与えた。皆はこれでやったかと確信しそうになった。しかし闇龍の鋭い眼光が千里に向けられた。
『くくく・・・鬼神の千里・・・まずは貴様を地獄へ送ってやる!!』
千里は闇龍の闇の息吹に焼かれそうになった。桜龍は結界を張ったが、受けた傷と相手の圧倒的な技により、直ぐに破られてしまった。
「くっそ・・・千里!!!!」
「相打ちを覚悟で、貴様を討つ・・・・桜龍、みんな、共に戦ってくれてありがとうございます。・・・後は頼みましたよ」
「それはならぬぞ!!千里!!!!」
千里は笑顔で皆に礼を言い、体中から神々しい光を出現させ闇の息吹の中に突進しようとした。
「この身体が滅びても、貴様を倒す!!!」
千里は死を覚悟した捨て身で闇龍となった厳美を討ち取ろうとした。まさに闇の息吹が彼に直撃する瞬間、何かに押し飛ばされた。