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第1章 異説 武田の残党狩り編 桃源郷に集う勇士

・穴山家の侍女として、森精霊の女、雪菜(せつな)が屋敷に来た。

・私は雪菜を愛してしまった。そして・・・酔った勢いで、彼女の体を奪ってしまった。

・しかし、雪菜と私は身分や種族の違いで結ばれることは許されなかった。私は雪菜を屋敷から追い出してしまった。

・あれから3年後、私と正妻の間に生まれた子は直ぐに病で息絶えた。名は信君(のぶただ)であったが、笛吹川の河原に死体を捨てた。

・そして直ぐに私は、雪菜が息絶えた韮崎の森へ向かった。雪景色の中、寒梅が咲く木の傍に一輪の黒い花が咲いていた。そして、花の近くで、蝶と言うよりも、蛾のような形をした深紅のハネを持つ小精霊を発見した。もしや、雪菜と私の間に生まれた子か?・・・名は・・・・・(この部分だけ紙が切れていた)
その小精霊を捕まえ、穴山家の跡継ぎとして育てる決意をした。

・小精霊を持ち帰るときに、学者を名乗る謎めいた男から、小精霊の力を封印するガラスの容器と、成長後に自身が精霊という記憶と力を消す、紅い宝玉の耳飾りを貰った。




(しばらく頁を飛ばすと)




・数年後に、息子は笛吹川の氾濫で生き残った少年を穴山家の小姓として迎えた。名は信康。その少年は歳は少し違えど、息子と容姿が似ていた・・・・(この先は何も書いていなかった。)
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