第4章 鬼神の怒りと魔改造戦士の涙
紅史郎は豪商人達と館を出た。すると、蔵と長屋が並ぶ町民街に町人や百姓が待ち構えていた。
「ひ!?ひぃ・・皆すまない!!ワシは私利私欲の為に、作物を奪いそれを貿易に使い、金を独り占めした。もう、二度とせぬから許してくれ!!」
豪商人と従者は町民と百姓に土下座して謝った。しかし、彼らは許す事なく恨みをぶつけた。
「許さねーだよ!!お前のせいで、子供は飢え死にしたんだぞ!!」
領民の憎悪は増していき、持っている武器で襲いかかってきた。
「皆!!目を覚ましてくれ!!この者は深く反省している!!」
紅史郎は皆に説得したが、無理だと分かり打刀と脇差を抜き対抗した。
(く・・・人数が多すぎる・・皆を守りながら戦うのは難しい・・・)
紅史郎は豪商人達を護り、なおかつ洗脳されている民達を傷つけないよう戦うのに苦戦していた。しかし、太陽光が彼に味方し刀に聖なる光が溜まった。
「ぐわぁ・・・何て強い力だ!!」
「聖なる太陽の光だ!!皆、憎しみに囚われてはいけない!!」
紅史郎は刀を掲げ、町民に向け太陽の光を反射させた。しかし町民は逆上し何かを呼んだ。
「貴様は、豹剛様に仇なす逆賊だ!!飢え死に蘇った民にむさぼり喰われろ!!」
「何だと!?」
突如、紅史郎の背後から爪を立てた民が襲いかかって来た。紅史郎は素早く避け、相手を見ると、姿は人間だが獣のような目つきに、狼の耳と尾がついた、半獣型魔改造人類だった。
「亡くなった民達は魔改造人類にされたのか・・・」
「グルル・・・オラの蓄えを奪った商人・・・許さない」
「子供たちを餓死させたお前ら・・許さない」
もはや、魔改造された民には正気は無く、憎悪しか感じ取れなかった。
「ひぃ・・・許してください!!主の命で村の食糧奪ってしまってすみません!!」
従者の1人が逃げ出そうとしたが、獣人間は凄まじい速さで飛び掛かって来た。紅史郎はすぐさま刀で爪攻撃を止めた。
「もう止めるんだ!!恨む気持ちは分かるが、そんなことしたって子供達は戻らない。闇の奴らの思う壺だ!!」
紅史郎は無念に思いながら脇差しを獣人間の心臓部に刺した。胸からは魔石が壊れた音がし、民の魂は浄化されたが体は泥と砂になり、跡形も無く消えた。
「これが、魔改造人類か・・骨も残らず滅びるのか・・・」
紅史郎は次々と刀で獣人間の魔石を狙い、浄化していったが、数が多すぎて追い詰められた。その隙に、民達は豪商人達を襲おうとした。しかし、キアゲハのようなハネを持つ金髪の男性が、上空から光の斬撃を繰り出し、魔改造戦士を倒していった。
「助太刀するぜ!!紅史郎!!」
「あなたは、精霊戦士の白州殿!!」
すると、紅史郎の妻つるぎも男装の騎士のような姿で細剣を振るい、魔改造戦士の核部分を刺していった。
「私も来たぞ、紅史郎!!」
そして妖艶な黒髪美女、珠姫(たまき)も宝玉が付いた紐で敵を拘束させた。闇の力が玉に吸収され、弱体化した隙に珠姫は破魔の祝詞を唱え、敵を浄化させた。
「孤児院の子供達は益城様と由布殿、鬼の一族が保護しているから心配無いわよ」
「つるぎ!!珠姫さんも来てくれたのだな」
小柄で可憐な姿の美羅(みら)も薙刀で敵を薙ぎ払い、よろけさせた後、鏡から放たれる光線で敵の核を貫き浄化させた。
「あたしも忘れないでね🎵白州と連絡を取って、珠姫姉さんとつるぎと酒田まで来たのよ」
「今回はかなり深刻だったからよ。呑気にサクランボ食ってる場合じゃねーぜ」
「全く、白州は甘党なんだからー」
美羅は白州の呑気な発言に呆れていた。
「ははは・・皆んな助けに来てくれて、ありがとう」
「雑談はそこまでだ、美羅姉さん、白州。来るぞ!!」
つるぎは冷静に細剣を構え始めた。獣人間は再び、紅史郎達に襲い掛かって来たので、皆も武器を構え戦闘に入った。
「ひ!?ひぃ・・皆すまない!!ワシは私利私欲の為に、作物を奪いそれを貿易に使い、金を独り占めした。もう、二度とせぬから許してくれ!!」
豪商人と従者は町民と百姓に土下座して謝った。しかし、彼らは許す事なく恨みをぶつけた。
「許さねーだよ!!お前のせいで、子供は飢え死にしたんだぞ!!」
領民の憎悪は増していき、持っている武器で襲いかかってきた。
「皆!!目を覚ましてくれ!!この者は深く反省している!!」
紅史郎は皆に説得したが、無理だと分かり打刀と脇差を抜き対抗した。
(く・・・人数が多すぎる・・皆を守りながら戦うのは難しい・・・)
紅史郎は豪商人達を護り、なおかつ洗脳されている民達を傷つけないよう戦うのに苦戦していた。しかし、太陽光が彼に味方し刀に聖なる光が溜まった。
「ぐわぁ・・・何て強い力だ!!」
「聖なる太陽の光だ!!皆、憎しみに囚われてはいけない!!」
紅史郎は刀を掲げ、町民に向け太陽の光を反射させた。しかし町民は逆上し何かを呼んだ。
「貴様は、豹剛様に仇なす逆賊だ!!飢え死に蘇った民にむさぼり喰われろ!!」
「何だと!?」
突如、紅史郎の背後から爪を立てた民が襲いかかって来た。紅史郎は素早く避け、相手を見ると、姿は人間だが獣のような目つきに、狼の耳と尾がついた、半獣型魔改造人類だった。
「亡くなった民達は魔改造人類にされたのか・・・」
「グルル・・・オラの蓄えを奪った商人・・・許さない」
「子供たちを餓死させたお前ら・・許さない」
もはや、魔改造された民には正気は無く、憎悪しか感じ取れなかった。
「ひぃ・・・許してください!!主の命で村の食糧奪ってしまってすみません!!」
従者の1人が逃げ出そうとしたが、獣人間は凄まじい速さで飛び掛かって来た。紅史郎はすぐさま刀で爪攻撃を止めた。
「もう止めるんだ!!恨む気持ちは分かるが、そんなことしたって子供達は戻らない。闇の奴らの思う壺だ!!」
紅史郎は無念に思いながら脇差しを獣人間の心臓部に刺した。胸からは魔石が壊れた音がし、民の魂は浄化されたが体は泥と砂になり、跡形も無く消えた。
「これが、魔改造人類か・・骨も残らず滅びるのか・・・」
紅史郎は次々と刀で獣人間の魔石を狙い、浄化していったが、数が多すぎて追い詰められた。その隙に、民達は豪商人達を襲おうとした。しかし、キアゲハのようなハネを持つ金髪の男性が、上空から光の斬撃を繰り出し、魔改造戦士を倒していった。
「助太刀するぜ!!紅史郎!!」
「あなたは、精霊戦士の白州殿!!」
すると、紅史郎の妻つるぎも男装の騎士のような姿で細剣を振るい、魔改造戦士の核部分を刺していった。
「私も来たぞ、紅史郎!!」
そして妖艶な黒髪美女、珠姫(たまき)も宝玉が付いた紐で敵を拘束させた。闇の力が玉に吸収され、弱体化した隙に珠姫は破魔の祝詞を唱え、敵を浄化させた。
「孤児院の子供達は益城様と由布殿、鬼の一族が保護しているから心配無いわよ」
「つるぎ!!珠姫さんも来てくれたのだな」
小柄で可憐な姿の美羅(みら)も薙刀で敵を薙ぎ払い、よろけさせた後、鏡から放たれる光線で敵の核を貫き浄化させた。
「あたしも忘れないでね🎵白州と連絡を取って、珠姫姉さんとつるぎと酒田まで来たのよ」
「今回はかなり深刻だったからよ。呑気にサクランボ食ってる場合じゃねーぜ」
「全く、白州は甘党なんだからー」
美羅は白州の呑気な発言に呆れていた。
「ははは・・皆んな助けに来てくれて、ありがとう」
「雑談はそこまでだ、美羅姉さん、白州。来るぞ!!」
つるぎは冷静に細剣を構え始めた。獣人間は再び、紅史郎達に襲い掛かって来たので、皆も武器を構え戦闘に入った。