第4章 鬼神の怒りと魔改造戦士の涙
「弱い者をいたぶってんじゃねーよ」
「おやおや、やはり来ましたか皆さん」
厳美は千里の紅く光る瞳を見ながら嘲笑っていた。
「もう、貴様らの好きにはさせない・・・」
千里は鎖鎌の分銅を振り回しながら厳美達に言い返した。すると、後ろに隠れていた黒羽が前に現れ、笑顔で挨拶した。
「お初にお目に掛かりますわ。私は傀儡師黒羽と申します。闇王卑弩羅様にお仕えする厄神四天王でもありますのよ」
モトスは黒羽の姿を凝視していた。
「あどけない少女のような姿だが、土竜族を裏切った者か・・・闇の者に力を貸しているのか」
「裏切るもなにも、卑弩羅様は私の才を買ってくださったのですわ。・・・どこかのモグラ王と違ってね」
桜龍は冷徹な瞳と刃を黒羽に向けた。
「そうか・・・可愛い顔して性格は残酷で可愛くないな。敵とみなすだけだな」
「我が聖母、黒羽様には指一本触れさせないぞ。貴様らは私達が始末してやる」
大芹は指を鳴らし、民に命令した。すると民の瞳は不気味な赤色に光り、腕から刃が出現した。モトスは信じられない姿に目を疑っていた。
「この者達はまさか・・・魔改造戦士にされたのか!!」
「変な誤解はやめたまえ。彼らは自分の意思で魔改造戦士になる事を望んでいたのだ。大名や侍に負けぬ強さを得たいとな」
湘は青ざめた表情で大芹達を軽蔑した。
「く・・・民の弱さに付け込み、魔改造戦士にするのか。なんておぞましい輩なのだ」
「民達はまだ魔石を体に入れられているだけです。今なら助けられます」
民達は一斉に襲いかかって来た。
「俺らの邪魔をするんじゃねーよ!!俺達は大芹様から何も屈しない力を得た。これで大名も天下人も怖くねぇ!!」
球磨は先陣を切って、西洋槍を振るい最小限の力で突き飛ばした。
「本当に怖いのは、お前らが闇の奴らに利用されてるって事だ!!」
「まだ救える余地が有るなら、極力傷つけず、戦おう」
球磨と桜龍に続き、皆も武器を構え、魔改造戦士にされた民を元に戻そうと戦った。
勇士達は民達をほとんど傷つけること無く、それぞれの聖なる力で邪気を浄化させていった。すると、民の体に埋め込まれていた黒い魔石は体から出て粉々に砕け散った。しかし、大芹は悔しがることは無く、実験の結果としか見ていなかった。
「ふ、やはり完全に魔改造するべきだったかな。まぁ、弱者が強い力を得たところでたかが知れているがな」
大芹は、正気に戻った民達が勇士の力に恐れ逃げていくのを追わなかった。
「これで邪魔者はいなくなったから、大芹さん、・・・そろそろこいつらぶちのめしてやりたいぜ!!」
豹剛の髪は銀色に染まり、獣のような鋭い瞳に変わった。氷雨も妖艶で残酷な表情を勇士達に向けた。
「民達なんか放っておいて、アタシ達が奴らと戦いたいわ」
「よかろう、では厳美。お前は若桜を目覚めさせろ。この辺りに封印されている」
「分かりましたー」
「そうはさせるか!!」
千里とモトスは厳美を攻撃し、若桜を目覚めさせる阻止をした。
球磨は狂気に満ちた豹剛の鋭く重い攻撃を槍で受け止め、俊敏に避け続けた。
「この間は喰い損ねたが、貴様は力があって肉が美味そうだ。引き裂いた後喰ってやる!!」
「人間を喰うのか貴様は・・・炎の神の化身をそう簡単に喰われてたまるかよ!!」
球磨は跳躍し、豹剛目掛け火弾を放った。火弾は爪で振り払われたが、火の粉は球磨の強い気に反応し、複数の火の玉に変わり、豹剛に纏わさせた。
「く・・・この火の玉熱いだけでなく、力が・・」
「俺の火は邪気を浄化させる。焼き豚・・じゃねぇ、焼き豹にはならないから安心しな」
球磨の聖なる炎と豹剛の憎悪の邪気が戦っていた。
湘は氷雨の液体鞭を避けながら、間合いを詰めていた。
(こやつ相手に遠距離戦は不利だ。何とか接近戦に持ち込み、魔改造戦士の核を撃たねば)
「ふふ、あなたは大芹さんには及ばないけど、なかなか綺麗な顔ね。殺すのが勿体無いわ」
「大芹より下とは残念だ。私は奴より身も心も美しいと思うがね」
湘は相変わらず、キザな口調で皮肉を言っていた。
「あーら、随分と自信家なのね。そう涼しい顔をしていられるのも今のうちね」
氷雨の水の鞭と湘の銃弾の攻防は続いた。
(く・・なかなか隙が無いな。だが、積極的に攻めぬのは若桜を目覚めさせる時間稼ぎか?)
「おやおや、やはり来ましたか皆さん」
厳美は千里の紅く光る瞳を見ながら嘲笑っていた。
「もう、貴様らの好きにはさせない・・・」
千里は鎖鎌の分銅を振り回しながら厳美達に言い返した。すると、後ろに隠れていた黒羽が前に現れ、笑顔で挨拶した。
「お初にお目に掛かりますわ。私は傀儡師黒羽と申します。闇王卑弩羅様にお仕えする厄神四天王でもありますのよ」
モトスは黒羽の姿を凝視していた。
「あどけない少女のような姿だが、土竜族を裏切った者か・・・闇の者に力を貸しているのか」
「裏切るもなにも、卑弩羅様は私の才を買ってくださったのですわ。・・・どこかのモグラ王と違ってね」
桜龍は冷徹な瞳と刃を黒羽に向けた。
「そうか・・・可愛い顔して性格は残酷で可愛くないな。敵とみなすだけだな」
「我が聖母、黒羽様には指一本触れさせないぞ。貴様らは私達が始末してやる」
大芹は指を鳴らし、民に命令した。すると民の瞳は不気味な赤色に光り、腕から刃が出現した。モトスは信じられない姿に目を疑っていた。
「この者達はまさか・・・魔改造戦士にされたのか!!」
「変な誤解はやめたまえ。彼らは自分の意思で魔改造戦士になる事を望んでいたのだ。大名や侍に負けぬ強さを得たいとな」
湘は青ざめた表情で大芹達を軽蔑した。
「く・・・民の弱さに付け込み、魔改造戦士にするのか。なんておぞましい輩なのだ」
「民達はまだ魔石を体に入れられているだけです。今なら助けられます」
民達は一斉に襲いかかって来た。
「俺らの邪魔をするんじゃねーよ!!俺達は大芹様から何も屈しない力を得た。これで大名も天下人も怖くねぇ!!」
球磨は先陣を切って、西洋槍を振るい最小限の力で突き飛ばした。
「本当に怖いのは、お前らが闇の奴らに利用されてるって事だ!!」
「まだ救える余地が有るなら、極力傷つけず、戦おう」
球磨と桜龍に続き、皆も武器を構え、魔改造戦士にされた民を元に戻そうと戦った。
勇士達は民達をほとんど傷つけること無く、それぞれの聖なる力で邪気を浄化させていった。すると、民の体に埋め込まれていた黒い魔石は体から出て粉々に砕け散った。しかし、大芹は悔しがることは無く、実験の結果としか見ていなかった。
「ふ、やはり完全に魔改造するべきだったかな。まぁ、弱者が強い力を得たところでたかが知れているがな」
大芹は、正気に戻った民達が勇士の力に恐れ逃げていくのを追わなかった。
「これで邪魔者はいなくなったから、大芹さん、・・・そろそろこいつらぶちのめしてやりたいぜ!!」
豹剛の髪は銀色に染まり、獣のような鋭い瞳に変わった。氷雨も妖艶で残酷な表情を勇士達に向けた。
「民達なんか放っておいて、アタシ達が奴らと戦いたいわ」
「よかろう、では厳美。お前は若桜を目覚めさせろ。この辺りに封印されている」
「分かりましたー」
「そうはさせるか!!」
千里とモトスは厳美を攻撃し、若桜を目覚めさせる阻止をした。
球磨は狂気に満ちた豹剛の鋭く重い攻撃を槍で受け止め、俊敏に避け続けた。
「この間は喰い損ねたが、貴様は力があって肉が美味そうだ。引き裂いた後喰ってやる!!」
「人間を喰うのか貴様は・・・炎の神の化身をそう簡単に喰われてたまるかよ!!」
球磨は跳躍し、豹剛目掛け火弾を放った。火弾は爪で振り払われたが、火の粉は球磨の強い気に反応し、複数の火の玉に変わり、豹剛に纏わさせた。
「く・・・この火の玉熱いだけでなく、力が・・」
「俺の火は邪気を浄化させる。焼き豚・・じゃねぇ、焼き豹にはならないから安心しな」
球磨の聖なる炎と豹剛の憎悪の邪気が戦っていた。
湘は氷雨の液体鞭を避けながら、間合いを詰めていた。
(こやつ相手に遠距離戦は不利だ。何とか接近戦に持ち込み、魔改造戦士の核を撃たねば)
「ふふ、あなたは大芹さんには及ばないけど、なかなか綺麗な顔ね。殺すのが勿体無いわ」
「大芹より下とは残念だ。私は奴より身も心も美しいと思うがね」
湘は相変わらず、キザな口調で皮肉を言っていた。
「あーら、随分と自信家なのね。そう涼しい顔をしていられるのも今のうちね」
氷雨の水の鞭と湘の銃弾の攻防は続いた。
(く・・なかなか隙が無いな。だが、積極的に攻めぬのは若桜を目覚めさせる時間稼ぎか?)