第3章 異説小田原征伐 蘇りし海の亡霊と海神伝説
モトスとお都留達、そして精霊戦士は石垣山城から早川中流へ下った。すると、先鋒隊と海洋生物にされた兵士が戦っていた。
「く・・・姿形だけで無く、完全に海洋族の魔術師に心も操られている・・・・」
「お前達!!早く正気に戻ってくれー!!」
先鋒隊は武器を持ち防御しながら、懸命に海洋生物に言いかけた。しかし相手には全く声が届かなかった。先鋒隊が無抵抗で苦しんでいる時、空から精霊戦士や小精霊が駆けつけ、応戦してくれた。
「皆!!遅くなってすまないな!!ここは俺達に任せて、秀吉様の所へ向かってくれ!!」
白州が先陣を切り、海洋生物を大太刀から放った風圧で吹き飛ばした。先鋒隊は森精霊達に任せ、この場を後にした。モトスとお都留も続いて、海洋生物と交戦した。モトスの聖なる風の力で正気に戻そうとしても、全く効果が無かった。
「この者達は、術者本人を倒さなくては、解けぬな・・・身を潜めている五十鈴を探さねば・・・」
モトスは五十鈴が近くに居ないか気配を探っていると、川の淵から巨大な物が現れると察知した。皆は警戒しながら待ち構え、攻撃に備えていた。その時、無数の触手が水面から現れ、精霊戦士と捕えた。
「な!?なんだこれはー!!!!グニョグニョと気色悪い・・・・」
巨大な触手に覆われた怪物は、ゆったりとした動きで間が抜けている様に見えたが、モトス達は見たことが無い未知の怪物に困惑していた。
「大きなミミズがいっぱいくっついているみたいじゅらー!!!」
じゅら吉達が目を丸くしながら驚いている中、モトスは双曲刀を構え、怪物を睨んだ。
「く!?こいつは、イソギンチャクという海洋生物か・・・皆よ、今助けるぞ!!!」
モトスとお都留と白州は精霊のハネを羽ばたかせ、捕らわれている精霊戦士を助けに行った。
「それにしても、海洋生物は川でも生きられるのでしょうか?」
お都留は不思議に思いながら、剣で触手を斬っていった。すると、水面からキザな男の声が聞こえた。
「ふふふ、ボクの召喚した可愛い海洋生物は、水辺なら何処でも活動できるんだよ♪」
突然、五十鈴が水面から姿を現し、浮遊するヒトデ型の板に乗りながら、得意げな顔で言った。
「お前は、色ボケの五十鈴!!人間を海洋生物に変え、操るのはそこまでだ!!」
「色ボケは余計だと言っているだろう!!人間だけで無く、森精霊の君達もアミーゴーになってもらうよ♪」
五十鈴はモトス目掛け、紫の宝石の杖から淡い虹色の光を出現させた。お都留は危ない!!とモトスの前に立ちはだかった。すると、お都留の瑠璃色のハネが消え、真下に落ちそうになった時、五十鈴が受け止め、優しく抱え込んだ。
「ふふ、セニョリータは蝶のハネも美しいが、人魚の姿も一段と美しいよ」
「・・人魚の姿?ですって・・・ええ!?」
お都留は自分の足を見て、瑠璃色の人魚の足に変化していた。
「そんなに心配しなくて大丈夫だよ~。海の生活も直ぐに慣れるさ」
お都留は五十鈴に抱っこされたまま、今の状況に信じられず固まっていた。その隙に五十鈴は、戸惑っている森精霊達にも術を掛けた。
「に・・人魚になっちゃったじゅら!!」
「これじゃあ、鳴沢の森に帰れないじゅらー!!!」
小精霊達の足も人魚にされ、イソギンチャクの触手に遊ばれ、皆泣きわめいていた。
「ボクのイソギンチャクちゃんは、毒は無いから、皆で楽しく遊んでいてねー♪」
何とか防いでいたモトスは、彼の術に怒りが頂点に達した。
「生態系を変えるなど、貴様絶対に許さぬぞ!!!」
「そんなに怒らないでよー、セニョール。この戦は、海洋生物になった方が平和に終わるんだからさー」
「平和とは?どういうことだ!!」
五十鈴はうっかり口を滑らせてしまい、気まずい表情を浮かべた。
「とにかく、ボクの目的は厄介な森精霊を足止めさせるだけだから、このセニョリータを持って帰って、退散するねー♪」
「私はそんな可笑しな名前ではありません!!」
お都留は抱きかかえられ、身動きが取れないながらも強く訴えた。
「そうだ!!お都留という奥ゆかしい美しい名前だぞ!!」
モトスはお都留を取り戻す為、空飛ぶヒトデに乗る五十鈴を追いかけたいが、イソギンチャクに捕らわれている仲間も助けなければと焦っていた。すると、まだ人魚にされていない白州達に、五十鈴を追いかけろと促された。
「俺達、森精霊は血と遺伝子が濃い。人魚にされた仲間もすぐに戻るさ。だからここは俺達に任せて、色ボケ野郎からお都留を救い出しな!!」
「恩に着る!!皆も、イソギンチャクや海洋生物に気をつけるのだぞ!!」
モトスは急ぎ、五十鈴を追いかけた。
「く・・・姿形だけで無く、完全に海洋族の魔術師に心も操られている・・・・」
「お前達!!早く正気に戻ってくれー!!」
先鋒隊は武器を持ち防御しながら、懸命に海洋生物に言いかけた。しかし相手には全く声が届かなかった。先鋒隊が無抵抗で苦しんでいる時、空から精霊戦士や小精霊が駆けつけ、応戦してくれた。
「皆!!遅くなってすまないな!!ここは俺達に任せて、秀吉様の所へ向かってくれ!!」
白州が先陣を切り、海洋生物を大太刀から放った風圧で吹き飛ばした。先鋒隊は森精霊達に任せ、この場を後にした。モトスとお都留も続いて、海洋生物と交戦した。モトスの聖なる風の力で正気に戻そうとしても、全く効果が無かった。
「この者達は、術者本人を倒さなくては、解けぬな・・・身を潜めている五十鈴を探さねば・・・」
モトスは五十鈴が近くに居ないか気配を探っていると、川の淵から巨大な物が現れると察知した。皆は警戒しながら待ち構え、攻撃に備えていた。その時、無数の触手が水面から現れ、精霊戦士と捕えた。
「な!?なんだこれはー!!!!グニョグニョと気色悪い・・・・」
巨大な触手に覆われた怪物は、ゆったりとした動きで間が抜けている様に見えたが、モトス達は見たことが無い未知の怪物に困惑していた。
「大きなミミズがいっぱいくっついているみたいじゅらー!!!」
じゅら吉達が目を丸くしながら驚いている中、モトスは双曲刀を構え、怪物を睨んだ。
「く!?こいつは、イソギンチャクという海洋生物か・・・皆よ、今助けるぞ!!!」
モトスとお都留と白州は精霊のハネを羽ばたかせ、捕らわれている精霊戦士を助けに行った。
「それにしても、海洋生物は川でも生きられるのでしょうか?」
お都留は不思議に思いながら、剣で触手を斬っていった。すると、水面からキザな男の声が聞こえた。
「ふふふ、ボクの召喚した可愛い海洋生物は、水辺なら何処でも活動できるんだよ♪」
突然、五十鈴が水面から姿を現し、浮遊するヒトデ型の板に乗りながら、得意げな顔で言った。
「お前は、色ボケの五十鈴!!人間を海洋生物に変え、操るのはそこまでだ!!」
「色ボケは余計だと言っているだろう!!人間だけで無く、森精霊の君達もアミーゴーになってもらうよ♪」
五十鈴はモトス目掛け、紫の宝石の杖から淡い虹色の光を出現させた。お都留は危ない!!とモトスの前に立ちはだかった。すると、お都留の瑠璃色のハネが消え、真下に落ちそうになった時、五十鈴が受け止め、優しく抱え込んだ。
「ふふ、セニョリータは蝶のハネも美しいが、人魚の姿も一段と美しいよ」
「・・人魚の姿?ですって・・・ええ!?」
お都留は自分の足を見て、瑠璃色の人魚の足に変化していた。
「そんなに心配しなくて大丈夫だよ~。海の生活も直ぐに慣れるさ」
お都留は五十鈴に抱っこされたまま、今の状況に信じられず固まっていた。その隙に五十鈴は、戸惑っている森精霊達にも術を掛けた。
「に・・人魚になっちゃったじゅら!!」
「これじゃあ、鳴沢の森に帰れないじゅらー!!!」
小精霊達の足も人魚にされ、イソギンチャクの触手に遊ばれ、皆泣きわめいていた。
「ボクのイソギンチャクちゃんは、毒は無いから、皆で楽しく遊んでいてねー♪」
何とか防いでいたモトスは、彼の術に怒りが頂点に達した。
「生態系を変えるなど、貴様絶対に許さぬぞ!!!」
「そんなに怒らないでよー、セニョール。この戦は、海洋生物になった方が平和に終わるんだからさー」
「平和とは?どういうことだ!!」
五十鈴はうっかり口を滑らせてしまい、気まずい表情を浮かべた。
「とにかく、ボクの目的は厄介な森精霊を足止めさせるだけだから、このセニョリータを持って帰って、退散するねー♪」
「私はそんな可笑しな名前ではありません!!」
お都留は抱きかかえられ、身動きが取れないながらも強く訴えた。
「そうだ!!お都留という奥ゆかしい美しい名前だぞ!!」
モトスはお都留を取り戻す為、空飛ぶヒトデに乗る五十鈴を追いかけたいが、イソギンチャクに捕らわれている仲間も助けなければと焦っていた。すると、まだ人魚にされていない白州達に、五十鈴を追いかけろと促された。
「俺達、森精霊は血と遺伝子が濃い。人魚にされた仲間もすぐに戻るさ。だからここは俺達に任せて、色ボケ野郎からお都留を救い出しな!!」
「恩に着る!!皆も、イソギンチャクや海洋生物に気をつけるのだぞ!!」
モトスは急ぎ、五十鈴を追いかけた。