「誕生日おめでとう、れおくん」

日付変わったと同時に口から吐き出された言葉は本人へと届く事はない
では、その肝心の本人は？というと寝室にある2人寝てもあまるような少し大きめのベッドの中で安らかな寝息を立て眠って居たそんな眠ってる彼の手をそっと取れば内緒で今年の誕生日の為に誕生日プレゼントとは別で用意していたオーダーメイドのそれは一見サファイアが埋め込まれてるとてもシンプルなシルバーリング。
それを彼の左手の薬指へと嵌めてみる日焼けもしない手に映える指輪それに人知れず笑みが浮かんでしまう
今日この小さな猛獣が起きたら何しようか、なんて久々に取れた2人しての連休に心を弾ませてみるまず起きたら彼の指輪と作ったエメラルドが埋め込められている指輪を嵌めて欲しい、その後は仲良く本日の朝食を久し振りに一緒に作って…嗚呼お昼は…なんてそんな目が覚めたら訪れる楽しい休日の予定を考えてれば自然と睡魔が襲ってくる起こさないようにとベッドへと潜り込んで後ろから猛獣を抱き締めて後は朝考えよう、でも最後に起きて無くても言っておきたいから

「今日もだいすき、おやすみ」