いずれお
『おーさ……れおくん』
授業も部活動も終わり校舎内にはちらほらと人が残る程度の静かな夕暮れ時に訪れたのは誰も居ない3-Bの教室…そこに彼は居た,普段声掛ければペリドット色の瞳を輝かせ眩しくまさしく太陽が似合うような笑顔を返してくれるも今日は違った霊感が途切れ疲れてしまったのか机上に散らばる五線紙の上で自身の腕を重ね枕にするように眠っていた,ふと脳裏によぎったのはいつも寝てばかりで本来なら同級生だったはずのグループメンバーの赤い瞳持つ彼みたいと思考巡らせながらも目の前の席へと腰下ろせばそっと寝顔を覗いた,この学院で共にアイドルをしてるだけあってその寝顔は綺麗だった長い睫毛にあどけない表情そのくせに切長の目元それらが全て彼の持つ魅力とも言える部分をそろりと優しく一通り撫でた所で起こしたい訳では無い手退けこの後用事がある訳でも無く眠ってしまった王が起きるのを待つ事にした,暫くすれば手持ち無沙汰故に小さな悪戯心が湧く柔らかな頬に手を伸ばし軽く突いてみれば閉じた唇から唸り声はしたものの起きはせずそれが無性に可愛く見えてしまいもう一度、もう一度、と見たくなり何度もしていれば流石に気付いたのか輝く瞳が見えた
『ん~……せなぁ?』
未だ眠いのか瞼は半開きで開く口から出るのは呂律の回ってない如何にも寝てましたと言う感じだったが目の前に居る俺の事を認識すればふにゃりと口元を緩めるものだからつい此方まで緩めてしまう
『れおくん,起こしちゃった?』
優しく艶やかな絹の様に細い髪に指を通すと擽ったそうに笑い大丈夫というようにふるふると首を振ったそれに安心し笑みを返しそのまま髪に指を通し梳く様にして居れば彼は綺麗な瞳を細め擦り寄ってきた例えるなら猫が懐くみたいに…と言っても彼は同じ猫科のライオンだけどもそれを見せてくれるのは自分だけだと分かっている為に思わずそのまま撫でてしまう
此奴は今じゃこうして甘えるようになったけど昔は違かった
妹が居るだけあっていっつも甘やかしてたんだと思う,彼奴自体甘やかし癖みたいなのあるしかさくんとかくまくんに対してのを見るとわかる事で,昔も甘えることは無かったでも俺等の関係が変わるきっかけにもなるあの時…皇帝との戦い結果は負けだったそれでも彼は気丈に振舞っていた本当は誰よりも泣きたかっただろうに,それに真っ先に気付いたのは俺だったそれがきっかけだったと思う,それから彼は不登校になったり皇帝様は新生児に倒されたりと色々動いて今こうして帰ってきて関係が変わり俺には甘えてくれる様になったそれがとてつもなく嬉しく俺にだけという優越感と独占欲もあった…本人になんか言うつもりは無いんだけどきっと敏いあいつの事だから気付いて居るんだとは思うけど。
それでも自惚れじゃないけど此奴の甘える姿は"恋人"という枠に居る俺だけのものだって思ってるし、甘えるのを覚えた後は少しばかり面白かった俺の家で同じソファに居れば猫の様に擦り寄ってくるしベッドで寝るときも抱き枕代わりにされるし…少し困るけど此奴は今までこんな風に誰かに甘えなかったんだと思うと離せる訳もなく甘やかしてしまう甘えてる時は普段と違い愛らしくて堪らないし普段は霊感がって騒がしいのに其の時だけは作曲も何もしないで寛いでるから…それに安堵してしまう寝る間も惜しんで自分を削って曲を書いてた時の事を知ってるからそれに比べたら今あるこの穏やかで幸せな時間を大事にしたいし何時でもれおくんが甘えられる空間で居たいと思ってるのは俺だけの秘密
授業も部活動も終わり校舎内にはちらほらと人が残る程度の静かな夕暮れ時に訪れたのは誰も居ない3-Bの教室…そこに彼は居た,普段声掛ければペリドット色の瞳を輝かせ眩しくまさしく太陽が似合うような笑顔を返してくれるも今日は違った霊感が途切れ疲れてしまったのか机上に散らばる五線紙の上で自身の腕を重ね枕にするように眠っていた,ふと脳裏によぎったのはいつも寝てばかりで本来なら同級生だったはずのグループメンバーの赤い瞳持つ彼みたいと思考巡らせながらも目の前の席へと腰下ろせばそっと寝顔を覗いた,この学院で共にアイドルをしてるだけあってその寝顔は綺麗だった長い睫毛にあどけない表情そのくせに切長の目元それらが全て彼の持つ魅力とも言える部分をそろりと優しく一通り撫でた所で起こしたい訳では無い手退けこの後用事がある訳でも無く眠ってしまった王が起きるのを待つ事にした,暫くすれば手持ち無沙汰故に小さな悪戯心が湧く柔らかな頬に手を伸ばし軽く突いてみれば閉じた唇から唸り声はしたものの起きはせずそれが無性に可愛く見えてしまいもう一度、もう一度、と見たくなり何度もしていれば流石に気付いたのか輝く瞳が見えた
『ん~……せなぁ?』
未だ眠いのか瞼は半開きで開く口から出るのは呂律の回ってない如何にも寝てましたと言う感じだったが目の前に居る俺の事を認識すればふにゃりと口元を緩めるものだからつい此方まで緩めてしまう
『れおくん,起こしちゃった?』
優しく艶やかな絹の様に細い髪に指を通すと擽ったそうに笑い大丈夫というようにふるふると首を振ったそれに安心し笑みを返しそのまま髪に指を通し梳く様にして居れば彼は綺麗な瞳を細め擦り寄ってきた例えるなら猫が懐くみたいに…と言っても彼は同じ猫科のライオンだけどもそれを見せてくれるのは自分だけだと分かっている為に思わずそのまま撫でてしまう
此奴は今じゃこうして甘えるようになったけど昔は違かった
妹が居るだけあっていっつも甘やかしてたんだと思う,彼奴自体甘やかし癖みたいなのあるしかさくんとかくまくんに対してのを見るとわかる事で,昔も甘えることは無かったでも俺等の関係が変わるきっかけにもなるあの時…皇帝との戦い結果は負けだったそれでも彼は気丈に振舞っていた本当は誰よりも泣きたかっただろうに,それに真っ先に気付いたのは俺だったそれがきっかけだったと思う,それから彼は不登校になったり皇帝様は新生児に倒されたりと色々動いて今こうして帰ってきて関係が変わり俺には甘えてくれる様になったそれがとてつもなく嬉しく俺にだけという優越感と独占欲もあった…本人になんか言うつもりは無いんだけどきっと敏いあいつの事だから気付いて居るんだとは思うけど。
それでも自惚れじゃないけど此奴の甘える姿は"恋人"という枠に居る俺だけのものだって思ってるし、甘えるのを覚えた後は少しばかり面白かった俺の家で同じソファに居れば猫の様に擦り寄ってくるしベッドで寝るときも抱き枕代わりにされるし…少し困るけど此奴は今までこんな風に誰かに甘えなかったんだと思うと離せる訳もなく甘やかしてしまう甘えてる時は普段と違い愛らしくて堪らないし普段は霊感がって騒がしいのに其の時だけは作曲も何もしないで寛いでるから…それに安堵してしまう寝る間も惜しんで自分を削って曲を書いてた時の事を知ってるからそれに比べたら今あるこの穏やかで幸せな時間を大事にしたいし何時でもれおくんが甘えられる空間で居たいと思ってるのは俺だけの秘密
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