17.最終日
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少し落ち着いてから、2人でベンチに座る。
フーコは自分のハンカチはとうに涙でビショビショになり、奈々から借りた新しいハンカチで目元を押さえていた。
「あの・・・今更だけど・・・あの時はごめん・・・」
奈々がボソリと言うとフーコは「うん」とだけ答えて黙った。
「ずっと謝ろうと思ってたんだけど・・・いえなくて・・・八つ当たりして・・・ごめん」
するとフーコは、顔からハンカチを離して、鼻をすすりながら答える。
「あたしずっと・・・奈々が羨ましかった」
「・・・へぇ?」
意外な言葉に奈々が素っ頓狂な声をあげると、フーコは続けて
「奈々と宮田くんって・・・離れてても心は繋がってるんだなぁって思って」
奈々は思わぬ一言に、頭を殴られたようなショックを受けた。
まさか自分たちが、こんな風に見られていたとは夢にも思っていなかったからだ。
「私なんて、毎日電話してても不安で。つい束縛したり詮索したりして・・・最後には"めんどくさい”・・・って」
そう言いながらまた色々と思い出したらしい。
フーコは、わあああと一目も憚らず大泣きし始めた。
幸せそうに見えていたフーコとその彼氏だけど、
実際は幸せをつなぎ止めようと必死に繕っていた部分があって・・・。
そして、なんでもないふりをしながら寂しがっていた私は、
外側から見れば“離れていても通じている2人”に見えていたんだ。
フーコは自分のハンカチはとうに涙でビショビショになり、奈々から借りた新しいハンカチで目元を押さえていた。
「あの・・・今更だけど・・・あの時はごめん・・・」
奈々がボソリと言うとフーコは「うん」とだけ答えて黙った。
「ずっと謝ろうと思ってたんだけど・・・いえなくて・・・八つ当たりして・・・ごめん」
するとフーコは、顔からハンカチを離して、鼻をすすりながら答える。
「あたしずっと・・・奈々が羨ましかった」
「・・・へぇ?」
意外な言葉に奈々が素っ頓狂な声をあげると、フーコは続けて
「奈々と宮田くんって・・・離れてても心は繋がってるんだなぁって思って」
奈々は思わぬ一言に、頭を殴られたようなショックを受けた。
まさか自分たちが、こんな風に見られていたとは夢にも思っていなかったからだ。
「私なんて、毎日電話してても不安で。つい束縛したり詮索したりして・・・最後には"めんどくさい”・・・って」
そう言いながらまた色々と思い出したらしい。
フーコは、わあああと一目も憚らず大泣きし始めた。
幸せそうに見えていたフーコとその彼氏だけど、
実際は幸せをつなぎ止めようと必死に繕っていた部分があって・・・。
そして、なんでもないふりをしながら寂しがっていた私は、
外側から見れば“離れていても通じている2人”に見えていたんだ。