19.イカナイデ
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バス停から駅までの道の途中にある、そこそこ広めの公園。
この公園は学校からも駅からも距離があるため、同じ高校の生徒があまり利用しない場所・・・・話し合いをするにはうってつけの場所だ。
「・・・蓼丸のことだけど」
宮田の口から、彼女の名前が飛び出すこと自体に嫌悪感を持つようになってしまった。宮田は奈々がいつになく無口で不機嫌なのには気づいていたが、それを取り立ててフォローするようなことは一切ない。
「宿題を丸写ししたのが担任にバレて、罰として掃除をさせられている」
誰1人いない過疎った公園は、宮田のぼそっとした呟きもよく通る。
「それだけのこと。お前が気にするようなことじゃない」
「・・・・へぇ・・腕組みながら仲良く掃除してるんだ?」
「は?」
「さっき私に見られて慌てて振り解いてたけど」
「・・・・?」
ドスの効いた声でじわじわと責め立てるような言いぶりの奈々であったが、言われた宮田には今ひとつ効いていないような、フワッとしたリアクションが返ってきた。
「腕なんて組むわけねぇだろ、気色悪い」
「いや、組んでたじゃん!?」
「・・・?」
宮田は本気で知らないと言った顔をしている。
奈々は詰問しているこっちが間違っているような錯覚に陥ってきた。
「・・・組んでた?」
「組んでたよ!」
「どうでも良すぎて覚えてない」
「は、はぁああ?」
宮田にとって、興味のないものは存在していないのと同義であるらしい。
それか、あまりの強烈なアプローチを毎日受け続けていたせいで、精神が相手の存在を遮断してしまっていたのかもしれない。
「オレからの説明は以上」
「え・・・い、いやいやいや!ちょっと待ってよ」
この公園は学校からも駅からも距離があるため、同じ高校の生徒があまり利用しない場所・・・・話し合いをするにはうってつけの場所だ。
「・・・蓼丸のことだけど」
宮田の口から、彼女の名前が飛び出すこと自体に嫌悪感を持つようになってしまった。宮田は奈々がいつになく無口で不機嫌なのには気づいていたが、それを取り立ててフォローするようなことは一切ない。
「宿題を丸写ししたのが担任にバレて、罰として掃除をさせられている」
誰1人いない過疎った公園は、宮田のぼそっとした呟きもよく通る。
「それだけのこと。お前が気にするようなことじゃない」
「・・・・へぇ・・腕組みながら仲良く掃除してるんだ?」
「は?」
「さっき私に見られて慌てて振り解いてたけど」
「・・・・?」
ドスの効いた声でじわじわと責め立てるような言いぶりの奈々であったが、言われた宮田には今ひとつ効いていないような、フワッとしたリアクションが返ってきた。
「腕なんて組むわけねぇだろ、気色悪い」
「いや、組んでたじゃん!?」
「・・・?」
宮田は本気で知らないと言った顔をしている。
奈々は詰問しているこっちが間違っているような錯覚に陥ってきた。
「・・・組んでた?」
「組んでたよ!」
「どうでも良すぎて覚えてない」
「は、はぁああ?」
宮田にとって、興味のないものは存在していないのと同義であるらしい。
それか、あまりの強烈なアプローチを毎日受け続けていたせいで、精神が相手の存在を遮断してしまっていたのかもしれない。
「オレからの説明は以上」
「え・・・い、いやいやいや!ちょっと待ってよ」