18.ちょっと待ってろ
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「あ〜あ、面倒なことになっちゃったなぁ、ねえ宮田君」
雑巾掛けをしながら蓼丸が宮田に話しかけたが、宮田からの返事はない。
むしろ話しかけるなと言わんばかりのオーラを発していたのだが、蓼丸はお構いなしにズケズケと距離を縮めてくる。
「でも宮田君と2人で掃除なんてラッキー」
蓼丸は、いつの間にか雑巾をその辺に放置していたらしい。
宮田に胸を押しつけるように後ろから抱きついて、頬を背中に貼り付けた。
「・・・離せよ」
「ねぇ、宿題全部見せてあげたらキスしてくれるっって言ったよね?」
「言ってねぇよ」
「えー!忘れちゃったの?ねぇ、今なら誰もいないし、ここなら誰からも見えないよ」
「いいから離せ」
少し力任せに振り解くと、蓼丸はバランスを崩してその場に倒れた。
スカートがめくり上がり、下着が露わになる。
見たくもなかったが視界に入り、宮田は反射的に目を逸らした。
蓼丸は服を整えながら笑って、
「パンツみたでしょ」
「・・・見たくもなかったがな」
「ねぇ、ここだったら誰もこないよ。やっちゃお?高杉さんとばっかりじゃ飽きるでしょ?」
「・・・」
「あれ?それとも2人はまだなの?」
宮田は何も話したくないほど心底呆れて、相手にするべきではないと判断し再び雑巾を手に取り掃除を続けた。決められた時間まであと5分。
腕時計をちらりと見た一瞬の隙を狙って蓼丸が再び抱きついてくる。
「・・・っやめろって・・」
「ねぇ、高杉さんとのエッチは気持ちいい?」
「・・・・」
「気持ちよくないの?じゃあ、あたしとどう?」
「絶対無理」
「え〜。私の処女、宮田君にならあげてもいいのになぁ」
嘘つけ!と思わずツッコミを入れそうになったのを堪えて、宮田はまたため息をついた。
ケラケラと笑いながらぐいぐいと体を押し付けてくる。
“かわいい女子”という話題で必ず名前の挙がる蓼丸。
制服の上からでもわかる豊満な肉体は、男の理性を超えて本能をじわじわと刺激してくる。
「ねえ、キスしようよ」
蓼丸が目を閉じて唇を突き出す。
女特有のフワフワとした柔らかい感触。
制服の上からほのかに香る、背伸びしたようなコロンの香り。
並の男なら理性のタガなどあっという間に剥がれそうなシチュエーション。
宮田は相手を引き剥がそうと力を入れていた両腕の緊張を解き、相手の両肩を優しく掴んだ。
左手で相手の顎を上に向かせる。
蓼丸は目を瞑ったままだ。
しばしの沈黙。
そして宮田は右手に持っていた雑巾を、蓼丸の顔に貼り付けた。
何が起こったかわからない様子の蓼丸の体が固まった隙に、宮田はさっと抜け出て準備室から逃げ出した。
「ぎゃ、ぎゃああ!!」
ギャーギャーと背中に投げかけられる言葉を無視しながら一目散に逃げ出す宮田。
興味のない相手の言葉などただの雑音にしか聞こえない。
ただ、その無関心が後々、面倒な事態を引き起こすことになるとは、宮田はまだ知る由もなかった。
雑巾掛けをしながら蓼丸が宮田に話しかけたが、宮田からの返事はない。
むしろ話しかけるなと言わんばかりのオーラを発していたのだが、蓼丸はお構いなしにズケズケと距離を縮めてくる。
「でも宮田君と2人で掃除なんてラッキー」
蓼丸は、いつの間にか雑巾をその辺に放置していたらしい。
宮田に胸を押しつけるように後ろから抱きついて、頬を背中に貼り付けた。
「・・・離せよ」
「ねぇ、宿題全部見せてあげたらキスしてくれるっって言ったよね?」
「言ってねぇよ」
「えー!忘れちゃったの?ねぇ、今なら誰もいないし、ここなら誰からも見えないよ」
「いいから離せ」
少し力任せに振り解くと、蓼丸はバランスを崩してその場に倒れた。
スカートがめくり上がり、下着が露わになる。
見たくもなかったが視界に入り、宮田は反射的に目を逸らした。
蓼丸は服を整えながら笑って、
「パンツみたでしょ」
「・・・見たくもなかったがな」
「ねぇ、ここだったら誰もこないよ。やっちゃお?高杉さんとばっかりじゃ飽きるでしょ?」
「・・・」
「あれ?それとも2人はまだなの?」
宮田は何も話したくないほど心底呆れて、相手にするべきではないと判断し再び雑巾を手に取り掃除を続けた。決められた時間まであと5分。
腕時計をちらりと見た一瞬の隙を狙って蓼丸が再び抱きついてくる。
「・・・っやめろって・・」
「ねぇ、高杉さんとのエッチは気持ちいい?」
「・・・・」
「気持ちよくないの?じゃあ、あたしとどう?」
「絶対無理」
「え〜。私の処女、宮田君にならあげてもいいのになぁ」
嘘つけ!と思わずツッコミを入れそうになったのを堪えて、宮田はまたため息をついた。
ケラケラと笑いながらぐいぐいと体を押し付けてくる。
“かわいい女子”という話題で必ず名前の挙がる蓼丸。
制服の上からでもわかる豊満な肉体は、男の理性を超えて本能をじわじわと刺激してくる。
「ねえ、キスしようよ」
蓼丸が目を閉じて唇を突き出す。
女特有のフワフワとした柔らかい感触。
制服の上からほのかに香る、背伸びしたようなコロンの香り。
並の男なら理性のタガなどあっという間に剥がれそうなシチュエーション。
宮田は相手を引き剥がそうと力を入れていた両腕の緊張を解き、相手の両肩を優しく掴んだ。
左手で相手の顎を上に向かせる。
蓼丸は目を瞑ったままだ。
しばしの沈黙。
そして宮田は右手に持っていた雑巾を、蓼丸の顔に貼り付けた。
何が起こったかわからない様子の蓼丸の体が固まった隙に、宮田はさっと抜け出て準備室から逃げ出した。
「ぎゃ、ぎゃああ!!」
ギャーギャーと背中に投げかけられる言葉を無視しながら一目散に逃げ出す宮田。
興味のない相手の言葉などただの雑音にしか聞こえない。
ただ、その無関心が後々、面倒な事態を引き起こすことになるとは、宮田はまだ知る由もなかった。