17.最終日
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宮田は自虐的に頭で唱えてから、ふと、その“無愛想な男”と付き合っている奈々を思い出した。
「アンタさ・・・」
「ん?」
宮田がノートをカリカリと写しながら、目線を上げずに聞くと、蓼丸は大きな目をさらに見開いて、宮田の顔を覗き込むようにして返事をした。
豊満な胸をテーブルに乗せて、胸元からははちきれそうな谷間が見える。宮田がチラリと目線を上げると、それが一番に目に飛び込んできた。宮田は目線を斜め下へ移動させて、それから椅子の背もたれに寄りかかるようにして距離を取り、腕を組んだ。
「アンタ、なんでそんなにオレに付き纏ってくるんだよ」
「なんでって、宮田くんが好きだからよ♪」
ニッコリ笑って当たり前のように答えられた。
嘘くさい笑顔に宮田は、大きなため息をついて、
「どうせ」
珍しいだけだろ、と言いかけてやめた。
言ったところで相手の耳には入らないと思ったからだ。
「ねぇ宮田くんは私のことどう思う?」
「別に何も」
「え〜何かあるでしょ!ちゃんと言ってよ!」
「別に」
「も〜。宿題見せてあげたじゃん!」
確かに何のメリットもない中で(「独り占めしたい」という欲望は叶えたのかもしれないが)宿題を全て丸写しさせてくれた相手に、多少のサービスはあってもいいのかもしれない。
宮田は、ペンを起き、ふうと小さく息を吐いて腕を組み、蓼丸をじぃっと見つめた。そして、
「・・・・作文」
「・・・え?」
「国語の時のアンタの作文、面白かったな」
「・・・どんな作文?」
「なんか・・・犬の散歩のやつ、忘れたけど」
蓼丸が何かを思い出したように口を開け、次の一言を放とうとした時だった。
「だから国語はアンタに見せてもらおうと思った」
宮田は再び鉛筆を持ち、
「結果的に全部見せてもらったけどよ」
と言って笑った。
蓼丸は、ぎゅっと胸を抑え、苦笑いした。
「アンタさ・・・」
「ん?」
宮田がノートをカリカリと写しながら、目線を上げずに聞くと、蓼丸は大きな目をさらに見開いて、宮田の顔を覗き込むようにして返事をした。
豊満な胸をテーブルに乗せて、胸元からははちきれそうな谷間が見える。宮田がチラリと目線を上げると、それが一番に目に飛び込んできた。宮田は目線を斜め下へ移動させて、それから椅子の背もたれに寄りかかるようにして距離を取り、腕を組んだ。
「アンタ、なんでそんなにオレに付き纏ってくるんだよ」
「なんでって、宮田くんが好きだからよ♪」
ニッコリ笑って当たり前のように答えられた。
嘘くさい笑顔に宮田は、大きなため息をついて、
「どうせ」
珍しいだけだろ、と言いかけてやめた。
言ったところで相手の耳には入らないと思ったからだ。
「ねぇ宮田くんは私のことどう思う?」
「別に何も」
「え〜何かあるでしょ!ちゃんと言ってよ!」
「別に」
「も〜。宿題見せてあげたじゃん!」
確かに何のメリットもない中で(「独り占めしたい」という欲望は叶えたのかもしれないが)宿題を全て丸写しさせてくれた相手に、多少のサービスはあってもいいのかもしれない。
宮田は、ペンを起き、ふうと小さく息を吐いて腕を組み、蓼丸をじぃっと見つめた。そして、
「・・・・作文」
「・・・え?」
「国語の時のアンタの作文、面白かったな」
「・・・どんな作文?」
「なんか・・・犬の散歩のやつ、忘れたけど」
蓼丸が何かを思い出したように口を開け、次の一言を放とうとした時だった。
「だから国語はアンタに見せてもらおうと思った」
宮田は再び鉛筆を持ち、
「結果的に全部見せてもらったけどよ」
と言って笑った。
蓼丸は、ぎゅっと胸を抑え、苦笑いした。