17.最終日
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「私も同じだよ」
フーコを抱きしめ、背中をさすりながら、奈々も溢れ出る涙を止められなかった。
「会いたいなんて言ったら、めんどくさいやつだと思われて、嫌われちゃうかなとか。そんなことばかり考えて・・・かっこつけて・・・」
“理想”だと思っていた奈々の一言に今度はフーコが驚いて顔を上げる。
「宮田の気持ちなんて全然わかんない。私だけが一方的に好きなんじゃないか・・って・・・不安で・・・怖いよ・・」
涙でぐちゃぐちゃの、お互いの顔を見合わせる。
髪の毛すら乱れて、お世辞にも可愛いとはいえない見た目に、お互いが吹き出した。
「ぷっ・・・何その顔ぉ」
「そっちこそ」
あはは、と笑いながら泣く。
通行人がこちらをじろじろみていても気にしない。
心の内を曝け出して、一通り泣いて、笑った後で。
見上げた空には大きな入道雲。
フーコを抱きしめ、背中をさすりながら、奈々も溢れ出る涙を止められなかった。
「会いたいなんて言ったら、めんどくさいやつだと思われて、嫌われちゃうかなとか。そんなことばかり考えて・・・かっこつけて・・・」
“理想”だと思っていた奈々の一言に今度はフーコが驚いて顔を上げる。
「宮田の気持ちなんて全然わかんない。私だけが一方的に好きなんじゃないか・・って・・・不安で・・・怖いよ・・」
涙でぐちゃぐちゃの、お互いの顔を見合わせる。
髪の毛すら乱れて、お世辞にも可愛いとはいえない見た目に、お互いが吹き出した。
「ぷっ・・・何その顔ぉ」
「そっちこそ」
あはは、と笑いながら泣く。
通行人がこちらをじろじろみていても気にしない。
心の内を曝け出して、一通り泣いて、笑った後で。
見上げた空には大きな入道雲。