16.爆発
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「あんたには無くても、あっちにはあるんだからね!?」
「どう言う意味だよ」
「・・・・・あの子が宮田のこと好きなのくらい、わかってるでしょ!?」
認めたくない、言いたくないことまでも言わされる。
滑り出た発言を受けた宮田は顔色一つ変えず、ただ黙ったままだ。
「・・・・悪いけど、もう時間だから」
宮田は再びドアノブに手をかけ、部屋を出て行こうとする。
奈々は考えるより先に立ち上がり、宮田の服を引っ張るようにして引き留めた。
「なんか言ってよ」
背を向けたままの宮田がどんな表情をしているかわからない。
そして、そのまま、待てども何の返事も返ってこない。
「どうして・・・」
宮田の背中に額を預けながら、小さく小さく声を振り絞る。
「いつも何も・・・・言ってくれないの?」
それでも宮田からの返事はない。
「どうしていつも不安にさせるの?私は会えなくて寂しくて辛いのに、こんなに我慢しているのに・・・宮田はどうして、平気で他の女の子と会えるの!?なんで黙ってたの!?宮田は私と会えなくても・・・私のことなんてどうでもいいの!?どうして・・・」
責め立てるような口調で次から次へと溜まっていた不満が溢れ出す。
言わないでおこうと思ったこと、物わかりのいい人間の仮面すら剥がれ落ちて、ただただみっともない、八つ当たりみたいな言葉ばかりを、ぶつけずにはいられない。
理性が打ち勝ち、最後の方でようやく溢れ出す言葉を堰き止められた時。
宮田がぼそりと呟いた。
「・・・・すまない」
宮田は手にかけていたドアノブを開けて、そのまま部屋を出て行った。
奈々はそのまま、床に泣き崩れた。
CDケースは置き去りにされて虚しく机の上に横たわっていた。
「どう言う意味だよ」
「・・・・・あの子が宮田のこと好きなのくらい、わかってるでしょ!?」
認めたくない、言いたくないことまでも言わされる。
滑り出た発言を受けた宮田は顔色一つ変えず、ただ黙ったままだ。
「・・・・悪いけど、もう時間だから」
宮田は再びドアノブに手をかけ、部屋を出て行こうとする。
奈々は考えるより先に立ち上がり、宮田の服を引っ張るようにして引き留めた。
「なんか言ってよ」
背を向けたままの宮田がどんな表情をしているかわからない。
そして、そのまま、待てども何の返事も返ってこない。
「どうして・・・」
宮田の背中に額を預けながら、小さく小さく声を振り絞る。
「いつも何も・・・・言ってくれないの?」
それでも宮田からの返事はない。
「どうしていつも不安にさせるの?私は会えなくて寂しくて辛いのに、こんなに我慢しているのに・・・宮田はどうして、平気で他の女の子と会えるの!?なんで黙ってたの!?宮田は私と会えなくても・・・私のことなんてどうでもいいの!?どうして・・・」
責め立てるような口調で次から次へと溜まっていた不満が溢れ出す。
言わないでおこうと思ったこと、物わかりのいい人間の仮面すら剥がれ落ちて、ただただみっともない、八つ当たりみたいな言葉ばかりを、ぶつけずにはいられない。
理性が打ち勝ち、最後の方でようやく溢れ出す言葉を堰き止められた時。
宮田がぼそりと呟いた。
「・・・・すまない」
宮田は手にかけていたドアノブを開けて、そのまま部屋を出て行った。
奈々はそのまま、床に泣き崩れた。
CDケースは置き去りにされて虚しく机の上に横たわっていた。