15.止まってよ
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いつもなんだか一方的でぶっきらぼう。
そこが可愛いところでもあるけど・・・
今日、木村や青木と過ごしたユルい時間と比べてしまうと、この緊張感はなんだろう。
「“飯食わないで待ってろ”じゃなくてさ・・・“一緒にランチ食べようぜ!”とか言ってくれれば良くない?」
子機をリビングに戻しながら、母に今し方の話を愚痴ってみると、母は膝を叩いて笑いながら、
「あのムッツリした宮田くんがそんなこと言ったらママ大笑いしちゃう〜」
「いやもう笑ってるじゃん・・・」
「ママくらいのオバさんになったら、若い子がツンツンしちゃってるの見ると可愛いけどなぁ」
あまりにも他人事の様に笑いながら話すので、奈々はなんだかドッと肩に重たいものが乗っている様な疲れを感じた。
「私も5歳くらいの男の子なら可愛いと思えるけど、自分の彼氏だとなんかちょっと面倒くさい奴だなと・・・」
「まぁねぇ、アンタはもともとワガママで甘えんぼだからねぇ」
CMが終わって、見ていたテレビの続きが始まると、母親はそちらの方に顔を向けて話はそこでちょっと途切れた様な形になった。
奈々がふぅと小さなため息をついてリビングを出ようとした矢先、母親は顔をテレビの方に向けたまま、呟いた。
「よく我慢してるなとは思うけど。まぁ、達也くんと比べちゃダメよ?」
思わぬ発言に思わず胸がドキリと飛び出そうになったが、母親はテレビを見ながらハハハと笑い声を上げ、もうこちらには興味がないらしかったので、それを悟られない様に「うん」と小さく返事をして2階へ続く階段を上って行く。
“達也くんと比べちゃダメ”
私・・・比べてた?
無意識に・・・たっちゃんと、宮田を、比べてた?
きっとたっちゃんなら「一緒に昼飯食おうぜ」って言ってくれる。
私はそれを期待して・・・
宮田にそれを重ねて・・・
“オレに、アイツを重ねるな”
再び心臓がドキリと脈打つ。
ずいぶん前に宮田に言われたことがが頭の中で繰り返し流れて、脳の中でハウリングを起こしかけてきた。
そこが可愛いところでもあるけど・・・
今日、木村や青木と過ごしたユルい時間と比べてしまうと、この緊張感はなんだろう。
「“飯食わないで待ってろ”じゃなくてさ・・・“一緒にランチ食べようぜ!”とか言ってくれれば良くない?」
子機をリビングに戻しながら、母に今し方の話を愚痴ってみると、母は膝を叩いて笑いながら、
「あのムッツリした宮田くんがそんなこと言ったらママ大笑いしちゃう〜」
「いやもう笑ってるじゃん・・・」
「ママくらいのオバさんになったら、若い子がツンツンしちゃってるの見ると可愛いけどなぁ」
あまりにも他人事の様に笑いながら話すので、奈々はなんだかドッと肩に重たいものが乗っている様な疲れを感じた。
「私も5歳くらいの男の子なら可愛いと思えるけど、自分の彼氏だとなんかちょっと面倒くさい奴だなと・・・」
「まぁねぇ、アンタはもともとワガママで甘えんぼだからねぇ」
CMが終わって、見ていたテレビの続きが始まると、母親はそちらの方に顔を向けて話はそこでちょっと途切れた様な形になった。
奈々がふぅと小さなため息をついてリビングを出ようとした矢先、母親は顔をテレビの方に向けたまま、呟いた。
「よく我慢してるなとは思うけど。まぁ、達也くんと比べちゃダメよ?」
思わぬ発言に思わず胸がドキリと飛び出そうになったが、母親はテレビを見ながらハハハと笑い声を上げ、もうこちらには興味がないらしかったので、それを悟られない様に「うん」と小さく返事をして2階へ続く階段を上って行く。
“達也くんと比べちゃダメ”
私・・・比べてた?
無意識に・・・たっちゃんと、宮田を、比べてた?
きっとたっちゃんなら「一緒に昼飯食おうぜ」って言ってくれる。
私はそれを期待して・・・
宮田にそれを重ねて・・・
“オレに、アイツを重ねるな”
再び心臓がドキリと脈打つ。
ずいぶん前に宮田に言われたことがが頭の中で繰り返し流れて、脳の中でハウリングを起こしかけてきた。