11.何もない
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最悪。
最悪だ。
心配してくれた友達に、なんてことを口走ったんだろう。
『普通のお付き合いしているフーコに何がわかるの!?』
なんて、単なる嫉妬でしかない言葉。
毎日、一緒にランチを食べたり。
一緒に帰ったり、ときには寄り道してクレープを食べたり。
ちょっと洒落た喫茶店でコーヒーを飲んだり。
会えなかった日は1日の出来事を電話で語り合ったり。
私もそんな時間を宮田と過ごしたいんだって、
カッコつけないで、みんなに愚痴れば良かったのに。
宮田が好きだから邪魔したくないの。
宮田の夢を応援したいの。
なんて、耳障りのいいことばっかり纏って。
本心の黒くて汚い部分は伏せて。
みんなに見透かされてたなんて、最高にダサい。
心配してくれた人の言葉を跳ね除けて。
私は一体何がしたいの。
どうしてこう、何もかもがうまく行かないんだろう。
______
帰宅して、宮田に電話をかけてみた。
相変わらず、呼び出し音が鳴り続けるだけで、誰も出ない。
電話を切った後にふと頭に浮かんだのは、木村だった。
自分の心が辛いとき、いつも支えてくれたのは木村だったからだ。
「・・・電話するわけにも・・いかないし」
ベッドに横たわり、白い天井をただただ眺める。
「・・・・なにも・・・ないなぁ」
最悪だ。
心配してくれた友達に、なんてことを口走ったんだろう。
『普通のお付き合いしているフーコに何がわかるの!?』
なんて、単なる嫉妬でしかない言葉。
毎日、一緒にランチを食べたり。
一緒に帰ったり、ときには寄り道してクレープを食べたり。
ちょっと洒落た喫茶店でコーヒーを飲んだり。
会えなかった日は1日の出来事を電話で語り合ったり。
私もそんな時間を宮田と過ごしたいんだって、
カッコつけないで、みんなに愚痴れば良かったのに。
宮田が好きだから邪魔したくないの。
宮田の夢を応援したいの。
なんて、耳障りのいいことばっかり纏って。
本心の黒くて汚い部分は伏せて。
みんなに見透かされてたなんて、最高にダサい。
心配してくれた人の言葉を跳ね除けて。
私は一体何がしたいの。
どうしてこう、何もかもがうまく行かないんだろう。
______
帰宅して、宮田に電話をかけてみた。
相変わらず、呼び出し音が鳴り続けるだけで、誰も出ない。
電話を切った後にふと頭に浮かんだのは、木村だった。
自分の心が辛いとき、いつも支えてくれたのは木村だったからだ。
「・・・電話するわけにも・・いかないし」
ベッドに横たわり、白い天井をただただ眺める。
「・・・・なにも・・・ないなぁ」