8.余計なお世話
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「お、お前・・・ヤリ捨てとか許さねぇからな?」
「・・・アンタじゃあるまいし」
「オ、オレはそんなことしねぇよ!ってかそもそもお前らにゃまだ早ぇんだからな・・・オレの許可なくヤるんじゃねーぞ!?」
「もう遅いけど」
宮田が言葉にかぶせ気味に放ったカウンターは木村を直撃したらしい。「えっ」とリアルな感嘆詞を放ってから木村の目がピチピチと泳ぎ始めた。
「冗談ですよ」
「お、お前・・」
「そもそも木村さんに関係ないでしょ」
宮田は心底嫌そうにため息をついて言った。
木村は宮田と“妹”の関係がどこまで行っているのか心中穏やかではなくかなり動揺してはいるものの、それを悟られないように気を取り直して、
「と、とにかくお前よぉ・・・アイツはああ見えて結構溜め込むタイプなんだよ。わかるだろ?もう少し気を遣ってやってくれよ」
「なんでもかんでも兄貴に報告する妹の、どこが“溜め込む”タイプなんですか」
「そ、それは・・・とにかく、ほら」
「うるせぇな・・・余計なお世話だって言ってんだろ!」
思わずロッカーに拳を叩きつけてしまった。
ガン!と大きな音が響いたと同時に、ロッカールームの扉が空き、「あ・・・あの・・」とカバンを胸の前に抱いて固まる幕之内一歩の姿が現れた。
「・・・こ、こんにちは」
「お、おう、一歩」
「み、宮田くんも・・・こんにちは」
宮田は一歩に一瞥を向けると、チッと舌打ちをして、無言で横を通り過ぎて行った。
「ボク・・何か・・・しちゃいましたかねぇ・・・」
泣きそうな顔で固まり続ける一歩の肩を木村はポンと叩いて、ロッカールームを後にする。
「気にすんな。発情期なんだよ」
「は、はぁ・・・」
一歩はぼんやりと、木村は反抗期と発情期を言い間違えたんだろうなぁ、と思いながら、誰もいなくなったロッカールームでしばし立ち尽くしていた。
「・・・アンタじゃあるまいし」
「オ、オレはそんなことしねぇよ!ってかそもそもお前らにゃまだ早ぇんだからな・・・オレの許可なくヤるんじゃねーぞ!?」
「もう遅いけど」
宮田が言葉にかぶせ気味に放ったカウンターは木村を直撃したらしい。「えっ」とリアルな感嘆詞を放ってから木村の目がピチピチと泳ぎ始めた。
「冗談ですよ」
「お、お前・・」
「そもそも木村さんに関係ないでしょ」
宮田は心底嫌そうにため息をついて言った。
木村は宮田と“妹”の関係がどこまで行っているのか心中穏やかではなくかなり動揺してはいるものの、それを悟られないように気を取り直して、
「と、とにかくお前よぉ・・・アイツはああ見えて結構溜め込むタイプなんだよ。わかるだろ?もう少し気を遣ってやってくれよ」
「なんでもかんでも兄貴に報告する妹の、どこが“溜め込む”タイプなんですか」
「そ、それは・・・とにかく、ほら」
「うるせぇな・・・余計なお世話だって言ってんだろ!」
思わずロッカーに拳を叩きつけてしまった。
ガン!と大きな音が響いたと同時に、ロッカールームの扉が空き、「あ・・・あの・・」とカバンを胸の前に抱いて固まる幕之内一歩の姿が現れた。
「・・・こ、こんにちは」
「お、おう、一歩」
「み、宮田くんも・・・こんにちは」
宮田は一歩に一瞥を向けると、チッと舌打ちをして、無言で横を通り過ぎて行った。
「ボク・・何か・・・しちゃいましたかねぇ・・・」
泣きそうな顔で固まり続ける一歩の肩を木村はポンと叩いて、ロッカールームを後にする。
「気にすんな。発情期なんだよ」
「は、はぁ・・・」
一歩はぼんやりと、木村は反抗期と発情期を言い間違えたんだろうなぁ、と思いながら、誰もいなくなったロッカールームでしばし立ち尽くしていた。