1.宮田ん家
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そうして迎えた日曜日。
宮田の家には行ったことがないため、最寄りのバス停まで行くと、宮田がすでに停留所で奈々の到着を待っていた。
「お迎えありがと」
「・・・道がちょっと入り組んでて、わかりにくいからな」
しばらく歩くと、宮田という表札のかかった一軒家の前についた。
「着いたぜ」
「わあ・・・宮田ん家」
「そうだけど」
「お父さんと2人にしては大きいね」
「・・・昔は3人だったからな」
鍵を開けて中に入ろうとしたとき、宮田は後ろから不穏な様子を感じ取って、思わず振り返った。
すると奈々が頭を抱えて自己嫌悪たっぷりな様子でうなだれているのが見えた。
「どうした?」
「私また・・・無神経なことを・・・」
「別に・・・まぁ入れよ」
ガチャリとドアを開けて、奈々を先に通す。
それから宮田は家の鍵を閉めて、玄関先に鍵を置いた。
「お、おじゃまします・・・」
玄関からすぐ横に、2階へ続く階段があった。
リビングやキッチンなんかを見てみたい気もしたが、宮田が先へ先へと行ってしまうので、おとなしく階段を上っていくことに。
階段を上がって突き当たりの部屋が、宮田の部屋らしい。
そのほかに2つほど部屋があるが、扉が閉まっていて中は見えない。
おそらく父親の部屋と客間といったところだろう。
「どうぞ」
そう言って宮田が扉を開けた瞬間、窓から差し込む日光が眩しくて思わず目を閉じてしまった。
そうして少し眩んだ目を開けてみると、中は実にこざっぱりとした宮田らしい部屋だった。