7.薄い1日
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それからしばらくはまた一緒に下校する日々が続いたのだが、ある日のこと。
「あ、奈々!もう帰り?」
「うん」
クラス替えで新しくできた友人・ハルが声をかけてきた。
それから隣に並んでいる宮田が目に入ったらしく、
「え?あ、あ、そういうこと!?」
と初めて2人が付き合っていることを知ったらしいリアクションをした。
「え?う、うん、まぁ・・・っていうかどうしたの?」
奈々が誤魔化すように聞くと、
「いやー、ほらこないだみんなでアイス行ったじゃん?あのメンバーでクレープ食べに行かないって話になったんだけど・・・」
そう言って、ハルはチラリと宮田を見て、
「宮田くんも行く?」
「行かねぇよ」
「そ、そうだよねぇ・・」
冷たく即答した宮田に若干気圧された形のハルがその場を離れようとしたところ、
「じゃあな高杉」
そう言って、奈々の肩にポンと手を置くと、宮田は1人ですたすたと行ってしまった。
「え?ええ?い、いいの?」
ハルが宮田と奈々を交互に見ながら慌てている横で、奈々も呆気に取られて固まってしまっていた。宮田の姿はあっという間に見えなくなり、取り残された2人は顔を見合わせて小さく呟いた。
「・・・じゃ、じゃあ・・・行こうか」
「う、うん」
もちろんその日は、宮田と付き合っていることを知ったハルらの質問責めに遭ったのは言うまでもない。クレープの味などまるで覚えてないくらい、あれやこれやと聞かれて焦った思い出ばかりが残った。
「あ、奈々!もう帰り?」
「うん」
クラス替えで新しくできた友人・ハルが声をかけてきた。
それから隣に並んでいる宮田が目に入ったらしく、
「え?あ、あ、そういうこと!?」
と初めて2人が付き合っていることを知ったらしいリアクションをした。
「え?う、うん、まぁ・・・っていうかどうしたの?」
奈々が誤魔化すように聞くと、
「いやー、ほらこないだみんなでアイス行ったじゃん?あのメンバーでクレープ食べに行かないって話になったんだけど・・・」
そう言って、ハルはチラリと宮田を見て、
「宮田くんも行く?」
「行かねぇよ」
「そ、そうだよねぇ・・」
冷たく即答した宮田に若干気圧された形のハルがその場を離れようとしたところ、
「じゃあな高杉」
そう言って、奈々の肩にポンと手を置くと、宮田は1人ですたすたと行ってしまった。
「え?ええ?い、いいの?」
ハルが宮田と奈々を交互に見ながら慌てている横で、奈々も呆気に取られて固まってしまっていた。宮田の姿はあっという間に見えなくなり、取り残された2人は顔を見合わせて小さく呟いた。
「・・・じゃ、じゃあ・・・行こうか」
「う、うん」
もちろんその日は、宮田と付き合っていることを知ったハルらの質問責めに遭ったのは言うまでもない。クレープの味などまるで覚えてないくらい、あれやこれやと聞かれて焦った思い出ばかりが残った。