5.バレンタイン・デイ
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「アイツって?」
「・・・木村」
「ああ、たっちゃん?毎年恒例で・・」
とそこまで口を開いて、ようやく自分が何かとてつもない能天気な発言をしていることに気がついた。
「あ!いや。その・・え?まさか、それで怒ってた!?」
「怒ってねぇよ」
「だって、今日すっごく機嫌悪かったから・・」
「怒ってねぇって言ってんだろ」
くぐもった声がややマヌケに聞こえているのを自覚し、宮田はとうとう体を起こしてベッドに腰かけた。奈々もようやく鞄を下ろして、衣服を正してその横に座る。
「じゃあ、どうして・・・」
「・・・手作りだって聞いたけど」
「え?」
「アイツがそう言ってたけど」
「ああ。チョコは毎年手作りで・・・そして今年は宮田の分も作ったんだけど・・・」
それを聞いて宮田は丸めていた背中をぐいっと伸ばすように正して、奈々を見つめた。
「し、失敗しちゃって・・・」
「・・・・」
「ほら、別にたっちゃんとかお父さんは失敗したやつでもいいじゃない?でも宮田にはちゃんとしたのをあげたくて・・・」
奈々がなんだか必死に弁解しているが、その口調からは特に自分が何か悪いことをしてしまったという罪悪感をまるで感じない。
その様子を見て宮田は、木村が父親と同じレベルの住人であることを理解はできたが、それとこれとは話が違う。
「え?まさか、それで怒ってたの?」
「怒ってねぇよ」
「まさか宮田も手作りのが欲しかっ・・・・」
イライラの頂点に達した宮田はまたも口づけで相手の言葉を摘み取り、再びベッドに体を押し付けた。
「別に欲しくねぇよ」
「な、なによ!来年美味しくできてもあげないからね!」
「美味しくできるはずがない」
「う、うるさい!」
言い合いをしながら、口づけと愛撫はどんどんエスカレートしていく。
奈々の上半身があらわになり、そして宮田の手が下半身に伸びて、気がつけば会話が途切れ、ただ途切れ途切れの吐息が互いの耳元をかすめていた。
「・・・木村」
「ああ、たっちゃん?毎年恒例で・・」
とそこまで口を開いて、ようやく自分が何かとてつもない能天気な発言をしていることに気がついた。
「あ!いや。その・・え?まさか、それで怒ってた!?」
「怒ってねぇよ」
「だって、今日すっごく機嫌悪かったから・・」
「怒ってねぇって言ってんだろ」
くぐもった声がややマヌケに聞こえているのを自覚し、宮田はとうとう体を起こしてベッドに腰かけた。奈々もようやく鞄を下ろして、衣服を正してその横に座る。
「じゃあ、どうして・・・」
「・・・手作りだって聞いたけど」
「え?」
「アイツがそう言ってたけど」
「ああ。チョコは毎年手作りで・・・そして今年は宮田の分も作ったんだけど・・・」
それを聞いて宮田は丸めていた背中をぐいっと伸ばすように正して、奈々を見つめた。
「し、失敗しちゃって・・・」
「・・・・」
「ほら、別にたっちゃんとかお父さんは失敗したやつでもいいじゃない?でも宮田にはちゃんとしたのをあげたくて・・・」
奈々がなんだか必死に弁解しているが、その口調からは特に自分が何か悪いことをしてしまったという罪悪感をまるで感じない。
その様子を見て宮田は、木村が父親と同じレベルの住人であることを理解はできたが、それとこれとは話が違う。
「え?まさか、それで怒ってたの?」
「怒ってねぇよ」
「まさか宮田も手作りのが欲しかっ・・・・」
イライラの頂点に達した宮田はまたも口づけで相手の言葉を摘み取り、再びベッドに体を押し付けた。
「別に欲しくねぇよ」
「な、なによ!来年美味しくできてもあげないからね!」
「美味しくできるはずがない」
「う、うるさい!」
言い合いをしながら、口づけと愛撫はどんどんエスカレートしていく。
奈々の上半身があらわになり、そして宮田の手が下半身に伸びて、気がつけば会話が途切れ、ただ途切れ途切れの吐息が互いの耳元をかすめていた。