5.バレンタイン・デイ
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鍵を入れて、回して、ドアを開ける。
時間は4時半。もちろん、父親は帰ってきていない。
別に・・そんなことにはならないよね・・?
と思いながら玄関に入り、いつものように2階へ続く階段を登っていく。そして宮田の自室に入り、宮田がドアを閉めた瞬間だった。
突然後ろから抱きしめられ、奈々は一瞬ハッとして体を硬らせる。
「え?ちょ、ちょっと宮田・・・」
振り返って話しかけようとした矢先に、口を口で塞がれ、そのままなすすべなく、ベッドに押し倒された。
「ん・・ちょ、ちょっと・・!や・・」
コートも脱いでいないどころか、カバンすらまだ肩から斜めに下げたままだ。それなのに宮田はダッフルコートのボタンを片手で器用に外すと、制服の上から体を触り始めた。
「や・・・やだ!ばか!やめ・・んんっ・・」
大きくなりかけた声をまた口で塞がれ、悩ましい息遣いが部屋に響く。
「や・・・みや・・」
宮田はしばらく愛撫を続けていたが、やがて奈々が涙を流して震えていることに気づき、観念したように動きを止めた。
覆いかぶさりながら宮田はぴくりとも動かなくなった。顔は枕に埋めたまま、表情は全く見えない。そうして数分、気まずい沈黙が部屋中を埋めた後、奈々はボソリと呟いた。
「・・・・・どうしたの・・・」
宮田は黙って答えない。
「話があるって・・・言ってたの・・・嘘なの?」
「嘘じゃねぇよ」
枕から曇った声が帰ってくる。
「じゃあ、何・・・」
「お前さ」
問いかけた奈々の声を遮るように、宮田は少し強い口調で言った。
「アイツにもあげたのかよ」
一瞬なんのことかわからず答えあぐねていると
「チョコレート」
と宮田が続けてきた。
時間は4時半。もちろん、父親は帰ってきていない。
別に・・そんなことにはならないよね・・?
と思いながら玄関に入り、いつものように2階へ続く階段を登っていく。そして宮田の自室に入り、宮田がドアを閉めた瞬間だった。
突然後ろから抱きしめられ、奈々は一瞬ハッとして体を硬らせる。
「え?ちょ、ちょっと宮田・・・」
振り返って話しかけようとした矢先に、口を口で塞がれ、そのままなすすべなく、ベッドに押し倒された。
「ん・・ちょ、ちょっと・・!や・・」
コートも脱いでいないどころか、カバンすらまだ肩から斜めに下げたままだ。それなのに宮田はダッフルコートのボタンを片手で器用に外すと、制服の上から体を触り始めた。
「や・・・やだ!ばか!やめ・・んんっ・・」
大きくなりかけた声をまた口で塞がれ、悩ましい息遣いが部屋に響く。
「や・・・みや・・」
宮田はしばらく愛撫を続けていたが、やがて奈々が涙を流して震えていることに気づき、観念したように動きを止めた。
覆いかぶさりながら宮田はぴくりとも動かなくなった。顔は枕に埋めたまま、表情は全く見えない。そうして数分、気まずい沈黙が部屋中を埋めた後、奈々はボソリと呟いた。
「・・・・・どうしたの・・・」
宮田は黙って答えない。
「話があるって・・・言ってたの・・・嘘なの?」
「嘘じゃねぇよ」
枕から曇った声が帰ってくる。
「じゃあ、何・・・」
「お前さ」
問いかけた奈々の声を遮るように、宮田は少し強い口調で言った。
「アイツにもあげたのかよ」
一瞬なんのことかわからず答えあぐねていると
「チョコレート」
と宮田が続けてきた。