37.答え
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宮田は微動だにしない。
下げた頭を起こすと、宮田と目が合ったが、目が合っているのに合っていないような不思議な感覚に襲われた。
宮田は何か夢でも見ているかのように、ただぼうっと固まっている。
「今まで・・・・困らせてばかりで・・・ごめん・・・」
「・・・困ったことなんてねぇよ」
宮田が無表情のまま、小さな声で反論する。
「・・・迷惑も・・・たくさんかけたし・・・」
「かけられた記憶もない」
宮田はギリっと歯を食いしばるような表情を見せ、
「困らせたとか迷惑かけたとか、それはオレが決めることだ。そんな理由、納得できない。お前が寂しい思いをしていることは知ってる、だけど・・・」
「ちがうの」
「何が」
「私には私の理想があって、宮田には宮田の生き方がある・・・それを尊重したい・・・と、思うの」
奈々は頭を上げて改めて宮田の目を見つめて呟いた。
「わかるよね、宮田なら・・・」
この結論は、奈々がこの数ヶ月あれこれと悩みもがいてきた末の答えである一方で、宮田にとっては全く青天の霹靂のように思えた。
「最初は、お互いに歩み寄れればいいと思ってた。そして実際に、今までお互いに頑張ってきた。だけど・・・・私たち、やっぱり・・・無理してきたと思うんだ」
奈々は下を向いたまま呟いた。
宮田がだらりとぶら下がっていた拳をぎゅっと握りしめると、それは微かに小さく震え始めた。
宮田は微動だにしない。
下げた頭を起こすと、宮田と目が合ったが、目が合っているのに合っていないような不思議な感覚に襲われた。
宮田は何か夢でも見ているかのように、ただぼうっと固まっている。
「今まで・・・・困らせてばかりで・・・ごめん・・・」
「・・・困ったことなんてねぇよ」
宮田が無表情のまま、小さな声で反論する。
「・・・迷惑も・・・たくさんかけたし・・・」
「かけられた記憶もない」
宮田はギリっと歯を食いしばるような表情を見せ、
「困らせたとか迷惑かけたとか、それはオレが決めることだ。そんな理由、納得できない。お前が寂しい思いをしていることは知ってる、だけど・・・」
「ちがうの」
「何が」
「私には私の理想があって、宮田には宮田の生き方がある・・・それを尊重したい・・・と、思うの」
奈々は頭を上げて改めて宮田の目を見つめて呟いた。
「わかるよね、宮田なら・・・」
この結論は、奈々がこの数ヶ月あれこれと悩みもがいてきた末の答えである一方で、宮田にとっては全く青天の霹靂のように思えた。
「最初は、お互いに歩み寄れればいいと思ってた。そして実際に、今までお互いに頑張ってきた。だけど・・・・私たち、やっぱり・・・無理してきたと思うんだ」
奈々は下を向いたまま呟いた。
宮田がだらりとぶら下がっていた拳をぎゅっと握りしめると、それは微かに小さく震え始めた。