3.クリスマス協奏曲 後編
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結局・・・
2人ともお父さんの存在が気になって、最後までする気にはなれず。時間もそれなりに遅くなっていたので、それなりに健全な関係のまま(完全に健全ではないけれど)、帰宅することになった。
帰宅後には、家族でのクリスマスパーティー。
朝起きたらクリスマスプレゼントが枕元にあるなんていう年齢はとうに過ぎて。ケーキとチキンを食べるだけの簡単なパーティーだ。
「もう1人産んでおけばよかったわあ」なんて母親がワインを飲みながら寂しそうに語る。
彼氏とランチをしてきたと母親から聞いたらしい父親は、気にしていないと言いながらも若干不機嫌そうだった。
「さっさとお風呂入って寝なさい。明日も学校でしょ?」
「うん」
「浮かれて眠れないんじゃないのぉ〜?」
「べ、べつに!!」
母親が面白がって茶化してくる一方で、父親は無言で新聞を読む振りを続けている。
お風呂に入って、ぼうっと天井を見上げる。
宮田に触られたところがやけに熱い。
「・・・いつかは・・・そう言うコト・・するんだよね」
これまでの宮田の数々の仕草を思い出しては、頭がトリップして何も機能しなくなる。現実に戻ろうとブンブン頭を振っては、2秒後にまた意識が旅に出る。
「やばいやばいやばい・・・明日の予習してない」
ブクブクブクと気泡を立てながら、このまま風呂の中に沈んでいたい気持ちしかなかった。
一方で宮田も同時刻。
風呂に入りながら、
「・・・予習・・・忘れてたな」
と呟いていた。