3.クリスマス協奏曲 後編
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宮田の家に来るのは2回目だ。
一度目は、図書館が閉館中だったので一緒に勉強をするために訪れ・・・そのまま、未遂ではあったがまぁまぁそれなりのコトにまで至ったあの日。
あれ以来、何のきっかけも理由もなかったので家に上がることはなく、もちろん、それ以上の進展もなかった。
イケナイことをしてしまったような罪悪感もあって、そのこと自体をまるでなかったかのようにしていた節もあったりするのだが・・・
これはもしや・・・
あの日の続き・・とか・・
心臓がドキドキと逸る。
確かにクリスマスイブは多くのカップルがそういう身体運動に精を出す日ではあるけれど。
まさか自分がそんなことをするなんて・・・こんな展開になるなんて・・
心の準備が全くできていない状態で、地面がなんだかフワフワと、地に足がついていない感じがする。
”宮田”と書かれた表札の前にたどり着く。
自宅に着いた宮田はドアの鍵を開けようとしたが、スカッと空回り手応えがない。
そして、そのまま鍵を抜き取り、ガチャリとドアを開けた。
鍵のかかっていないドア・・・つまり・・・
今日は、お父さんがいるようだ。
「ただいま」
宮田がボソリと呟いて玄関に上がる。
玄関には大きなスニーカーが2〜3足置いてあった。
「お、お邪魔します・・・」
息子以外の声の主を聞いて驚いたのか、それまで無反応だった父親が急にリビングから姿を現した。
「おお・・・どうも」
「は、初めまして!!あの・・高杉と申します!」
少し面食らったような顔をしている父親に向かって、宮田は淡々と「彼女だよ」と言った。
「そ、そうか・・・まぁ、ゆっくりしていきなさい」
「は、はいっ。失礼します!!」
「じゃ、上にいるから」
宮田は父親に淡々と言い放つと、そのまま階段を上がって、自室へ向かう。奈々は階段を上がりながら、下にいる父親に向かって幾度か頭を下げた。
バタン、と扉の閉まる音を聞いて、父親は先日なぜ息子がお年玉の前借りをせがんできたのか、ようやく理解した。
「・・・大きくなったもんだな」
一度目は、図書館が閉館中だったので一緒に勉強をするために訪れ・・・そのまま、未遂ではあったがまぁまぁそれなりのコトにまで至ったあの日。
あれ以来、何のきっかけも理由もなかったので家に上がることはなく、もちろん、それ以上の進展もなかった。
イケナイことをしてしまったような罪悪感もあって、そのこと自体をまるでなかったかのようにしていた節もあったりするのだが・・・
これはもしや・・・
あの日の続き・・とか・・
心臓がドキドキと逸る。
確かにクリスマスイブは多くのカップルがそういう身体運動に精を出す日ではあるけれど。
まさか自分がそんなことをするなんて・・・こんな展開になるなんて・・
心の準備が全くできていない状態で、地面がなんだかフワフワと、地に足がついていない感じがする。
”宮田”と書かれた表札の前にたどり着く。
自宅に着いた宮田はドアの鍵を開けようとしたが、スカッと空回り手応えがない。
そして、そのまま鍵を抜き取り、ガチャリとドアを開けた。
鍵のかかっていないドア・・・つまり・・・
今日は、お父さんがいるようだ。
「ただいま」
宮田がボソリと呟いて玄関に上がる。
玄関には大きなスニーカーが2〜3足置いてあった。
「お、お邪魔します・・・」
息子以外の声の主を聞いて驚いたのか、それまで無反応だった父親が急にリビングから姿を現した。
「おお・・・どうも」
「は、初めまして!!あの・・高杉と申します!」
少し面食らったような顔をしている父親に向かって、宮田は淡々と「彼女だよ」と言った。
「そ、そうか・・・まぁ、ゆっくりしていきなさい」
「は、はいっ。失礼します!!」
「じゃ、上にいるから」
宮田は父親に淡々と言い放つと、そのまま階段を上がって、自室へ向かう。奈々は階段を上がりながら、下にいる父親に向かって幾度か頭を下げた。
バタン、と扉の閉まる音を聞いて、父親は先日なぜ息子がお年玉の前借りをせがんできたのか、ようやく理解した。
「・・・大きくなったもんだな」