44.あの時から
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「じゃあ、ごゆっくりね。あんまり夜更かししないのよ?」
「はーい」
母親がバタンとドアを閉める。
ご飯を食べお風呂に入り、パジャマに着替えた4人組は部屋に敷かれた布団の上でゴロゴロと転がっている。
「それにしても相変わらず、奈々のスティーブン愛はすごいねぇ」
「久々に来たらグッズが増えまくってるじゃん」
フーコやトモが仰向けになって部屋中を見渡しながら呟く。
水を得た魚のように奈々は得意になってポスターの由縁やらグッズのレアリティについて話し始める。
「はいはいはいストップ。それについて行けるのは宮田くんくらいですからー」
トモがうんざりしていうと、フーコとハルは“宮田”のワードに一瞬構えたもののすぐに応戦するように「そうだそうだ」「話し相手がいなくなって溜まってるな?」などとヤジを飛ばす。
「あ、そういえばうちのクラスの井口がスティーブン監督好きだって言ってたよ」
「へぇ。まあ今もう結構メジャーな監督になったしね」
トモがカマをかけるように別の男子の名前を口にしたが、奈々は全くそれに気づかない様子だ。トモの画策に気づいたフーコはそれを後押しするように、
「スティーブン話できなくて寂しいんじゃないのぉ?井口に乗り換えたらいいじゃん」
「そーだよー。井口くん結構優しいし、よくみると可愛い顔してるよぉ」
「今度デートでもしてみたらいいじゃん」
人の気も知らずに楽しそうにやんややんやと騒ぎ立てる3人を前に、奈々ははぁと大袈裟なため息をついて「受験でデートどころじゃないよ」とつぶやいた。
「ってか、前にも一度聞いたかもしれないけどさ、奈々って宮田の何が好きだったの?」
「じゃあ、ごゆっくりね。あんまり夜更かししないのよ?」
「はーい」
母親がバタンとドアを閉める。
ご飯を食べお風呂に入り、パジャマに着替えた4人組は部屋に敷かれた布団の上でゴロゴロと転がっている。
「それにしても相変わらず、奈々のスティーブン愛はすごいねぇ」
「久々に来たらグッズが増えまくってるじゃん」
フーコやトモが仰向けになって部屋中を見渡しながら呟く。
水を得た魚のように奈々は得意になってポスターの由縁やらグッズのレアリティについて話し始める。
「はいはいはいストップ。それについて行けるのは宮田くんくらいですからー」
トモがうんざりしていうと、フーコとハルは“宮田”のワードに一瞬構えたもののすぐに応戦するように「そうだそうだ」「話し相手がいなくなって溜まってるな?」などとヤジを飛ばす。
「あ、そういえばうちのクラスの井口がスティーブン監督好きだって言ってたよ」
「へぇ。まあ今もう結構メジャーな監督になったしね」
トモがカマをかけるように別の男子の名前を口にしたが、奈々は全くそれに気づかない様子だ。トモの画策に気づいたフーコはそれを後押しするように、
「スティーブン話できなくて寂しいんじゃないのぉ?井口に乗り換えたらいいじゃん」
「そーだよー。井口くん結構優しいし、よくみると可愛い顔してるよぉ」
「今度デートでもしてみたらいいじゃん」
人の気も知らずに楽しそうにやんややんやと騒ぎ立てる3人を前に、奈々ははぁと大袈裟なため息をついて「受験でデートどころじゃないよ」とつぶやいた。
「ってか、前にも一度聞いたかもしれないけどさ、奈々って宮田の何が好きだったの?」