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今年はなかなかの猛暑、夏らしい夏だ。
予備校に通ったり、最後の青春だなんて言ってフーコたちと遊んだり。
それなりに充実した日々。
もくもくと膨れ上がる入道雲。
連絡を待ち続けた去年の夏が思い出されて、ちょっと切なくなる。
これからもずっと、夏は苦い思い出になるのかな。
宮田は今年もバイトにボクシングに精を出しているんだろうか。
蓼丸さんに宿題を・・・見せてもらったんだろうか。
まぁ、そうだとしてももう、自分には関係のないことだ。
無理に忘れようなんてしたくない。
少なくとも、ボクシングのことだけはずっとずっと応援していたい。
だけど、そう思えば思うほど、気持ちが抑えられなくなっていく。
もう迷わないと決めたはずなのに、いつまでもフラフラと・・・
宮田はボクシングで頭がいっぱいなプロボクサー。
私は普通のお付き合いがしたかった平凡な人間。
無理に合わせようとするくらいなら、離れたほうがいい。
そして実際に離れてみて・・・素直にボクシングの応援ができるようになった。
これでいい、このままでいいんだ。
出した答えは間違っていなかった、はず。