37.答え
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「・・・・・何が?」
それまで遠くを見つめていた宮田が、くるりとこちらに目を向けて言った。
だが、奈々は体を起こせないままだ。
「何か・・・あったのか?」
宮田が言葉を投げかけても返事がない。
一体どうしたものかと、そっと手を伸ばして背中を触ろうとした時だった。
「もう・・・・れない」
「ん?」
「もう一緒には・・・居られない」
伸ばした手が空中でピタリと止まり、行き場を失う。
「・・・何言ってんだ?」
奈々はそこで半身を起こし、涙でぐちゃぐちゃになった顔を手で拭いながら、やっとのことで宮田の方に顔を向けてみると、普段ポーカーフェイスの宮田が初めて、驚きと不安の混じったような顔をしているのが目に入った。
さらに溢れそうになる涙を堪えながら、奈々は続ける。
「ずっと考えてた・・・だけど・・私の答えは・・何度考えても・・同じだった」
「・・・何の話だよ」
「考えて考えて・・・決めたことだから・・・」
「だから何の話だって聞いてんだよ!」
宮田は声を荒げて、両手で奈々を自分の方へ振り向かせた。
じいっと威圧するような目で宮田は奈々を睨む。
掴まれた肩は重たく厚い岩を乗せられたように軋んでいる。
「ごめん・・・」
「そんなことは聞いてねぇ。何だよいきなり・・・ちゃんと説明し・・」
「宮田」
奈々はひと呼吸おいて、それから握りしめていたお守りを宮田の手にそっと戻し、深々と頭を下げながら言った。
「私たち・・・別れよう」
それまで遠くを見つめていた宮田が、くるりとこちらに目を向けて言った。
だが、奈々は体を起こせないままだ。
「何か・・・あったのか?」
宮田が言葉を投げかけても返事がない。
一体どうしたものかと、そっと手を伸ばして背中を触ろうとした時だった。
「もう・・・・れない」
「ん?」
「もう一緒には・・・居られない」
伸ばした手が空中でピタリと止まり、行き場を失う。
「・・・何言ってんだ?」
奈々はそこで半身を起こし、涙でぐちゃぐちゃになった顔を手で拭いながら、やっとのことで宮田の方に顔を向けてみると、普段ポーカーフェイスの宮田が初めて、驚きと不安の混じったような顔をしているのが目に入った。
さらに溢れそうになる涙を堪えながら、奈々は続ける。
「ずっと考えてた・・・だけど・・私の答えは・・何度考えても・・同じだった」
「・・・何の話だよ」
「考えて考えて・・・決めたことだから・・・」
「だから何の話だって聞いてんだよ!」
宮田は声を荒げて、両手で奈々を自分の方へ振り向かせた。
じいっと威圧するような目で宮田は奈々を睨む。
掴まれた肩は重たく厚い岩を乗せられたように軋んでいる。
「ごめん・・・」
「そんなことは聞いてねぇ。何だよいきなり・・・ちゃんと説明し・・」
「宮田」
奈々はひと呼吸おいて、それから握りしめていたお守りを宮田の手にそっと戻し、深々と頭を下げながら言った。
「私たち・・・別れよう」