20.オレの責任
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結局その日は自転車を漕いで帰宅したあと、宮田から何か連絡があるわけでもなく。消化不良のまま、数日がすぎて行った。
こちらから宮田を呼び出すのも気が引けるが、宮田からも特別呼び出されることはない。モヤモヤとした消化不良の汚泥が胃の中で沸沸と湧き上がり、朝から気分が悪い。ここ数日ほとんど何も食べておらず、貧血気味なのかもしれない。
3時間目を終えたところで、とうとう保健室へ行くことにした。
顔面蒼白になった自分を見て保健室の教員は、すぐに早退するように言って、親に電話をかけた。
迎えにきた母の車に乗って校舎を後にする。それからすうっと糸が切れるように、眠ってしまった。
その日の昼休み。
宮田は奈々の教室のドアの前に立ち、中の様子を伺っていた。
すると宮田に気づいたトモが、フーコとハルを連れてドア付近までやってきて、
「奈々なら早退したけど?何か用?」
「・・・早退?」
「そう。お母さんが迎えにきてたけど。知らないの?」
「・・・」
宮田は目を見開いて驚き、トモらが次に続ける言葉を待っているようだった。
「で、ウチらの奈々に何の用事ですか?」
「別に」
彼女の親友らにも、この態度。
宮田一郎という男はつくづく、愛想というものを持ち合わせていないらしい。
早退した以上の情報を得られなさそうだとわかると、宮田はさっさとその場を離れようとした。すると、
「ったく、彼氏の自覚あるのあんた?」
「ちょ、ちょっとフーコ」
「もういい加減にしてくれない?あんたのせいで奈々が元気ないのわかってんの?」
「もうやめなよ!」
「だって本当のことじゃん!?」
ギャーギャーと責め立てる声と、それを宥めつつも決してこちらに良い感情を持ち合わせていないだろうとわかる態度を目の当たりにした宮田は、
「お前に関係ねぇだろ」
と冷たく言い放ち、その場を離れた。
「な、な、なにあれ〜〜〜最低!」
「まぁまぁ・・・・確かに関係無いっちゃ無いし」
「あるよ!?ウチら親友じゃないの?奈々が具合悪くして早退なんて、宮田のせいに決まってるじゃん!?」
「たまたまかもしれないじゃん・・・」
「絶対そうだって!!」
こちらから宮田を呼び出すのも気が引けるが、宮田からも特別呼び出されることはない。モヤモヤとした消化不良の汚泥が胃の中で沸沸と湧き上がり、朝から気分が悪い。ここ数日ほとんど何も食べておらず、貧血気味なのかもしれない。
3時間目を終えたところで、とうとう保健室へ行くことにした。
顔面蒼白になった自分を見て保健室の教員は、すぐに早退するように言って、親に電話をかけた。
迎えにきた母の車に乗って校舎を後にする。それからすうっと糸が切れるように、眠ってしまった。
その日の昼休み。
宮田は奈々の教室のドアの前に立ち、中の様子を伺っていた。
すると宮田に気づいたトモが、フーコとハルを連れてドア付近までやってきて、
「奈々なら早退したけど?何か用?」
「・・・早退?」
「そう。お母さんが迎えにきてたけど。知らないの?」
「・・・」
宮田は目を見開いて驚き、トモらが次に続ける言葉を待っているようだった。
「で、ウチらの奈々に何の用事ですか?」
「別に」
彼女の親友らにも、この態度。
宮田一郎という男はつくづく、愛想というものを持ち合わせていないらしい。
早退した以上の情報を得られなさそうだとわかると、宮田はさっさとその場を離れようとした。すると、
「ったく、彼氏の自覚あるのあんた?」
「ちょ、ちょっとフーコ」
「もういい加減にしてくれない?あんたのせいで奈々が元気ないのわかってんの?」
「もうやめなよ!」
「だって本当のことじゃん!?」
ギャーギャーと責め立てる声と、それを宥めつつも決してこちらに良い感情を持ち合わせていないだろうとわかる態度を目の当たりにした宮田は、
「お前に関係ねぇだろ」
と冷たく言い放ち、その場を離れた。
「な、な、なにあれ〜〜〜最低!」
「まぁまぁ・・・・確かに関係無いっちゃ無いし」
「あるよ!?ウチら親友じゃないの?奈々が具合悪くして早退なんて、宮田のせいに決まってるじゃん!?」
「たまたまかもしれないじゃん・・・」
「絶対そうだって!!」