16.爆発
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火曜日。
母親は能天気な声で「ちょっとお友達とお茶してくるわね〜」なんて言い残して昼前から出かけて行った。
もうすぐ12時というところで、ピンポーンとインターホンが鳴る。
宮田が待ち合わせに遅刻してきたことは今まで一度もない。
こう言うところは本当に、生真面目だなぁと思う。
インターホンの受話器は取らず、はーい、と玄関先へ少し大きめの声を届ける。
そして扉を開けようと手をかける瞬間に、そういえば1ヶ月ぶりの再会だったと思い出して、急に心臓がドキリとした。
ドアノブにかけた手が固まって動かない。
ふぅ、と短めの息を吐いて、意を決してドアを押し開ける。
「いらっしゃい」
「・・・よぉ」
1ヶ月ぶりだと言うのに、宮田は相変わらずポーカーフェイスで、両手をズボンのポケットに仕舞い込んだまま、やや伏目がちだった目をこちらに少し向けただけだった。
「えーっと・・・あがる?それとも、もう出かける?」
探るように質問してくる奈々を見つめながら、宮田は何か調子が狂う思いがして、思わず質問する。
「今日はおふくろさんはいないのか?」
「え?ああ、お母さん?うん、友達とランチだって」
「・・・そっか」
いつもなら奈々が顔を出したタイミングで「あらあらあらどうも〜」と言いながら挨拶してくる母親が出てこなかったのはそう言うことか、と宮田は合点がいったらしい。
奈々の言葉を聞くや否や、一歩前に踏み出して家の中に入り、ドアをガチャリとしめた。
奈々が、宮田は家に上がるつもりなのかと思ってすっと後退すると、そのまま腕をグイッと掴まれて、宮田の方へ引き戻された。
「え・・み、宮田?ちょっと」
引き戻された反動で、奈々の体は宮田の胸の中にすっぽりと収まり、そしてそのまま両腕で抱きしめられる。
ぎゅぎゅぎゅ、と音がするくらいの強さ。
胸の中で聞いた鼓動が果たして自分のものだったのか、宮田のものだったのか、判別するにはあまりにも短い時間だった。
「じゃ、行くか」
宮田は涼しい顔をして体を離し、くるりと奈々に背を向けてドアノブをつかむ。
奈々は急展開に頭が全く追いついていかない。
「ちょ、ちょっと待ってよ!もう・・・何よいきなり」
宮田の背中越しに声を荒げると、宮田は振り返って奈々を見て吹き出した。
「顔、タコみたいになってるぜ」
「うるさい!変態!」
奈々が顔をますます赤くして宮田の背中を連打すると、宮田はまた意地悪そうな顔をしてその手を掴み、
「変態だと?」
「そうよ、こんなところでっ・・」
言い終わらないうちに、唇を唇で塞がれる。
宮田はここが玄関だということを忘れているのだろうか。
手を掴んでいる方の反対の手が、服の下から侵入してきた。
「こんなところで・・・何?」
「や・・やだ・・・ちょっと!これじゃ本っ当に変・・た・・!」
玄関の鍵は開いたままだ。
母親はランチに出ており、12時過ぎのこの時間に帰ってくるはずがないが、それでも万が一、こんなところでこんなことをしているのを誰かに見られたら生きていけない。
そう思いながらも、激しく求めてくる宮田を止められない。
奈々は声をもらさぬよう必死に口をつぐみながら、快感に耐えた。
母親は能天気な声で「ちょっとお友達とお茶してくるわね〜」なんて言い残して昼前から出かけて行った。
もうすぐ12時というところで、ピンポーンとインターホンが鳴る。
宮田が待ち合わせに遅刻してきたことは今まで一度もない。
こう言うところは本当に、生真面目だなぁと思う。
インターホンの受話器は取らず、はーい、と玄関先へ少し大きめの声を届ける。
そして扉を開けようと手をかける瞬間に、そういえば1ヶ月ぶりの再会だったと思い出して、急に心臓がドキリとした。
ドアノブにかけた手が固まって動かない。
ふぅ、と短めの息を吐いて、意を決してドアを押し開ける。
「いらっしゃい」
「・・・よぉ」
1ヶ月ぶりだと言うのに、宮田は相変わらずポーカーフェイスで、両手をズボンのポケットに仕舞い込んだまま、やや伏目がちだった目をこちらに少し向けただけだった。
「えーっと・・・あがる?それとも、もう出かける?」
探るように質問してくる奈々を見つめながら、宮田は何か調子が狂う思いがして、思わず質問する。
「今日はおふくろさんはいないのか?」
「え?ああ、お母さん?うん、友達とランチだって」
「・・・そっか」
いつもなら奈々が顔を出したタイミングで「あらあらあらどうも〜」と言いながら挨拶してくる母親が出てこなかったのはそう言うことか、と宮田は合点がいったらしい。
奈々の言葉を聞くや否や、一歩前に踏み出して家の中に入り、ドアをガチャリとしめた。
奈々が、宮田は家に上がるつもりなのかと思ってすっと後退すると、そのまま腕をグイッと掴まれて、宮田の方へ引き戻された。
「え・・み、宮田?ちょっと」
引き戻された反動で、奈々の体は宮田の胸の中にすっぽりと収まり、そしてそのまま両腕で抱きしめられる。
ぎゅぎゅぎゅ、と音がするくらいの強さ。
胸の中で聞いた鼓動が果たして自分のものだったのか、宮田のものだったのか、判別するにはあまりにも短い時間だった。
「じゃ、行くか」
宮田は涼しい顔をして体を離し、くるりと奈々に背を向けてドアノブをつかむ。
奈々は急展開に頭が全く追いついていかない。
「ちょ、ちょっと待ってよ!もう・・・何よいきなり」
宮田の背中越しに声を荒げると、宮田は振り返って奈々を見て吹き出した。
「顔、タコみたいになってるぜ」
「うるさい!変態!」
奈々が顔をますます赤くして宮田の背中を連打すると、宮田はまた意地悪そうな顔をしてその手を掴み、
「変態だと?」
「そうよ、こんなところでっ・・」
言い終わらないうちに、唇を唇で塞がれる。
宮田はここが玄関だということを忘れているのだろうか。
手を掴んでいる方の反対の手が、服の下から侵入してきた。
「こんなところで・・・何?」
「や・・やだ・・・ちょっと!これじゃ本っ当に変・・た・・!」
玄関の鍵は開いたままだ。
母親はランチに出ており、12時過ぎのこの時間に帰ってくるはずがないが、それでも万が一、こんなところでこんなことをしているのを誰かに見られたら生きていけない。
そう思いながらも、激しく求めてくる宮田を止められない。
奈々は声をもらさぬよう必死に口をつぐみながら、快感に耐えた。