12.手伝えよ
お名前設定はこちら
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おはよう、宮田くん」
4日ぶりに出席した宮田に声をかけてきたのは、先日奈々に挑戦的な言葉を投げかけてきた宮田のクラスメイト、蓼丸だった。
「どうして3日も休んでたの?」
「別に」
相変わらず無愛想で失礼な態度。しかしそれにも怯まず、蓼丸は宮田の前の席に座って話しかけ続ける。
「あんまり長いこと休んでいるから高杉さんに聞いてみたんだけど、彼女も理由を知らなくて」
“高杉”という単語を聞いて宮田はぴくりと反応したが、相手がまだ何かを言いたそうなのを察して言葉を飲み込んだ。
「彼女と上手くいってないんだぁ?」
「・・・おかげさまで上手くいってるよ」
「だったらどうして知らないの?」
「・・・・・」
「まあ彼女は別にどうでも良さそうな顔してたけどね?」
いちいち嫌な女だな思ったが、宮田はそれ以上会話を続ける気がないらしい。
「そうかよ」
とだけ言って、腕を組んで目を瞑った。
________
“どうでも良さそうな顔してたけどね?”
そんなはずがない。
留守電には何もなかったが、おそらく何度か電話をかけてきてただろう。
きっと・・・寂しいとか、そんなことを思っていただろう。
知っているさ。
分かっているさ。
だけど・・・・今はそこまで、頭も体もまわんねぇんだよ。
4日ぶりに出席した宮田に声をかけてきたのは、先日奈々に挑戦的な言葉を投げかけてきた宮田のクラスメイト、蓼丸だった。
「どうして3日も休んでたの?」
「別に」
相変わらず無愛想で失礼な態度。しかしそれにも怯まず、蓼丸は宮田の前の席に座って話しかけ続ける。
「あんまり長いこと休んでいるから高杉さんに聞いてみたんだけど、彼女も理由を知らなくて」
“高杉”という単語を聞いて宮田はぴくりと反応したが、相手がまだ何かを言いたそうなのを察して言葉を飲み込んだ。
「彼女と上手くいってないんだぁ?」
「・・・おかげさまで上手くいってるよ」
「だったらどうして知らないの?」
「・・・・・」
「まあ彼女は別にどうでも良さそうな顔してたけどね?」
いちいち嫌な女だな思ったが、宮田はそれ以上会話を続ける気がないらしい。
「そうかよ」
とだけ言って、腕を組んで目を瞑った。
________
“どうでも良さそうな顔してたけどね?”
そんなはずがない。
留守電には何もなかったが、おそらく何度か電話をかけてきてただろう。
きっと・・・寂しいとか、そんなことを思っていただろう。
知っているさ。
分かっているさ。
だけど・・・・今はそこまで、頭も体もまわんねぇんだよ。